Get-PSSessionConfiguration
コンピューターに登録されたセッション構成を取得します。
構文
Get-PSSessionConfiguration [[-Name] <string[]>] [<CommonParameters>]
説明
Get-PSSessionConfiguration コマンドレットは、ローカル コンピューターに登録されたセッション構成を取得します。これは、システム管理者がユーザーの代わりにカスタマイズされたセッション構成を管理するために使用する高度なコマンドレットです。
セッション構成を作成して登録するには、Register-PSSessionConfiguration コマンドレットを使用します。
パラメーター
-Name <string[]>
指定された名前または名前パターンのセッション構成のみを取得します。1 つまたは複数のセッション構成名を入力します。ワイルドカードを使用できます。
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
All session configurations on the local computer |
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
None パイプを使用してこのコマンドレットに入力を渡すことはできません。 |
出力 |
Microsoft.PowerShell.Commands.PSSessionConfigurationCommands#PSSessionConfiguration |
注
Windows Vista、Windows Server 2008、およびそれ以降のバージョンの Windows でこのコマンドレットを実行するには、[管理者として実行] オプションで Windows PowerShell を開く必要があります。
コンピューターでセッション構成を表示するには、そのコンピューターの管理者グループのメンバーであることが必要です。
リモート コンピューターで Get-PSSessionConfiguration コマンドを実行するには、ローカル コンピューターのクライアント設定とリモート コンピューターのサービス設定で Credential Security Service Provider (CredSSP) 認証を有効にし (ローカルには Enable-WSManCredSSP コマンドレットを使用)、リモート セッションを確立するときに Authentication パラメーターの CredSSP 値を使用する必要があります。この値を使用しないと、アクセスが拒否されます。
例 1
C:\PS>get-pssessionconfiguration
説明
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このコマンドはコンピューターのセッション構成を取得します。
例 2
C:\PS>get-pssessionconfiguration -name Microsoft*
Name PSVersion StartupScript Permission
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microsoft.powershell 2.0 BUILTIN\Administrators AccessAll...
microsoft.powershell32 2.0 BUILTIN\Administrators AccessAll...
説明
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このコマンドは、Get-PSSessionConfiguration の Name パラメーターを使用して、"Microsoft" で始まる名前のセッション構成のみを取得します。
このコマンドは、Windows PowerShell に付属する既定のセッション構成 2 つを取得します。
例 3
C:\PS>Get-PSSessionConfiguration -name microsoft.powershell | get-member
TypeName: Microsoft.PowerShell.Commands.PSSessionConfigurationCommands#PSSessionConfiguration
Name MemberType Definition
---- ---------- ----------
Equals Method bool Equals(System.Object obj)
GetHashCode Method int GetHashCode()
GetType Method type GetType()
ToString Method string ToString()
Capability NoteProperty System.Object[] Capability=System.Object[]
ExactMatch NoteProperty System.String ExactMatch=False
Filename NoteProperty System.String Filename=%windir%\system32\pwrshplugin.dll
lang NoteProperty System.String lang=en-US
Name NoteProperty System.String Name=microsoft.powershell
PSVersion NoteProperty System.String PSVersion=2.0
ResourceUri NoteProperty System.String ResourceUri=https://schemas.microsoft.com/powershell/microsoft.powershell
SDKVersion NoteProperty System.String SDKVersion=1
SecurityDescriptorSddl NoteProperty System.String SecurityDescriptorSddl=O:NSG:BAD:P(A;;GA;;;BA)S:P(AU;FA;GA;;;WD)(AU;SA;GXGW;;;WD)
SupportsOptions NoteProperty System.String SupportsOptions=true
Uri NoteProperty System.String Uri=https://schemas.microsoft.com/powershell/microsoft.powershell
xmlns NoteProperty System.String xmlns=https://schemas.microsoft.com/wbem/wsman/1/config/PluginConfiguration
XmlRenderingType NoteProperty System.String XmlRenderingType=text
Permission ScriptProperty System.Object Permission {get=trap { continue; }...
C:\PS> Get-PSSessionConfiguration -name microsoft.powershell | format-list -property *
Name : microsoft.powershell
Filename : %windir%\system32\pwrshplugin.dll
SDKVersion : 1
XmlRenderingType : text
lang : en-US
PSVersion : 2.0
ResourceUri : https://schemas.microsoft.com/powershell/microsoft.powershell
SupportsOptions : true
Capability : {Shell}
Uri : https://schemas.microsoft.com/powershell/microsoft.powershell
SecurityDescriptorSddl : O:NSG:BAD:P(A;;GA;;;BA)S:P(AU;FA;GA;;;WD)(AU;SA;GXGW;;;WD)
ExactMatch : False
xmlns : https://schemas.microsoft.com/wbem/wsman/1/config/PluginConfiguration
Permission : BUILTIN\Administrators AccessAllowed
説明
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これらのコマンドは、Get-PSSessionConfiguration が返す PSSessionConfiguration オブジェクトを調べます。
最初のコマンドは、Get-PSSessionConfiguration コマンドレットを使用して Microsoft.PowerShell の既定の構成を取得します。
2 番目のコマンドは、パイプライン演算子 (|) を使用して、Get-PSSessionConfiguration が返すオブジェクトを Get-Member コマンドレットに送ります。出力はオブジェクトのプロパティとメソッドを表示します。
3 番目のコマンドは同じオブジェクトを Format-List コマンドレットに送ります。値が * (all) の Property パラメーターは、リスト内のオブジェクトのすべてのプロパティとプロパティの値を表示するように Format-List に命令します。
このコマンドの出力には、構成の種類を実装する .dll の場所、作成されるエンドポイントのリソース Uniform Resource Identifier (URI)、構成のセキュリティ記述子定義原語 (SDDL) などの有用な情報が含まれています。
例 4
C:\PS>dir wsman:\localhost\plugin
WSManConfig: Microsoft.WSMan.Management\WSMan::localhost\Plugin
Name Type Keys
---- ---- ----
Event Forwarding Plugin Container {Name=Event Forwarding Plugin}
MaintenanceShell Container {Name=MaintenanceShell}
microsoft.powershell Container {Name=microsoft.powershell}
microsoft.powershell32 Container {Name=microsoft.powershell32}
WMI Provider Container {Name=WMI Provider}
説明
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WSMan: provider ドライブで Get-ChildItem コマンドレット (alias = dir) を使用して Plugin ノードの内容を確認します。
これは、コンピューター上のセッション構成を確認するもう 1 つの方法です。
PlugIn ノードには、登録されている Windows PowerShell セッション構成および WS-Management の他のプラグインを表す ContainerElement オブジェクト (Microsoft.WSMan.Management.WSManConfigContainerElement) が含まれています。
例 5
C:\PS>enable-wsmanCredSSP -delegate server02
C:\PS> connect-wsman server02
C:\PS> set-item wsman:\server02*\service\auth\credSSP -value $true
C:\PS> invoke-command -scriptblock {Get-PSSessionConfiguration} -computername Server02 -authentication CredSSP -credential Domain01\Admin01
Name PSVersion StartupScript Permission PSComputerName
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microsoft.powershell 2.0 BUILTIN\Administrators AccessAll... server02.corp.fabrikam.com
microsoft.powershell32 2.0 BUILTIN\Administrators AccessAll... server02.corp.fabrikam.com
MyX86Shell 2.0 c:\test\x86Shell.ps1 BUILTIN\Administrators AccessAll... server02.corp.fabrikam.com
説明
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この例は、リモート コンピューターで Get-PSSessionConfiguration コマンドを実行する方法を示しています。このコマンドを使用するには、ローカル コンピューターのクライアント設定とリモート コンピューターのサービス設定で CredSSP 委任を有効にする必要があります。この例のコマンドを実行するには、ローカル コンピューターとリモート コンピューターで Administrators グループのメンバーであることが必要です。
最初のコマンドは、Enable-WSManCredSSP コマンドレットを使用して Server01 ローカル コンピューターから Server02 リモート コンピューターへの CredSSP 委任を有効にします。これによってローカル コンピューターに CredSSP クライアント設定が構成されます。
2 番目のコマンドは、Connect-WSMan コマンドレットを使用して Server02 コンピューターに接続します。この操作によって Server02 コンピューターのノードがローカル コンピューターの WSMan: ドライブに追加されるので、Server02 コンピューターで WS-Management の設定の表示と変更が可能になります。
3 番目のコマンドは、Set-Item コマンドレットを使用して Server02 コンピューターの Service ノードの CredSSP 項目の値を True に変更します。これによってリモート コンピューターのサービス設定が構成されます。
4 番目のコマンドは、Invoke-Command コマンドレットを使用して Server02 コンピューターで Get-PSSessionConfiguration コマンドを実行します。このコマンドは Credential パラメーターを使用し、CredSSP という値と共に Authentication パラメーターを使用します。
例 6
C:\PS>(get-PSSessionConfiguration -name CustomShell).resourceURI
https://schemas.microsoft.com/powershell/microsoft.CustomShell
説明
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このコマンドは Get-PSSessionConfiguration コマンドレットを使用して、セッション構成のリソース URI を取得します。
このコマンドは、リソース URI を使用する $PSSessionConfigurationName 設定変数の値を指定するときに有用です。
$PSSessionConfiguationName 設定変数は、セッションを作成するときに使用される既定の構成を指定します。この変数はローカル コンピューターで設定されますが、リモート コンピューターの構成を指定します。$PSSessionConfiguration 数の詳細については、「about_Preference_Variables」を参照してください。
関連項目
概念
about_Session_Configurations
Disable-PSSessionConfiguration
Enable-PSSessionConfiguration
Register-PSSessionConfiguration
Set-PSSessionConfiguration
Unregister-PSSessionConfiguration
WSMan Provider