次の方法で共有


新しいチーム プロジェクトの計画と開始

Team Foundation Server (TFS) のチーム プロジェクトは、チームのソース コード、ビルド、テスト、および計画の整理と情報の追跡のために使用する中心的な計画ツールを備えています。 特定のソフトウェア テクノロジや製品を開発する際に必要なアクティビティを共有するうえで、チームの中心点となるチーム プロジェクトを作成します。 チーム プロジェクトを作成した後は、チーム プロジェクト用に作成されるメイン ノードを使用して作業の管理と追跡を行うことができます。

TFS でチーム プロジェクトを作成すると、ソース コード リポジトリ (Team Foundation バージョン管理 (TFVC) または Git) および作業項目トラッキングが提供されます。 ビルドとテストをサポートする追加のリソースを構成することもできます。 TFS に構成されているリソースに応じて、チーム エクスプローラーでは、チーム プロジェクトが次の図のように表示されます。



基本構成のチーム エクスプローラー (TFVC)

チーム プロジェクト - 基本構成


詳細構成のチーム エクスプローラー (TFVC)

ソース管理として TFVC を使用したチーム エクスプ ローラーのホーム ページ


チーム エクスプローラー (Git)

ソース管理として Git を使用したチーム エクスプローラーのホーム ページ

注意

Visual Studio Premium、Visual Studio Ultimate、または Visual Studio Test Professional をインストールすると、TFVC をサポートする構成のチーム プロジェクトの担当作業ページが表示されます。

作業の開始時の選択

チーム プロジェクトの開始時の選択は、新規インストールで開始しているかどうか、または既存のエンタープライズ内のチーム プロジェクトを作成しているのかどうかによって異なります。

クラウド サービスを使用して開始

サイン アップして、ホストされるサービス上にチーム プロジェクトを作成します。「Visual Studio Online」 を参照してください。

最初のインストール – 標準構成

TFS の基本構成をインストールします。 必要に応じて後でリソースを追加することもできます。

サーバーへの TFS のセットアップ」を参照してください。

最初のインストール – 詳細構成

詳細構成を使用では、TFS をインストールし、プロジェクト ポータルやレポートをサポートするために追加のリソースを構成できます。 サーバー リソースへの特定の機能のマッピング方法を調べるには、「機能およびリソースの依存関係」を参照してください。

詳細構成を使用した Team Foundation Server の構成」を参照してください。

ヒント

管理オーバーヘッドを最小限にするために、チーム プロジェクト コレクションの数は、できるだけ制限します。同じコレクション内で定義されているチーム プロジェクト間で項目をリンクできます。また、コレクションごとにユーザー、グループ、およびアクセス許可を個別に管理する必要があります。1 つのプロジェクト コレクションで、数百名の開発者を十分に処理できます。

詳細については、「チーム プロジェクト コレクションの管理」を参照してください。

既存のインストール内でのチーム プロジェクトの追加

次の手順を使用して、新しいチーム プロジェクトを開始できます。

チーム プロジェクトの起動のクイック スタート プロセス

ヒント:

  • さまざまなワークフローやビジネス プロセスを使用するチームのチーム プロジェクトを作成します。 作業項目、ユーザー、ソース コードなどの共有リソースを使用するすべてのアプリケーションまたはチーム メンバーをサポートする 1 つのチーム プロジェクトの作成を検討してください。

  • 別のアプリケーションで作業するが、類似のワークフロー プロセスを使用するチームは、同じチーム プロジェクト内の別のチームとして構成します。

  • チームがアプリケーションを別に開発し、別のプロセスを使用しており、リソースを共有していない場合は、チームごとにチーム プロジェクトを定義します。

詳細については、次の手順と関連トピックを参照してください。

手順

ガイダンス

手順 1.

チーム プロジェクト コレクションに接続する。 Visual Studio から、チーム エクスプローラー を開いて、チーム プロジェクトを作成するチーム プロジェクト コレクションに接続します。 同じチーム プロジェクト コレクションに存在するチーム プロジェクトは、類似したリソースを共有します。

詳細については、「Team Foundation Server 上のチーム プロジェクトへの接続」を参照してください。

メモ:

  • プロジェクトの要件について配置の管理者と話し合い、チーム プロジェクトをホストするために使用するプロジェクト コレクションを決定します。

  • チーム プロジェクトに必要なリソースを考慮します。

  • チーム プロジェクトが他のチーム プロジェクトと共有するグループ間コラボレーションの要件を考慮します。 チームが連絡を取り合って共同作業する他のチーム プロジェクトと同じプロジェクト コレクションを選択します。 チーム メンバーがチーム プロジェクト間の依存関係を追跡できるのは、相手のチーム プロジェクトが同じプロジェクト コレクションに格納されている場合のみです。

手順 2.

プロセス テンプレートを選択する。 プロセス テンプレートによって、作業項目の種類と、チームが作業の追跡や管理に使用できる他の成果物が決定されます。 チームで作成できる作業項目の種類は、チーム プロジェクトの作成に使用したプロセス テンプレートで定義されている作業項目、またはチーム プロジェクトの作成後にチーム プロジェクトに追加された作業項目だけです。

メモ:

手順 3.

チーム プロジェクトを作成する。 Visual Studio で [ファイル][新規作成][チーム プロジェクト] をクリックし、[新しいチーム プロジェクト] ウィザードを起動します。

メモ:

  • チーム プロジェクトを作成するには、各サーバー リソースに必要なアクセス許可が必要です。 詳細については、「チーム プロジェクトの作成」を参照してください。

  • チーム プロジェクト名は、チーム プロジェクト コレクション内で一意であり、64 文字以内である必要があります。 チーム プロジェクトの名前は、作成後には変更できません。

  • ソース コードの分岐構造を決定する。 チーム プロジェクトを作成するときに、ソース コード用の空のフォルダーを作成できるほか、バージョン管理の分岐を作成することもできます。

手順 4.

チームを構成しますチームまたはチームの階層を追加できます

メモ:

手順 5.

作業を計画します。 タスク ボードを使用し、スプリントを定義して、作業の計画を開始できます。 これらの機能には、Team System Web Access からアクセスします。 「タスクをサポートする Team Foundation クライアントの選択」を参照してください。

詳細については、「プロジェクトの計画と追跡」を参照してください。

手順 6.

ソース コードを追加します。 ソース コードは、Team Foundation バージョン管理または GIT から追加します。

手順 7.

ビルド定義の作成。 ビルド定義は、Visual Studio で作成します。 「アプリケーションのビルド」を参照してください。

アプリケーション領域とリソースの依存関係

次の表は、対応するリソースにチームがアクセスするために、Team Foundation の配置でプロビジョニングする必要があるサーバーを示しています。 リソースは、チーム プロジェクトを作成した後に追加できます。 「Q: チーム プロジェクト作成後にリソースを追加するにはどうすればよいですか。」を参照してください。

アプリケーション領域

Team Foundation Server

Team Foundation ビルド

SharePoint 製品

SQL Server Analysis Services

SQL Server Reporting Services

Team Foundation Server Proxy

Visual Studio Lab Management

[Team Web Access] アイコン Web アクセス (1)

必須

ソース管理エクスプローラー (2)

必須

[作業項目] ノード 作業項目 (3)

必須

ビルド アイコン ビルド (4)

必須 必須

[ドキュメント] ノード ドキュメント (5)

必須

必須

Excel レポート (6)

必須

必須 必須

レポート レポート (7)

必須

必須 必須

リモート サイトのサポート (8)

必須

推奨

仮想環境 (9)

必須

必須

必須 (青いフィールド) チェックマークは、対応する機能をサポートするためにサーバー リソースが必要であることを示します。

メモ:

  1. [Team Web Access] アイコン [Web アクセス] で Team System Web Access が開きます。ここで提供される TFS への Web インターフェイスにより、チーム プロジェクト、アジャイル計画および追跡ツール、バージョン管理、ビルドへのアクセスが許可されます。 一部の機能では、構成が必要です。 「アクセス レベルの変更」を参照してください。

  2. ソース管理エクスプローラーを使用して、チームはチーム プロジェクトのソース コードを管理できます。 「バージョン管理の使用」を参照してください。

  3. [作業項目] ノード [作業項目] ページで、チームは、製品とその機能の開発の追跡、監視、およびレポート作成のための作業項目と作業項目クエリを作成できます。 作業項目は、作業の定義、割り当て、優先度、および状態を保存するために使用するデータベース レコードです。 チームで作成できる作業項目の種類は、チーム プロジェクトの作成に使用したプロセス テンプレートで定義されている作業項目、またはチーム プロジェクトの作成後にチーム プロジェクトに追加された作業項目だけです。

    バックログの作成」を参照してください。

  4. ビルド アイコン[ビルド] ページには、チーム プロジェクトに定義されたビルド定義の一覧が表示されます。 このページは、配置で Team Foundation ビルドがインストールおよび構成されている場合にのみ表示されます。 Team Foundation ビルド サービスにアクセスするには、ビルド コントローラーを使用するようにチーム プロジェクト コレクションが構成されている必要があります。 各ビルド コントローラーは、1 つのチーム プロジェクト コレクション専用になります。 コントローラーは、指定されたコレクション内の任意のチーム プロジェクトからのビルド要求を受け付けます。 Team Foundation ビルド を使用すると、チームは、製品ビルドを定期的に作成および管理できます。 たとえば、チームでデイリー ビルドを実行して共有サーバーにポストできます。 また、Team Foundation ビルドには、各ビルドのステータスと品質に関するビルド レポートも用意されています。

    アプリケーションのビルド」を参照してください。

  5. [ドキュメント] ノード [ドキュメント] ページは、チーム プロジェクトが SharePoint 製品で構成されている場合にのみ表示されます。 チーム プロジェクトを作成したら、SharePoint サイトまたは Web 上の別の場所をプロジェクト ポータルとして構成できます。 「プロジェクト ポータルを使用して情報を共有する」を参照してください。

  6. SharePoint サイトでチーム プロジェクトを構成すると、Microsoft Excel レポートが [ドキュメント] ノード [ドキュメント] フォルダーにアップロードされます。 これらのレポートを使用して、チーム プロジェクトのバーン レート、バグのバックログ、ソフトウェア品質、テストの進行状況、およびその他のメトリックを追跡できます。 これらのレポートの多くは、プロジェクトのダッシュボード内に表示されます。 SharePoint 製品の依存関係に加え、Excel レポートは、両方の SQL Server Analysis Services で構成されているチーム プロジェクトをホストするチーム プロジェクト コレクションによって異なります。

    既定の Excel レポートの概要については、「Excel レポート」または「Excel レポート (CMMI)」を参照してください。

    チーム プロジェクトに SharePoint サイトがない場合でも、Excel を使用して、ステータス レポートと傾向レポートを作成できます。 「作業項目クエリからの Excel レポートの作成」を参照してください。

  7. レポート [レポート] ページは、チーム プロジェクトをホストするチーム プロジェクト コレクションが SQL Server Reporting Services と SQL Server Analysis Services の両方で構成されている場合にのみ表示されます。 このページから、レポート マネージャーや、SQL Server Reporting Services をホストするサーバーにアップロードする既定のレポートやカスタム レポートにアクセスできます。 Team Foundation Server が提供する既定の各プロセス テンプレートには、多くの既定のレポートが含まれます。

    既定のレポートの概要については、「レポート (SQL Server Reporting Services)」を参照してください。

  8. 一部のチーム メンバーが、バージョン コントロールの主な場所に対してリモートである場合は、そのメンバーをサポートするために Team Foundation Server Proxy をインストールして構成することもできます。分散チームの場所にある、ダウンロードされたバージョン管理ファイルのキャッシュを Team Foundation Server Proxy で管理することにより、広域接続間で必要な帯域幅を大幅に低減できます。 Team Foundation Server Proxy を使用するようにクライアントが構成されている場合、ユーザーはファイルの管理を意識する必要がなくなります。 メタデータの交換とファイルのアップロードはすべて、TFS との直接のインターフェイスで行われることに変わりはありません。

    方法: Team Foundation プロキシをインストールしてリモート サイトを設定する」を参照してください。

  9. Visual Studio Lab Management を使用すると、アプリケーションの開発、配置、およびテストをサポートする仮想環境の作成、割り当て、および追跡を実行できます。 テスト チームで Microsoft Test Manager を使用すると、このような仮想環境に基づいてアプリケーションをテストするためのテスト ケースを作成できます。 このような仮想環境に Test Manager からアクセスするには、チーム プロジェクトが格納されているサーバーが Lab Management と通信するように構成されている必要があります。

    SCVMM 環境用の Lab Management の構成」を参照してください。

Q & A

Q: チーム プロジェクト作成後にリソースを追加するにはどうすればよいですか。

A: チーム プロジェクトの作成後にリソースを構成するには、次のトピックのいずれかを参照してください。

Q: チーム プロジェクトはどのようにカスタマイズしますか。

A:チームのプロセスをサポートするための作業トラッキング オブジェクトのカスタマイズ」を参照してください。

Q: プロセス テンプレートをカスタマイズするにはどうすればよいですか。

A:プロセス テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。