DirectXSetupCallbackFunction
セットアップ プログラムで指定されるオプションのコールバック関数です。これが定義されていれば、セットアップ手続きの手順のたびに呼び出されます。DirectXSetupCallbackFunction の名前は、プレースホルダー名です。
構文
DWORD DirectXSetupCallbackFunction( DWORD Reason, DWORD MsgType, char * szMessage, char * szName, void * pInfo)
パラメーター
- Reason
コールバックの理由です。値は次のいずれかになります。- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL
DirectXSetup が、DirectX コンポーネントをインストールしようとしています。システムの DirectX バージョン、オペレーティング システム、システム言語、およびディスク領域要件がチェックされます。 - DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL_RUNTIME
DirectXSetup が、DirectX コンポーネントをインストールしようとしています。 - DSETUP_CB_MSG_INTERNAL_ERROR
内部エラーが発生しました。DirectX コンポーネントまたはデバイスのドライバーのセットアップに失敗しました。 - DSETUP_CB_MSG_NOMESSAGE
表示されるメッセージはありません。コールバック関数が返る必要があります。 - DSETUP_CB_MSG_PROGRESS
DirectSetup ファイルの初期化、抽出、コピー、最終処理など、ランタイム インストールの進行状況を報告します。 - DSETUP_CB_MSG_WARNING_DISABLED_COMPONENT
DirectSetup によって、1 つ以上の DirectX コンポーネントが無効に設定されていることが検出されました。
- DSETUP_CB_MSG_BEGIN_INSTALL
- MsgType
メッセージ ボックスの表示を制御するフラグです。これらのフラグは、MessageBox 関数に uType パラメーターとして渡すことができます。例外は、MsgType が 0 の場合です。この場合、セットアップ プログラムはステータス情報を表示できますが、ユーザーが入力するまで待機しません。 - szMessage
エラー メッセージまたはステータス メッセージを含むローカライズ済みの文字列へのポインターです。この文字列は、MessageBox 関数で作成されたダイアログ ボックスに表示できます。 - szName
NULL なので、無視できます。 - pInfo
アップグレード情報がある構造体のアドレスへのポインターです。Reason が DSETUP_CB_MSG_PROGRESS の場合は、セットアップ プログラムによって現在のインストール状況が指定されます。この場合、pInfo は、インストールのフェーズに関する情報を格納した DSETUP_CB_PROGRESS 構造体を指定します。
戻り値
IDOK、MB_OK、または MB_OK | MB_ICONERROR のいずれかが返されます。この関数が 0 を返した場合は、DirectXSetup 関数がデフォルトの処理を実行します。
解説
この関数の実際の名前は、セットアップ プログラムで指定されます。DirectXSetupSetCallback 関数は、コールバック関数のアドレスを DirectSetup に渡すのに使用されます。
MsgType が 0 の場合は、セットアップ プログラムはステータス情報を表示できますが、ユーザーが入力するまで待機しません。この場合は IDOK が返されます。
Reason が DSETUP_CB_MSG_WARNING_DISABLED_COMPONENT の場合は、DirectX 診断ツール にユーザーを誘導して、DirectX コンポーネントの有効化に関する情報の確認を促してください。Direct3D などのコンポーネントが Windows Server を実行するコンピューターで無効に設定されていることがよくあります。
DSetup.dll、および DSetup32.dll は redist フォルダーにあります。これらは、SDK と共にインストールされるとは限りません。
要件
ヘッダー: DSetup.h で宣言されています。
ライブラリ: DSetup.lib を使用します。