Enable-PSSessionConfiguration
ローカル コンピューターでセッション構成を有効にします。
構文
Enable-PSSessionConfiguration [[-Name] <string[]>] [-Force] [-SecurityDescriptorSDDL <string>] [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
説明
Enable-PSSessionConfiguration コマンドレットは、Disable-PSSessionConfiguration コマンドレットを使用して無効にされた登録済みセッション構成を再び有効にします。これは、システム管理者がユーザーの代わりにカスタマイズされたセッション構成を管理するために使用する高度なコマンドレットです。
パラメーターを指定しないで Enable-PSSessionConfiguration を実行すると、セッションで使用される既定の構成である Microsoft.PowerShell 構成が再び有効になります。
このコマンドレットは、有効になった各構成に対して次の操作を実行します。
-- 構成のセキュリティ記述子から "deny all" 設定を削除するか、ユーザーによって指定されたセキュリティ記述子で現在のセキュリティ記述子を置換します。
-- 任意の IP アドレスで要求を受け入れるリスナーを有効にします。
-- WinRM サービスを再起動します。
Enable-PSSessionConfiguration コマンドレットは、Set-WSManQuickConfig コマンドレットを呼び出しますが、コンピューターでリモート処理を有効にする目的では使用しないでください。これより包括的なコマンドレットである Enable-PSRemoting を代わりに使用してください。
パラメーター
-Force
ユーザー プロンプトをすべて非表示にし、プロンプトを表示することなく WinRM サービスを再起動します。サービスを再起動すると、構成の変更が有効になります。
再起動せず、再起動プロンプトが表示されないようにするには、NoServiceRestart パラメーターを使用します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Name <string[]>
有効にするセッション構成の名前を指定します。1 つ以上の構成名を入力します。ワイルドカードを使用できます。
パイプを使用して、構成名が含まれた文字列またはセッション構成オブジェクトを Enable-PSSessionConfiguration に渡すこともできます。
このパラメーターを省略した場合、Enable-PSSessionConfiguration は、Microsoft.PowerShell セッション構成を有効にします。
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue, ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
true |
-SecurityDescriptorSDDL <string>
セッション構成のセキュリティ記述子を指定されたセキュリティ記述子で置換します。
このパラメーターを省略した場合、Enable-PSSessionConfiguration はセキュリティ記述子から "deny all" 項目のみを削除します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Confirm
コマンドを実行する前に確認メッセージを表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-WhatIf
実際にコマンドを実行せずに、コマンドを実行すると何が起きるかを出力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
Microsoft.PowerShell.Commands.PSSessionConfigurationCommands#PSSessionConfiguration、System.String パイプを使用して、セッション構成オブジェクトまたはセッション構成の名前が含まれた文字列を Enable-PSSessionConfiguration に渡すことができます。 |
出力 |
None このコマンドレットはオブジェクトを返しません。 |
注
Windows Vista、Windows Server 2008、およびそれ以降のバージョンの Windows でこのコマンドレットを実行するには、Windows PowerShell を起動する際に [管理者として実行] を指定する必要があります。
例 1
C:\PS>Enable-PSSessionConfiguration
説明
-----------
このコマンドは、コンピューターに保存されている Microsoft.PowerShell の既定のセッション構成を再び有効にします。
例 2
C:\PS>Enable-PSSessionConfiguration -name MaintenanceShell, AdminShell
説明
-----------
このコマンドは、コンピューターに保存されている MaintenanceShell と AdminShell の各セッション構成を再び有効にします。
例 3
C:\PS>Enable-PSSessionConfiguration -name *
C:\PS> Get-PSSessionConfiguration | Enable-PSSessionConfiguration
説明
-----------
これらのコマンドは、コンピューターに保存されているすべてのセッション構成を再び有効にします。コマンドはすべて同等であるため、どれを使用することもできます。
既に有効になっているセッション構成を有効にしても、Enable-PSSessionConfiguration はエラーを生成しません。
例 4
C:\PS>Enable-PSSessionConfiguration -name MaintenanceShell -securityDescriptorSDDL "O:NSG:BAD:P(A;;GXGWGR;;;BA)(A;;GAGR;;;S-1-5-21-123456789-188441444-3100496)S:P"
説明
-----------
このコマンドは、MaintenanceShell セッション構成を再び有効にして、その構成用の新しいセキュリティ記述子を指定します。
関連項目
概念
about_Session_Configurations
Disable-PSSessionConfiguration
Get-PSSessionConfiguration
Register-PSSessionConfiguration
Set-PSSessionConfiguration
Unregister-PSSessionConfiguration
WSMan Provider