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BDA SLIP デフレーマ フィルタ

BDA SLIP デフレーマはカーネルモード フィルタであり、BDA あるいは非 BDA アナログ TV グラフのどちらでも使うことができる、このグラフでは (NABTS VBI スキャン ラインにあるような) IP データの SLIP デフレーミングが必要とされる。それはアップストリームを NABTS/FEC VBI CODEC に、ダウンストリームを BDA IP シンクに接続し、Winsock 経由で受信しようとしているアプリケーションが IP パケットを利用できるようにする。BDA SLIP デフレーマにはアプリケーションから呼び出し可能なインターフェイスはない。デジタル TV グラフでは、BDA MPE フィルタを使ってデータ ストリームから IP パケットを抽出する。

SLIP デフレーマは、圧縮 IP ヘッダーを処理できる。IP ヘッダー圧縮では、送信側が、連続する IP パケットから冗長ヘッダー情報を削除し、短いトークンに置き換える。一般に送信側は、各 IP アドレスで、4 パケット中 3 パケットを圧縮する。受信側がサイクルの途中で開始した場合、フィルタは、完全なヘッダーを受け取る前のいくつかのパケットをデコードできない場合がある。送信側は、データを重複して送信するか、または IP ヘッダーを圧縮しないようにする必要がある。

BDA SLIP デフレーマは GraphEdit 内の "BDA Receiver Component" に表示される。これはカーネルモード フィルタなので、アプリケーションが直接作成することはできない。代わりに「デバイスとフィルタの列挙」で説明されているように、System Device Enumerator を使ってインスタンス化しなければならない。このフィルタは IFilterGraph::AddFilter メソッドを使って、手動でグラフに追加する必要がある。Capture Graph Builder を使ってこのフィルタをグラフに追加することはできない。

このフィルタは、アプリケーションから呼び出し可能なインターフェイスを公開しない。

参照