キャッシュされたオブジェクトの削除
公開日: 2009 年 3 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))
更新日: 2009 年 9 月 23 日 (作業者: iisteam (英語))
目標
Application Request Routing (ARR) でキャッシュされたコンテンツをディスクから正しく削除すること。
ARR でキャッシュされたコンテンツを削除するには、いくつかの方法があります。
[キャッシュされたオブジェクトをすべて削除する] : この操作により、すべてのプライマリ キャッシュ ドライブの場所から、すべてのキャッシュされたコンテンツが削除されます。この操作では、セカンダリ ドライブが指定されている場合でも、セカンダリ ドライブから、キャッシュされたコンテンツは削除されません。
メモ: キャッシュされたオブジェクトが多数存在する場合、この操作に長時間を要することがあります。 サーバーをリセットするか、ドライブを追加または削除する場合は、この操作を使用してキャッシュされたオブジェクトを削除するのではなく、ドライブをフォーマットすることをお勧めします。詳細については、「Application Request Routing の展開に関する推奨事項」の記事を参照してください。
[キャッシュされたオブジェクトを選択して削除する]: 参照の際に、フォルダーまたはファイルを選択し、選択したコンテンツを削除することができます。フォルダーを選択する場合、そのフォルダー内のすべてのコンテンツが削除されます。 ファイルを選択する場合、関連付けられたファイルがすべて削除されます。 たとえば、ある特定のコンテンツには、次のように複数のファイルが存在することがあるのにお気付きでしょう。
- example.jpg.full
- example.jpg.full.gzip
- example.jpg.0-1023
- example.jpg.1024-2047
上の例では、 いずれか 1 ファイルを選択すると、example.jpg に関連付けられている すべて のファイルが削除されます。
この操作では、プライマリ キャッシュ ドライブの場所と、指定されている場合はセカンダリ ドライブから、選択したコンテンツが削除されます。[特定のキャッシュされたオブジェクトを削除する]: ARR では、特定の絶対 URL を入力するか、またはワイルドカード文字 (*) と共に URL の一部を入力し、そのパターンに一致するコンテンツをすべて削除することができます。この操作では、プライマリ キャッシュ ドライブの場所と、指定されている場合はセカンダリ ドライブから、コンテンツが削除されます。
必要条件
このチュートリアルでは、ARR Version 1 のチュートリアルおよびディスク キャッシュ機能を構成および有効化する方法に関するその他の Version 2 のドキュメントを両方とも確認済みであることを前提としています。
ARR シナリオのチュートリアル:
Application Request Routing Version 2 RC がインストールされていない場合は、以下の場所からダウンロードすることができます。
- Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC (x86) は こちら(英語) からダウンロードできます。
- Microsoft Application Request Routing Version 2 for IIS 7.0 RC (x64) はこちら(英語)からダウンロードできます。
このドキュメントに示された手順に従って、ARR Version 2 RC をインストールしてください。
ステップ 1: キャッシュされたオブジェクトをすべて削除する
ARR のディスク キャッシュ機能はサーバー レベルの機能です。このため、キャッシュの削除操作はサーバー レベルの [Application Request Routing キャッシュ] ページに表示されます。
UI を使用して、すべてのキャッシュされたオブジェクトを削除するには:
IIS マネージャーを起動します。
ナビゲーション ツリー ビューでサーバーを選択します。
[Application Request Routing キャッシュ] をダブルクリックします。
[操作] ウィンドウで、[すべてのキャッシュされたオブジェクトを削除する] をクリックします。
確認ダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。
すべてのキャッシュされたコンテンツが、すべてのプライマリ キャッシュ ドライブの場所から削除されます。
上に記載したとおり、キャッシュされたオブジェクトが多数存在する場合、この操作に長時間を要することがあります。 ドライブのリセットが必要な場合、この機能を使用してファイルを削除するのではなく、ドライブをフォーマットすることをお勧めします。 詳細については、「Application Request Routing の展開に関する推奨事項」の記事を参照してください。
ステップ 2: キャッシュされたオブジェクトを選択して削除する
この機能は、キャッシュされたコンテンツを、IIS マネージャーを使用して参照する際に使用できます。このチュートリアルは、記事「Application Request Routing のディスクにキャッシュされたコンテンツの参照」に記載されています。
メモ: 記事「CDN での Application Request Routing の展開」の説明に従ってホスト名の書き換えを行う場合、[コンテンツの参照] ダイアログ ボックスに必要なホスト名は、書き換え後のホスト名であり、キャッシュ ノードが受信している元のホスト名ではありません。
ステップ 3: 特定のキャッシュされたオブジェクトを削除する
ARR では、絶対 URL を入力して、ある特定のキャッシュされたコンテンツを削除することや、ワイルドカード文字 (*) 付きの URL を使用してそのパターンに一致するコンテンツを削除することができます。
メモ: 記事「CDN での Application Request Routing の展開」の説明に従ってホスト名の書き換えを行う場合、[コンテンツの参照] ダイアログ ボックスに必要なホスト名は、書き換え後のホスト名であり、キャッシュ ノードが受信している元のホスト名ではありません。
[操作] ウィンドウで、[特定のキャッシュされたオブジェクトを削除する] をクリックします。
[キャッシュされたオブジェクトを無効にする] ダイアログ ボックスで、削除する予定のキャッシュされたコンテンツの絶対 URL パスを入力します。下の例では、http://wonyoo-w2k8.arr1-cdn.com/images/2.0/body_bg.jpg が削除されます。
指定したコンテンツが正常に削除されると、確認ダイアログ ボックスが表示されます。
特定の URL パターンに一致するコンテンツをすべて削除するには、ワイルドカード文字 (*) を使用します。上の手順 2 の [キャッシュされたオブジェクトを無効にする] ダイアログ ボックスで、絶対パスを入力する代わりに、ワイルドカード文字を使用して URL パターンを入力します。下の例では、URL パターンは http://wonyoo-w2k8.arr1-cdn.com/cache/\*.jpg です。
パターンに一致するコンテンツが正常に削除されると、確認ダイアログ ボックスが表示されます。
まとめ
これで、1 つまたは複数のキャッシュされたコンテンツを ARR から正常に削除できました。ARR Version 2 RC のその他のチュートリアルについては、この記事を参照してください