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最終更新日: 2004年11月30日

動的更新の結果を調べるために、2 台のクライアントをネットワークに接続しました。まず、Windows 2000 Professional オペレーティング システムを既定の設定でクライアントにインストールしました。この Windows 2000 ベースのクライアントでは、コンピュータ名として SEA-NA-W2P02.noam.reskit.com、ドメイン名として Noam を使用しました。そしてコンピュータを再起動し、事前に作成しておいたユーザー アカウントを使用してログオンしました。

次に、Windows NT 4.0 Workstation を既定の設定でクライアントにインストールしました。この Windows NT 4.0 ベースのクライアントでは、コンピュータ名として SEA-NA-NT4-01.noam.reskit.com、ドメイン名として Noam を使用しました。そしてコンピュータを再起動し、事前に作成しておいたユーザー アカウントを使用してログオンしました。

これらのクライアントの再起動時に、動的更新機能によって、DNS サーバー データベースの前方参照ゾーンおよび逆引き参照ゾーンにエントリが作成されました。その後、[DNS] スナップインを開き、前方参照ゾーンで noam.reskit.com の内容を調べました (図 1 を参照) 。

dhcp02-56

図 1: [前方参照ゾーン] の内容

Windows 2000 Professional クライアント SEA-NA-W2P-02.noam.reskit.com のエントリと Windows NT 4.0 Workstation クライアント SEA-NA-NT4-01.noam.reskit.com のエントリが存在することから、動的更新によって前方参照ゾーンが更新されたことがわかります。

図 2 に示すように、動的更新によるエントリは逆引き参照ゾーンにも存在しています。

dhcp02-58

図 2: [逆引き参照ゾーン] の内容

クライアントは、再起動時に動的に割り当てられる IP アドレスを受け取ります。この IP アドレス リースは、DHCP サーバー内に存在します (図 3 を参照) 。

dhcp02-52

図 3: DHCP アドレス リース

[DNS] スナップインの [前方参照ゾーン] と [逆引き参照ゾーン] には適切なエントリが存在し、[DHCP] スナップインではクライアントの IP アドレス リースを確認できるので、動的更新が適切に機能していると見なすことができます。

Windows 2000 ベースのクライアントのインストールについて詳しくは 『Microsoft Windows 2000 Server リソース キット 1 導入ガイド 』の「第 4 部 Windows 2000 へのアップグレードとインストール」、リモート インストールについては Windows 2000 Server ヘルプ の「ユーザーとコンピュータ」の「リモート インストール サービス」を参照してください。

関連するセットアップ手順

関連資料

注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。