次の方法で共有


Marshal.Release メソッド

指定したインターフェイスの参照カウントをデクリメントします。

Public Shared Function Release( _
   ByVal pUnk As IntPtr _) As Integer
[C#]
public static int Release(IntPtrpUnk);
[C++]
public: static int Release(IntPtrpUnk);
[JScript]
public static function Release(
   pUnk : IntPtr) : int;

パラメータ

  • pUnk
    解放するインターフェイス。

戻り値

pUnk パラメータで指定したインターフェイスの参照カウントの新しい値。

解説

COM オブジェクトの参照カウントは共通言語ランタイムが自動的に管理するため、このメソッドを直接使用する必要はありません。この値はテスト目的にだけ使用してください。ただし、カスタム マーシャラをテストするときなど、オブジェクトの有効期間を手動で操作する必要がある場合もあります。 Marshal.AddRef を呼び出すプログラムでのみ、 Release を呼び出してください。参照カウントが 0 になった後で Release を呼び出した場合の動作は未定義です。

解放する IUnknown インターフェイス ポインタを表す IntPtr の値を取得するには、 Marshal.GetComInterfaceForObjectMarshal.GetIUnknownForObject 、または Marshal.GetIDispatchForObject の呼び出しを使用できます。また、これらのメソッドおよび Release メソッドをマネージ オブジェクトで使用すると、マネージ オブジェクトの COM 呼び出し可能ラッパーによって表される COM インターフェイスを解放できます。このラッパー型の詳細については、「 COM 呼び出し可能ラッパー 」を参照してください。

メモ   このメソッドは SecurityAction.LinkDemand を使用して、信頼関係のないコードからの呼び出しを防ぎます。 SecurityPermissionAttribute.UnmanagedCode アクセス許可は、直前の呼び出し元にのみ要求されます。信頼性が一部しか確認されていないコードから呼び出すことができるコードの場合、ユーザー入力を検証せずに Marshal クラスに渡すことは避けてください。 LinkDemand メンバの使用に関する重要な制約事項については、「 Demand と LinkDemand 」を参照してください。

使用例

[Visual Basic, C#] Release メソッドの使用方法を示すコード例を次に示します。この例では、 GetIUnknownForObject を使用して、COM オブジェクトの IUnknown インターフェイス ポインタを表す IntPtr 値を取得しています。

 
Dim pUnk As IntPtr = Marshal.GetIUnknownForObject(myComObject)
Dim refCount As Integer = Marshal.Release(pUnk)
      
[C#] 
IntPtr pUnk = Marshal.GetIUnknownForObject(myComObject);
int refCount = Marshal.Release(pUnk);
      

[C++, JScript] C++ および JScript のサンプルはありません。Visual Basic および C# のサンプルを表示するには、このページの左上隅にある言語のフィルタ ボタン 言語のフィルタ をクリックします。

必要条件

プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ

.NET Framework セキュリティ:

参照

Marshal クラス | Marshal メンバ | System.Runtime.InteropServices 名前空間 | AddRef | QueryInterface | GetComInterfaceForObject | GetIUnknownForObject | GetIDispatchForObject