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CBaseControlVideo クラス

CBaseControlVideo クラスの階層

CBaseControlVideo クラスは、IBasicVideo デュアル インターフェイスを実装し、汎用ビデオ ウィンドウのビデオのプロパティを制御する。一般的に、CBaseControlVideo オブジェクトは、ディスプレイ上のウィンドウにビデオを描画するビデオ レンダラである。

CBaseControlVideo クラスはプロパティとメソッドの両方をサポートする。プロパティは、多くのオートメーション コントローラ (Microsoft® Visual Basic® プログラミング環境など) からの方が容易にアクセスできる。ただし、処理によっては、アプリケーションで複数のプロパティを同時に変更できる機能が必要になる。このため、複数の関連するプロパティを変更できるメソッドが提供されている。

CBaseControlVideo の多くのメンバ関数では、ビデオ レンダラがフィルタ グラフに接続されている必要がある。接続されていない場合、メンバ関数は VFW_E_NOT_CONNECTED を返す。接続と切断を繰り返しても、ビデオ レンダラに設定したプロパティは有効である。すべてのアプリケーションで、プレゼンテーションを開始する前にレンダラのプロパティをリセットしたことを確認する必要がある。

ビデオを処理する場合、アプリケーションは使用するビデオの部分を選択できる。この部分は、CBaseControlVideo オブジェクトが制御する転送元矩形である。CBaseControlVideo は、アプリケーションが転送元矩形を設定および取得できるようにする。CBaseControlVideo が使うすべての矩形では、Microsoft Win32® プログラミングで使われる上、左、右、下ではなく、上、左、幅、高さが使われる。転送元矩形を設定していない場合、その転送元矩形のプロパティはフル サイズのネイティブ ビデオ サイズを返す。

プロテクト データ メンバ

m_pFilter 所有するメディア フィルタへのポインタ。
m_pInterfaceLock 外部的に定義されるクリティカル セクション。
m_pPin 接続のメディア タイプの制御。

メンバ関数

CBaseControlVideo CBaseControlVideo オブジェクトを作成する。
CopyImage ビデオ イメージのメモリ コピーを作成する。
GetImageSize ビデオ イメージのサイズ情報を取得する。
SetControlVideoPin このオブジェクトが同期しなければならないピンを設定する。

オーバーライド可能なメンバ関数

CheckSourceRect 転送元矩形が有効であるかどうかを調べる。
CheckTargetRect 転送先矩形が有効であるかどうかを調べる。
GetSourceRect 現在のビデオの転送元矩形を取得する (純粋仮想)。
GetStaticImage メモリ バッファ内の現在のイメージを返す (純粋仮想)。
GetTargetRect 現在のビデオの転送先矩形を取得する (純粋仮想)。
GetVideoFormat ビデオ フォーマットを含む VIDEOINFOHEADER 構造体を取得する。
IsDefaultSourceRect レンダラがデフォルトの転送元矩形を使っているかどうかを調べる (純粋仮想)。
IsDefaultTargetRect レンダラがデフォルトの転送先矩形を使っているかどうかを調べる (純粋仮想)。
OnUpdateRectangles 転送元または転送先矩形が変更されると呼び出される。
OnVideoSizeChange EC_VIDEO_SIZE_CHANGED をアプリケーションに渡す。
SetDefaultSourceRect デフォルトのビデオの転送元矩形を設定する (純粋仮想)。
SetDefaultTargetRect デフォルトのビデオの転送先矩形を設定する (純粋仮想)。
SetSourceRect 現在のビデオの転送元矩形を設定する (純粋仮想)。
SetTargetRect 現在の転送先矩形を設定する (純粋仮想)。

実装される IBasicVideo メソッド

get_AvgTimePerFrame フレームごとのおよその平均時間を取得する。
get_BitErrorRate およそのビット エラー レートを取得する。
get_BitRate ビデオのおよそのビット レートを取得する。
GetCurrentImage 現在のイメージのメモリ レンダリングを取得する。
get_DestinationHeight 現在の転送先矩形の高さを取得する。
get_DestinationLeft 現在の転送先矩形の左の座標を取得する。
GetDestinationPosition 現在の転送先の位置を取得する。
get_DestinationTop 現在の転送先矩形の上の座標を取得する。
get_DestinationWidth 現在の転送先矩形の幅を取得する。
get_SourceHeight 現在の転送元矩形の高さを取得する。
get_SourceLeft 現在の転送元矩形の左の座標を取得する。
GetSourcePosition 現在の転送元の位置を取得する。
get_SourceTop 現在の転送元矩形の上の座標を取得する。
get_SourceWidth 現在の転送元矩形の幅を取得する。
get_VideoHeight ネイティブ ビデオの高さを取得する。
GetVideoPaletteEntries ビデオのパレット エントリの範囲を取得する。
GetVideoSize ネイティブ ビデオの幅と高さを取得する。
get_VideoWidth ネイティブ ビデオの幅を取得する。
IsUsingDefaultDestination レンダラがデフォルトの転送先ウィンドウを使っているかどうかを調べる。
IsUsingDefaultSource レンダラがデフォルトの転送元ウィンドウを使っているかどうかを調べる。
put_DestinationHeight 転送先矩形の高さを設定する。
put_DestinationLeft 転送先矩形の左の座標を設定する。
put_DestinationTop 転送先矩形の上の座標を設定する。
put_DestinationWidth 転送先矩形の幅を設定する。
put_SourceHeight 転送元矩形の高さを設定する。
put_SourceLeft 転送元矩形の左の座標を設定する。
put_SourceTop 転送元矩形の上の座標を設定する。
put_SourceWidth 転送元矩形の幅を設定する。
SetDefaultDestinationPosition デフォルトの転送先の位置を再度設定する。
SetDefaultSourcePosition デフォルトの転送元の位置を再度設定する。
SetDestinationPosition 転送先矩形の位置を設定する。
SetSourcePosition 転送元矩形の位置を設定する。