方法: SCVMM を使用してドメイン コントローラー仮想マシンを準備する
発行: 2016年7月
ネットワーク分離を使用する仮想環境では、環境内の仮想マシンがワークグループに入っているか、環境内のドメイン コントローラー (DC) の仮想マシンによってサービスを受けるプライベート ドメインに参加していることが必要です。 ネットワーク分離を使用する環境をセットアップする手順の中で、ドメイン コントローラー仮想マシンを準備します。 その他の手順の詳細については、「ネットワーク分離環境の作成および使用」を参照してください。
必要なアクセス許可
これらの手順を実行するには、次のグループのメンバーである必要があります。
- 管理者 ユーザー ロールまたは System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) のセルフ サービス ユーザー ロール。
SCVMM のロールの詳細については「ユーザー ロールの管理」を参照してください。
ドメイン コントローラー仮想マシンを準備するには
SCVMM 管理者コンソールを使用して、Windows Server 2008 R2 オペレーティング システムを持つ新しい仮想マシンを作成します。
既存のイメージを再利用またはカスタマイズするのではなく、オペレーティング システムの新しいインストールを使用することをお勧めします。
仮想マシンには少なくとも 1 GB のメモリを割り当てます。
仮想マシンに Active Directory と DNS サーバーのロールをインストールします。 Windows Server 2008 R2 に Active Directory をインストールする方法の詳細については、「AD DS のインストールと削除のステップ バイ ステップ ガイド」を参照してください。
Lab Management は Active Directory と DNS に対して、環境で別々の仮想マシンを使用することをサポートしていません。
ドメイン コントローラーが唯一の DC であり、フォレストのルートであることを確認します。
企業またはラボ ネットワークで既に使用されているドメイン名を使わないでください。 たとえば、ネットワーク内のドメインのいずれかが test.contoso.com である場合は、プライベート ドメインに同じ名前を使用しないでください。
ドメイン コントローラー仮想マシンにテスト エージェントをインストールします。 詳細については、「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。
Active Directory と DNS が正しくインストールされていることを確認します。
仮想マシンがネットワークに接続されたことがある場合、その仮想マシンに対する唯一の DNS エントリであることを確認します。 Active Directory と DNS をインストールした後で、仮想マシンをライブラリに保存する前に、これらの手順を 1 回だけ実行する必要があります。 次の手順を実行し、その後すぐに仮想マシンをシャットダウンします。 これらの手順を実行した後で仮想マシンを再起動する場合、またはこれらの手順を実行した後で仮想マシンを長時間実行したままにする場合は、これらを繰り返す必要があります。
[スタート]、[管理ツール]、[DNS] の順にクリックして、DNS ツールを開きます。
DNS ツールで [前方参照ゾーン] に移動します。 [前方参照ゾーン] に表示されている各ゾーンを選択します。 次に、[データ] 列でリストされる IP アドレスを持つゾーンの下のすべての DNS エントリを削除します。
DNS ツールで [逆引き参照ゾーン] に移動します。 逆引き参照ゾーンが構成されている場合はそのゾーンの下のすべての DNS エントリを削除します。
DNS ツールを閉じます。
仮想マシンをシャットダウンし、SCVMM ライブラリに保管します。
Active Directory の VM の電源をオフにしないでください。 正しくシャットダウンする必要があります。
Sysprep を実行するか、仮想マシンを SCVMM 内にテンプレートとして保存することで、Active Directory VM を汎用化しないでください。