方法: チーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を変更する
発行: 2016年7月
System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) ライブラリのライブラリ共有は、チーム プロジェクトに仮想マシン、テンプレート、および環境を作成する場所として使用できます。 SCVMM を使用すると、ライブラリ共有の作成と管理を行えるとともに、ライブラリ共有を配置するコンピューターを指定できます。
初めて Lab Management を構成した後、チーム プロジェクト コレクションで使用するライブラリ共有を変更することがあります。
注意
Lab Management を初めて構成するには、「SCVMM 環境用の Lab Management の構成」を参照してください。
SCVMM を使用すると、1 つのライブラリ サーバーに複数のライブラリ共有を作成できます。 ライブラリ共有では、ライブラリ サーバー上のディスク領域を割り当てることができます。 その場合は、チーム プロジェクト コレクションごとにディスク領域を割り当てることができます。 チーム プロジェクト コレクションごとに、複数のライブラリ共有を追加できます。 たとえば、特定のチーム プロジェクト コレクションを使用するチームの環境、仮想マシン、およびテンプレートにディスク領域を追加するため、別のライブラリ サーバーからそのチーム プロジェクト コレクションに、ライブラリ共有を追加することができます。 チーム プロジェクト コレクションの特定のライブラリ サーバーに対してネットワーク帯域幅を最大化するには、別のライブラリ サーバーからライブラリ共有を追加してください。 または、別の物理的な場所のライブラリ サーバーに追加されたライブラリ共有を追加することができます。
注意
パフォーマンスの向上のため、ライブラリ共有とホスト グループを同じ物理的な場所に配置するほうがよいでしょう。たとえば、チームの半分をある国に、残りの半分を別の国に分散している場合、ライブラリ共有とホスト グループを物理的にそれぞれの国に配置して、チームのメンバーはそれぞれの国に一緒に配置されたライブラリ共有を使うようにするとより効率的です。Team Foundation の管理コンソールを使用すると、ライブラリ共有を変更することができます。また、コマンドラインを使用して、同じタスクを実行することもできます。コマンド ライン ユーティリティ TFSLabConfig の詳細については、「Configuring Lab Management with TFSLabConfig」を参照してください。
Team Foundation の管理コンソールを使用してチーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を変更するには、次の手順を実行します。 別のライブラリ サーバーに配置された、追加する各ライブラリ共有に対して、WinRM の信頼性を向上させるため、手順内の各ステップも実行する必要があります。 仮想ラボを拡張するには、「仮想ラボの拡張または変更」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションのライブラリ共有を追加または削除するには
Team Foundation 管理コンソールの [アプリケーション層] で、[チーム プロジェクト コレクション] をクリックします。
右側のペインで、プロジェクト コレクションの一覧から適切なチーム プロジェクト コレクションをクリックします。
[Lab Management] タブ、[ライブラリ共有の構成] の順にクリックします。
注意
チーム プロジェクト コレクションで使用するようにライブラリ共有を追加する前に、SCVMM を使用してライブラリ共有を作成する必要があります。
ライブラリ共有を追加するには、[ライブラリ共有] タブで、[追加と検証] をクリックします。
[ライブラリ共有の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
このチーム プロジェクト コレクションが使用する 1 つ以上の SCVMM ライブラリ共有をクリックしてから、[追加] をクリックします。
チーム プロジェクト コレクションの各チーム プロジェクトにライブラリ共有を追加するには、ライブラリ共有の [自動プロビジョン] を選択します。
注意
ライブラリ共有の自動プロビジョンを選択した場合は、このチーム プロジェクト コレクション内のすべてのチーム プロジェクトに対して、Team Foundation Server が自動的にライブラリ共有を追加します。まだ作成されていないチーム プロジェクトに対しては、[新しいチーム プロジェクト] ウィザードでのプロジェクトの作成時にライブラリ共有が追加されます。このチーム プロジェクト コレクション内に既に作成されているチーム プロジェクトに対しては、これらの設定の保存時にライブラリ共有が追加されます。[自動プロビジョン] をオフにすると、チーム プロジェクト コレクションに追加した新しいチーム プロジェクトにはライブラリ共有が追加されなくなります。
ライブラリ共有を削除するには、[ライブラリ共有] タブで、一覧からライブラリ共有を選択して、[削除] をクリックします。
重要
チーム プロジェクト コレクションからライブラリ共有を削除するには、先にこのライブラリ共有に保存されているすべての Lab Management 環境、仮想マシン、およびテンプレートを Microsoft Test Manager を使って削除する必要があります。次に、TFSLabConfig コマンド ライン ユーティリティを使用して、プロジェクト コレクション内の各チーム プロジェクトからこのライブラリ共有の関連付けを削除する必要があります。これを行う方法の詳細については、「TFSLabConfig DeleteTeamProjectLibraryShare Command」を参照してください。
Visual Studio Team Foundation Server がライブラリ共有に接続できることを確認するには、[確認] をクリックします。
[OK] をクリックします。
WinRM の信頼性の向上
Lab Management で使用するライブラリ共有があるライブラリ サーバーごとに、Windows リモート管理の既定の構成設定に対して次の変更を行う必要があります。 これらの設定に変更を加えることで、WinRM の信頼性を向上できます。これは、Lab Management によって、Hyper-V の一般的な運用シナリオで実行される場合よりも多くの操作が Hyper-V ホストで実行されるためです。
Windows リモート管理の構成設定を変更するには
[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックしてから、[管理者として実行] をクリックします。
注意
このコンピューターの Administrators グループに追加されているドメイン ユーザーである必要があります。
コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
winrm set winrm/config @{MaxTimeoutms = "1800000"}
ホストのオペレーティング システムが Windows Server 2008 SP2 の場合は、次のコマンドも実行します。
winrm set winrm/config/Service @{MaxConcurrentOperations="200"} -r:http://<LibraryServerMachine>
(LibraryServerMachine をライブラリ サーバーのコンピューター名に置き換えます。)
注意
http://<LibrayServerMachine> で WinRM リスナーを作成するには、次のコマンドも実行しなければならない場合があります。
winrm quickconfig
次のコマンドを使用してこれらの変更を加えた後は、ホスト上の winrm と SCVMM エージェントを再起動します。
net stop winrm
net start winrm
net start vmmagent