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L2TP トンネルを自動的に開始するルーターの構成

Boston ルーターおよび Seattle ルーターでは、そのいずれかのサイトで L2TP トンネル経由のアクセスが必要になった場合に、L2TP トンネルを自動的に開始できることが必要です。このために、Seattle デマンドダイヤル ルーターおよび Boston デマンドダイヤル ルーターで L2TP トンネルを自動的に開始する静的ルートを構成する必要があります。さらに Boston ルーターおよび Seattle ルーターでは、静的ルートの構成に加えて、OSPF 自律システム境界ルーター (ASBR) として双方のルーターを構成する必要があります。

Boston デマンドダイヤル ルーター BOS-NA-W2RT-01 で以下の手順を実行します。

Seattle への L2TP トンネルを自動的に開始するように Boston ルーターを構成するには

  1. アカウント BOS-NA-W2RT-01\Administrator を使用してログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[ルーティングとリモート アクセス] をクリックします。

  3. コンソール ツリーで、[BOS-NA-W2RT-01] 、[IP ルーティング] を順に展開し、[静的ルート] を右クリックして、[新しい静的ルート] をクリックします。

  4. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、以下の表に従ってダイアログ ボックスの設定を行います。表に指定のない項目は、既定の設定を使用します。

    ダイアログ ボックスのフィールド

    設定操作

    インターフェイス

    [192.200.210.0] を選択します。

    宛先

    131.107.1.131 と入力します。

    ネットワーク マスク

    255.255.255.255 と入力します。

    ゲートウェイ

    192.200.210.2 と入力します。

    メモ 上記の手順で追加した静的ルートは、任意の不明のルートに対して、デマンドダイヤル インターフェイスを開始することをルーターに強制します。Resource Kit Corporation のビジネス面の要件では、すべてのインターネット アクセスを Seattle 内のインターネット接続を経由して実行することが求められています。Boston 支社内のコンピュータには、直接のインターネット アクセスを許容しません。

  5. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  6. コンソール ツリーで、[静的ルート] を右クリックし、[新しい静的ルート] をクリックします。

  7. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、以下の表に従ってダイアログ ボックスの設定を行います。表に指定のない項目は、既定の設定を使用します。

    ダイアログ ボックスのフィールド

    設定操作

    インターフェイス

    [SeattleRouter] を選択します。

    宛先

    0.0.0.0 と入力します。

    ネットワーク マスク

    0.0.0.0 と入力します。

    メモ 上記の手順で追加した静的ルートは、任意の不明のルートに対して、デマンドダイヤル インターフェイスを開始することをルーターに強制します。Resource Kit Corporation のビジネス面の要件では、すべてのインターネット アクセスを Seattle 内のインターネット接続を経由して実行することが求められています。Boston 支社内のコンピュータには、直接のインターネット アクセスを許容しません。

  8. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  9. [ルーティングとリモート アクセス] スナップインを閉じます。

Seattle デマンドダイヤル ルーター SEA-NA-RAS-01 で以下の手順を実行します。

Boston への L2TP トンネルを自動的に開始するように Seattle ルーターを構成するには

  1. アカウント NOAM\Administrator を使用してログオンします。

  2. [スタート] メニューから [プログラム] をポイントし、[管理ツール] をポイントして、[ルーティングとリモート アクセス] をクリックします。

  3. コンソール ツリーで、[SEA-NA-RAS-01] 、[IP ルーティング] を順に展開し、[静的ルート] を右クリックし、[新しい静的ルート] をクリックします。

  4. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、以下の表に従ってダイアログ ボックスの設定を行います。表に指定のない項目は、既定の設定を使用します。

    ダイアログ ボックスのフィールド

    設定操作

    インターフェイス

    [BostonRouter] を選択します。

    宛先

    172.16.52.0 と入力します。

    ネットワーク マスク

    255.255.252.0 と入力します。

  5. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

  6. コンソール ツリーで、[静的ルート] を右クリックし、[新しい静的ルート] をクリックします。

  7. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、以下の表に従ってダイアログ ボックスの設定を行います。表に指定のない項目は、既定の設定を使用します。

    ダイアログ ボックスのフィールド

    設定操作

    インターフェイス

    [BostonRouter] を選択します。

    宛先

    172.16.56.0 と入力します。

    ネットワーク マスク

    255.255.252.0 と入力します。

  8. [静的ルート] ダイアログ ボックスで、[OK] をクリックします。

    注意
    上記の手順で追加した静的ルートは、172.16.52.0/22 または 172.16.56.0/22 宛ての任意のルートに対して、デマンドダイヤル インターフェイスを開始することをルーターに強制します。

  9. [ルーティングとリモート アクセス] スナップインを閉じます。

関連するセットアップ手順

関連資料

注意
このシナリオにおいて、コンピュータおよびデバイスを構成するために使用した手続きは、サンプルとして紹介したものです。実際のネットワークでは、類似したコンピュータおよびデバイスを構成する場合でも、必要になる手順はそれぞれのケースで異なります。さらに各シナリオでは、目的とする機能を実現するために必要な手順だけを示しています。運用ネットワークにおいて必要になる、その他の手順については取り上げていません。すべてのシナリオは、特に表記しない限り Windows 2000 を使用してテストされています。また、ブラウザとして Microsoft Internet Explorer 5 以上を推奨します。