IAMExtTransport::GetTransportBasicParameters
GetTransportBasicParameters メソッドは、外部駆動デバイスの一般的なプロパティを受け取る。
構文
HRESULT GetTransportBasicParameters(
long Param,
long *pValue,
LPOLESTR *ppszData
);
パラメータ
Param
[in] どのプロパティを受け取るかを指定する。
pValue
[out] long 型の整数値を受け取る変数へのポインタ。詳細については、「注意」を参照すること。
ppszData
[out] 文字列を受け取る LPOLESTR 型の変数へのポインタ。詳細については、「注意」を参照すること。
戻り値
メソッドが成功すると、戻り値は S_OK となる。それ以外の場合は HRESULT エラー コードを返す。
注意
Param 引数は、取得するプロパティを指定するフラグである。プロパティのいくつかは数値であり、これらは pValue 引数に返される。他のプロパティは文字列値であり、これらは ppszData 引数に返される。フラグおよび可能な値の一覧については、「IAMExtTransport::SetTransportBasicParameters」を参照すること。
メソッドが文字列を返す場合、呼び出し元は、CoTaskMemFree 関数を使って文字列を解放する必要がある。
DV および MPEG カムコーダの実装
MSDV は、以下の追加フラグをサポートする。
ED_RAW_EXT_DEV_CMD: 未処理の AV/C コマンドを呼び出す。AV/C コマンドを、ppszData 引数のバイトの配列として指定する。コマンドのサイズを、pValue 引数内にバイト数で指定する。メソッドが返ると、ppszData にはデバイスからの応答が格納されており、pValue には応答のサイズがバイト数で格納されている。AV/C コマンドは、検証やエラー チェックなしに、直接デバイスに渡される。
応答のペイロードは、コマンドより大きい場合がある。呼び出し元は、バッファ内に応答用の十分なスペースを確保する必要がある。最大ペイロード サイズは 512 バイトである。
詳細については、「未処理の AV/C コマンドの発行」を参照すること。
ED_TRANSBASIC_INPUT_SIGNAL: DV カムコーダが受け取るように設計されている信号フォーマットを取得する。次のいずれかの定数を pValue 内に返す。
定数 説明 ED_TRANSBASIC_SIGNAL_525_60_SD NTSC SD 信号。 ED_TRANSBASIC_SIGNAL_525_60_SDL NTSC SDL (ロング プレイ) 信号。 ED_TRANSBASIC_SIGNAL_625_50_SD PAL SD 信号。 ED_TRANSBASIC_SIGNAL_625_50_SDL PAL SDL (ロング プレイ) 信号。 ED_TRANSBASIC_SIGNAL_MPEG2TS D-VHS 信号。 ED_TRANSBASIC_OUTPUT_SIGNAL: DV カムコーダが送信するように設計されている信号フォーマットを取得する。ED_TRANSBASIC_INPUT_SIGNAL フラグにリストされている定数の 1 つを返す。
MSTape は ED_TRANSBASIC_INPUT_SIGNAL および ED_TRANSBASIC_INPUT_SIGNAL の追加の値をサポートする。
定数 | 説明 |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_2500_60_MPEG | 25 Mbps/60 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_1250_60_MPEG | 12.5 Mbps/60 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_0625_60_MPEG | 6.25 Mbps/60 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_2500_50_MPEG | 25 Mbps/50 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_1250_50_MPEG | 12.5 Mbps/50 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_0625_50_MPEG | 6.25 Mbps/50 MPEG ストリーム |
ED_TRANSBASIC_SIGNAL_UNKNOWN | 不明な信号フォーマット |
これらのフラグは、ヘッダー ファイル Xprtdefs.h で定義されている。
参照