February 2005 DirectX SDK の新しい機能

このページは、DirectX February 2005 更新パッケージに追加された機能の記録です。SDK の最新機能については、「August 2008 DirectX SDK の新しい機能」を参照してください。

  • グラフィックの更新
  • 技術記事の更新

SDK の更新

SDK の次の機能が更新されました。

パフォーマンス ツールの更新

PIX に、次のような機能強化を加えました。

  • アプリケーションのシングル フレームからの Direct3D 呼び出しをキャプチャーして、PIX 内で再生できるようになりました。
  • スクリーン ショットを取り込む際に、次のことができるようになりました。
    • スクリーン ショットのファイル名に、続き番号や現在のフレーム番号を追加できるようになりました。
    • 既存のイメージ ファイルをファイル名を変えずに上書きするかどうか、指定できるようになりました。
    • スクリーン ショット内でマウス カーソルの表示/非表示が指定できるようになりました。
  • 新しいコマンド ライン オプションが用意され、次のことができるようになりました。
    • Microsoft Excel で読めるよう、.PIXRun ファイルを .csv 形式に変換できるようになりました。
    • 2 つのイメージの排他的論理和の比較を、ファイルに保存できるようになりました。

コマンド ライン構文」を参照してください。

グラフィックの更新

グラフィック コンポーネントの次の機能が更新されました。

  • D3DX
  • 新しいサンプル

D3DX

D3DX に次の新機能が追加されました。

  • D3DX のダイナミック リンク ライブラリ化 - このソフトウェア開発キット (SDK) のリリースから、D3DX がダイナミック リンク ライブラリ (DLL) としてリリースされるようになりました。今後の D3DX の更新では、一意の名前が付けられた各種 DLL が、システムから独立した形式でリリースされます。これで、機能低下のリスクなしに、継続的にライブラリに改良を加えていくことができます。D3DX9.lib は、今後もアプリケーションの静的リンク先として使用できるように、この DLL のインポート ライブラリとして継続して提供されます。

    SDK に付属の D3DX DLL は、DirectX を DirectSetup でインストールする際に自動的にインストールされます。D3DX を使用しないアプリケーションの場合は、D3DX を再頒布可能パッケージから削除してもかまいません (詳細については、Directx redist.txt を参照してください)。静的にリンクされたデバッグ ライブラリ (D3DX9dt.lib) は、削除されました。代わりに D3DX9d.lib をご使用ください。詳細については、「D3DX」を参照してください。

  • DirectX 標準アノテーションとセマンティクス - 標準アノテーションとセマンティクス (DXSAS) は、エフェクトとホスト アプリケーション間の規約を定義するもので、これによってシェーダーがメタデータをツール、アプリケーション、ゲーム エンジンと共有できるようになります。この DXSAS 標準には、ホスト アプリケーションとエフェクトに実装する必要がある一連のセマンティクスとアノテーションが定義されています。今回のリリースでは、バージョン 1.0.0 の DXSAS 標準が文書化されています。「DirectX 標準アノテーションとセマンティクス リファレンス」を参照してください。

  • エフェクト - 新しいエフェクトの関数 (D3DXCreateEffectEx) が追加され、どのパラメーターをアプリケーションから更新できるかを、つまりエフェクト システムから無視されるようにするかをアプリケーションから制御できるようになりました。各定数を、文字列に追加して、関数に指定します。それぞれの定数は、定数レジスタにバインドする必要があり、上位レベル シェーダー言語 (HLSL) コードでのみ使用できます。ファイル (D3DXCreateEffectFromFileEx) またはリソース (D3DXCreateEffectFromResourceEx) からエフェクトを作成する関連の関数も追加されました。

  • 事前演算済み放射輝度伝播 - 事前演算済み放射輝度伝播 (PRT) のアプリケーション プログラミング インターフェイス (API) の機能が拡張されました。ポイントがシャドウ内に存在するかどうかを判定する、高速レイトレーシング メソッド ID3DXPRTEngine::ShadowRayIntersects および ID3DXPRTEngine::ClosestRayIntersects が提供されています。

新しいサンプル

次のサンプルが追加されました。

  • PRTCmdLine - このサンプルは、NULL 参照 Microsoft Direct3D デバイスと、拡張マークアップ言語 (XML) オプション ファイルを使用して、PRT シミュレーターを実行します。このサンプルは、サンプル ブラウザーから参照してください。

技術記事の更新

次の記事が変更されました。

関連項目

August 2008 DirectX SDK の新しい機能