テクスチャー データの表示
このチュートリアルではテクスチャー データを表示します。個々のミップ レベルを表示し、そのデータを色、アルファ、深度などの成分に分離できます。このチュートリアルは以下の手順に分かれています。
- 手順 1 - フレームの選択
- 手順 2 - フレームのレンダリング
- 手順 3 - テクスチャーの選択
- 手順 4 - 表示する成分の選択
- 手順 5 - 表示するデータ範囲の調整
- 手順 6 - ミップ レベルの表示
セットアップ
この実験を設定するには、ターゲット プログラムとして HDRCubeMap サンプルを選択し、データ収集オプションとしてシングルフレーム キャプチャーを選択します。
手順 1 - フレームの選択
イベント ビューに移動して、キャプチャー済みの 1 個のフレーム (この例では 68) を選択します。
図形 1. イベント ビューでのフレームの選択
手順 2 - フレームのレンダリング
詳細ビューで レンダリング タブをクリックして、フレームをレンダリングします。
図形 2. レンダリングされた 1 個のフレーム
手順 3 - テクスチャーの選択
オブジェクト ビューで、ドロップ ダウン メニューの値を次のように設定します。
ドロップ ダウン | 値 |
---|---|
タイプ(Type) | D3D9 テクスチャー |
作成元(Created By) | アプリケーション |
フォーマット(Format) | D3DFMT_A8R8G8B8 |
テクスチャーのリストから、ウィンドウ内で 2 番目のテクスチャーをダブルクリックします。
図形 3. テクスチャーの選択
詳細ビューで、[テクスチャー](Texture) という名前の新規タブが開きます。[チャンネル](channel(s)) ドロップダウンには [RGBA] が選択されています。これは、4 つの成分がすべて表示されていることを意味します。背景に格子縞模様が表示され、テクスチャーの半透明な領域が確認できます。
図形 4. RGBA テクスチャー データの表示
手順 4 - 表示する成分の選択
カラー データのみを表示するには、[チャンネル](channel(s)) ドロップダウンから [RGB] を選択します。
図形 5. テクスチャーの RGB データ
アルファ データのみを表示するには、[チャンネル](channel(s)) ドロップダウンから [アルファ](alpha) を選択します。アルファ データはグレー スケール イメージとして表示されます。透明度が高い部分は暗く表示され (左上の楕円はほぼ透明)、不透明度が高い部分は明るく表示されます (右上の楕円はほぼ不透明)。
図形 6. テクスチャーのアルファ データ
手順 5 - 表示するデータ範囲の調整
[チャンネル](channel(s)) ドロップダウンにはスライダー コントロールが関連付けられています。このスライダーを使用して、表示するデータのしきい値を制御できます。
デフォルトでは、このスライダーは 0.0 ~ 1.0 の全データを表示します。この例では、0.8 ~ 1.0 のデータのみを表示するようにスライダーを設定しています。
図形 7. 表示するデータ範囲の制御
手順 6 - ミップ レベルの表示
個々のミップ レベルを表示するには、オブジェクト ビューに移動して、全テクスチャーを表示するように [フォーマット](format) ドロップダウンを設定します。
ドロップ ダウン | 値 |
---|---|
フォーマット(Format) | すべて |
すべてのテクスチャーを表示し、ミップ レベルを持つテクスチャーを検索して選択します。つまり、[ミップ](mips) 列に 1 より大きい値をもつテクスチャーをダブルクリックします。
図形 8. オブジェクト ビューでのテクスチャーの選択
詳細ビューに選択したテクスチャーが表示され、左側にそれぞれのミップ レベルが表示されます。
デフォルトではミップ レベル 0 が開きます。
図形 9. ミップ レベルを持つテクスチャー
任意のミップ レベルを選択して、表示することができます。
図形 10. ミップ レベルの表示
テクスチャーの種類とテクスチャー フォーマットも表示されます。