October 2006 DirectX SDK の新しい機能

このバージョンの DirectX SDK には、次の新しい機能、ツール、およびドキュメントが含まれています。

  • PIX:Direct3D 9 での HLSL シェーダー デバッグ
    PIX を使用して、ゲームのコンテキストで HLSL ピクセル シェーダーおよび頂点シェーダーをデバッグできるようになりました。シェーダー デバッガーは、ピクセル履歴ビューまたはメッシュ ビューアーのいずれかから起動できます。デバッガーを使用すると、コードを前後に移動したり、カーソルまたはユーザー設定のブレークポイントで停止したり、構文を強調表示してコードを読み取りやすくすることができます。

  • Direct3D 9 ターゲット用の新しい HLSL シェーダー コンパイラのプレビュー リリース
    このリリースには、Direct3D 9 ターゲット (シェーダー モデル 2.0 以降) で利用できる Direct3D 10 HLSL コンパイラを含む d3dx9d_31_beta.dll のベータ バージョンが含まれています。新しいコンパイラでは、1_x ターゲットはサポートしていません。このデバッグ専用の DLL によって、開発者は Direct3D 9 シェーダー用の新しい Direct3D 10 HLSL コンパイラを利用できるようになっており、これがすべての Direct3D シェーダーのデフォルトのコンパイラになっています。d3dx9d_31.dll ではなく、d3dx9d_31_beta.dll でアプリケーションを構築して、新しいコンパイラを試してみてください。

    Direct3D 9 を使用している開発者向けに、ベータ DLL ではシェーダー コンパイラ FXC10.exe を使用したプログラミング方法を Direct3D 10 テクノロジ プレビューの一部と提供しています。

    このライブラリは、まだ開発段階であることにご注意ください。質問、バグ レポート、フィードバックがある場合は、directx@microsoft.com までご連絡ください。

  • XACT の操作性の改良
    XACT の操作性に関していくつかの改良が行われました。特に顕著な機能として、他のサウンドで使用されていない Wave バンク内の Wave が赤色および斜体で強調表示されるようになり、削除できる Wave を容易に識別できるようになりました。

  • UVAtlas 関数を使用したチャート品質の制御の向上
    Direct3DX DLL にいくつかの変更が加えられ、更新されました。D3DXUVAtlasCreate および D3DXUVAtlasPartition に、パラメーター dwOptions が追加されました。これによって、開発者は生成されるチャートの品質を制御できるようになりました。更新されたファイル名は、DLL is d3dx9_31.dll です。

  • XInput
    XInput DLL に、新機能 XInputGetKeystroke が加わりました。この機能によって、XInputGetState を使用するよりも、データの入力が簡単になりました。更新されたファイル名は DLL is xinput1_3.dll です。

以前のリリース

以前のリリースに追加されている機能の詳細については、「以前のリリースに追加されている機能」を参照してください。