<ws2007HttpBinding>
Security、ReliableSession、および TransactionFlow の各バインディング要素の適切なバージョンをサポートする相互運用可能なバインディングを定義します。
スキーマの階層
<system.serviceModel>
<bindings>
<ws2007HttpBinding>
構文
<ws2007HttpBinding>
<binding
allowCookies="Boolean"
bypassProxyOnLocal="Boolean"
closeTimeout="TimeSpan"
hostNameComparisonMode="StrongWildCard/Exact/WeakWildcard"
maxBufferPoolSize="integer"
maxReceivedMessageSize="Integer"
messageEncoding="Text/Mtom"
name="string"
openTimeout="TimeSpan"
proxyAddress="URI"
receiveTimeout="TimeSpan"
sendTimeout="TimeSpan"
textEncoding="UnicodeFffeTextEncoding/Utf16TextEncoding/Utf8TextEncoding"
transactionFlow="Boolean"
useDefaultWebProxy="Boolean">
<reliableSession ordered="Boolean"
inactivityTimeout="TimeSpan"
enabled="Boolean" />
<security mode="Message/None/Transport/TransportWithCredential">
<transport clientCredentialType="Basic/Certificate/Digest/None/Ntlm/Windows"
proxyCredentialType="Basic/Digest/None/Ntlm/Windows"
realm="string"
/>
<message clientCredentialType ="Certificate/IssuedToken/None/UserName/Windows"
negotiateServiceCredential="Boolean"
algorithmSuite="Basic128/Basic192/Basic256/Basic128Rsa15/Basic256Rsa15/TripleDes/TripleDesRsa15/Basic128Sha256/Basic192Sha256/TripleDesSha256/Basic128Sha256Rsa15/Basic192Sha256Rsa15/Basic256Sha256Rsa15/TripleDesSha256Rsa15"
establishSecurityContext="Boolean"
negotiateServiceCredential="Boolean"/>
</security>
<readerQuotas maxArrayLength="Integer" maxBytesPerRead="Integer" maxDepth="Integer" maxNameTableCharCount="Integer" maxStringContentLength="Integer" /> </binding>
</ws2007HttpBinding>
属性と要素
以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。
属性
属性 | 説明 |
---|---|
allowCookies |
クライアントが Cookie を受け入れて、それらを今後の要求に反映させるかどうかを指定する値です。既定値は false です。 Cookie を使用する ASMX (ASP.NET Web サービス) と対話する場合に、このプロパティを使用できます。これにより、サーバーから返される Cookie が、このサービスに対するそれ以降のすべてのクライアント要求に自動的にコピーされます。 |
bypassProxyOnLocal |
ローカル アドレスでプロキシ サーバーをバイパスするかどうかを示す値です。既定値は false です。 |
closeTimeout |
クローズ操作が完了するまでの期間を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。 |
hostnameComparisonMode |
URI (Uniform Resource Identifier) の解析に使用する HTTP ホスト名比較モードを指定します。この属性は HostnameComparisonMode 型で、URI が一致したときにサービスへのアクセスにホスト名を使用するかどうかを指定します。既定値は StrongWildcard で、一致しているホスト名を無視します。 |
maxBufferPoolSize |
このバインディングに使用するバッファー プールの最大サイズです。既定値は 524,288 バイト (512 × 1,024) です。Windows Communication Foundation (WCF) の多くの部分でバッファーが使用されます。使用するたびに毎回バッファーを作成および破棄すると負荷が高くなります。バッファーのガベージ コレクションも同様です。バッファー プールを使用すると、バッファーをプールから取得して使用し、作業が終わったらプールに戻すことができます。これで、バッファーの作成と破棄によるオーバーヘッドを回避できます。 |
maxReceivedMessageSize |
このバインディングで構成されたチャネルで受信可能な、ヘッダーを含む最大メッセージ サイズ (バイト単位) です。この制限を超える場合、メッセージの送信者は SOAP エラーを受け取ります。メッセージは受信者によって破棄され、トレース ログにこのイベントのエントリが作成されます。既定値は 65536 です。 |
messageEncoding |
メッセージのエンコードに使用されるエンコーダーを定義します。有効な値は次のとおりです。
既定値は Text です。 この属性は WSMessageEncoding 型です。 |
name |
バインディングの構成名です。この値は、バインディングの ID として使用されるため、一意にする必要があります。.NET Framework 4 以降では、バインディングおよび動作に名前を付ける必要はありません。既定の構成、および名前のないバインディングと動作の詳細については、「Simplified Configuration」および「Simplified Configuration for WCF Services」を参照してください。 |
openTimeout |
実行中の操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。 |
proxyAddress |
HTTP プロキシのアドレスを指定する URI です。useSystemWebProxy が true の場合、この設定を null にする必要があります。既定値は null です。 |
receiveTimeout |
受信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。 |
sendTimeout |
送信操作が完了するまでの時間間隔を指定する TimeSpan 値です。この値は必ず Zero 以上である必要があります。既定値は 00:01:00 です。 |
textEncoding |
バインディングでメッセージの発行に使用する文字セット エンコーディングを指定します。有効な値は次のとおりです。
既定値は Utf8TextEncoding です。 この属性は Encoding 型です。 |
transactionFlow |
バインディングが WS-Transactions のフローをサポートするかどうかを指定する値。既定値は false です。 |
useDefaultWebProxy |
システムの自動設定 HTTP プロキシを使用するかどうかを示す値です。既定値は true です。 |
子要素
要素 | 説明 |
---|---|
バインディングのセキュリティ設定を定義します。この要素は WSHttpSecurityElement 型です。 |
|
このバインディングを使用して設定されるエンドポイントで処理できる、SOAP メッセージの複雑さに対する制約を定義します。この要素は XmlDictionaryReaderQuotasElement 型です。 |
|
チャネルのエンドポイント間に信頼できるセッションを確立するかどうかを指定します。 |
親要素
要素 | 説明 |
---|---|
この要素には、標準バインディングおよびカスタム バインディングのコレクションが保持されます。 |
解説
WS2007HttpBinding は、WSHttpBinding と同様のシステム標準のバインディングを追加しますが、ReliableSession、Security、および TransactionFlow の各プロトコルの OASIS (Organization for the Advancement of Structured Information Standards) 標準バージョンを使用します。このバインディングを使用する場合、オブジェクト モデルや既定の設定を変更する必要はありません。
例
<configuration>
<system.ServiceModel>
<bindings>
<ws2007HttpBinding>
<binding
closeTimeout="00:00:10"
openTimeout="00:00:20"
receiveTimeout="00:00:30"
sendTimeout="00:00:40"
bypassProxyOnLocal="false"
transactionFlow="false"
hostNameComparisonMode="WeakWildcard"
maxReceivedMessageSize="1000"
messageEncoding="Mtom"
proxyAddress="https://www.contoso.com"
textEncoding="utf-16"
useDefaultWebProxy="false">
<reliableSession ordered="false"
inactivityTimeout="00:02:00"
enabled="true" />
<security mode="Transport">
<transport clientCredentialType="Digest"
proxyCredentialType="None"
realm="someRealm" />
<message clientCredentialType="Windows"
negotiateServiceCredential="false"
algorithmSuite="Aes128"
defaultProtectionLevel="None" />
</security>
</binding>
</ws2007HttpBinding>
</bindings>
</system.ServiceModel>
</configuration>
参照
リファレンス
WS2007HttpBinding
WS2007HttpBindingElement
概念
その他のリソース
Windows Communication Foundation Bindings
Configuring System-Provided Bindings
Using Bindings to Configure Services and Clients