次の方法で共有


Windows XP または Windows Server 2003 マシンを含むラボ環境の構成

 

発行: 2016年7月

Windows XP または Windows Server 2003 が動作する仮想マシンおよび物理マシンを含むラボ環境を使用できます。 ただし、これらのラボ環境には、他のラボ環境にない、構成中の問題がいくつかあります。 これらの問題では、Windows XP または Windows Server 2003 マシンを含むラボ環境を構成して変更を加えるときに、追加の手順を実行する必要があります。

注意

Windows Server 2003 マシンは、Visual Studio 2012 更新プログラム 2 の使用のみがサポートされています。

Windows XP マシンを含むラボ環境を構成するときに発生する可能性のある問題を次の表に示します。

問題点

ソリューション

ラボ環境の作成:

Windows XP または Windows Server 2003 マシンが環境に含まれている場合、ラボ環境の作成は失敗します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の作成」を参照してください。

ラボ環境の編集:

Windows XP または Windows Server 2003 マシンが環境に含まれている場合、ラボ環境の編集は失敗します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の再構成」を参照してください。

ラボ環境の修復:

Windows XP または Windows Server 2003 マシンが環境に含まれている場合、ラボ環境の修復は失敗します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の再構成」を参照してください。

サービスとして実行するラボ環境の構成:

ラボ環境に Windows XP または Windows Server 2003 マシンが含まれており、コード化された UI テストを実行するように設定されている場合は、環境をサービスとして再構成しようとするとエラーが発生します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の再構成」を参照してください。

テスト コントローラーの変更

ラボ環境に Windows XP または Windows Server 2003 マシンが含まれている場合、環境のテスト コントローラーを変更しようとすると、エラーが発生します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の再構成」を参照してください。

テスト コントローラーの設定の変更

ラボ環境に Windows XP または Windows Server 2003 マシンが含まれている場合は、[Test Controller マネージャー] タブを使用して Microsoft Test Manager のテスト コントローラーの設定を変更しようとすると、エラーが発生します。

セクション「Windows XP マシンを含むラボ環境の再構成」を参照してください。

Windows XP または Windows Server 2003 マシンを使用するラボ環境の作成

Windows XP または Windows Server 2003 マシンを含むラボ環境を作成するには、次の手順に従います。

  1. ラボ環境の作成:

    Microsoft Test Manager を使用して、ラボ環境を作成します。 「ラボ環境の作成」を参照してください。 [新しい環境] ウィザードを使用して環境の作成を終了すると、Lab Management がコンピューターにテスト エージェントをインストールしようとします。 ただし、Lab Management は、Windows XP または Windows Server 2003 マシンにテスト エージェントをインストールできず、ラボ環境の [状態][準備不完了] が表示されます。

  2. Windows XP または Windows Server 2003 コンピューターに、テスト エージェントを手動でインストールする:

    環境の Windows XP または Windows Server 2003 コンピューターに、テスト エージェントを手動でインストールします。 セクション「ラボ環境にテスト エージェントを手動でインストールする」を参照してください。

  3. テスト エージェントを確認する:

    Microsoft Test Manager を使用して、ラボ環境を開きます。

    1. Microsoft Test Manager を開く

    2. ドロップダウン メニューから [ラボ センター] を選択します。

    3. [ラボ] タブを選択します。

    4. [環境] の一覧でラボ環境を強調表示して、ツール バーの [開く] を選択します。

  4. [確認] ボタンを選択します。 一連の検証が実行されます。

  5. [完了] をクリックします。

    Lab Management がラボ環境内のコンピューターにテスト エージェントを再インストールしようとして、エラーまたは警告が表示されます。 ただし、プロシージャが成功すると、環境の [状態][準備完了] に変更され、環境を使用できるようになります。

Windows XP または Windows Server 2003 マシンを使用するラボ環境の再構成

このセクションでは、Windows XP または Windows Server 2003 マシンが含まれる既存のラボ環境を再構成する方法について説明します。 次のシナリオでこれらの手順を完了する必要があります。

  • 環境を修復する。

  • 環境を編集する。

  • 環境で使用されるテスト コントローラーを変更する。

  • 環境で使用されるテスト コントローラーを再構成する。

  • コード化された UI テストを実行するよう構成した後で、テスト エージェントをサービスとして実行するよう環境を再構成します。

  1. テスト コントローラーの再構成:

    省略可能: テスト コントローラーを再構成する必要がある場合は、以下の手順を完了する前に、テスト コントローラーを再構成します。 ラボ環境でテスト コントローラーを構成する方法の詳細については、「ラボ環境での Test Controller の設定」を参照してください。

  2. Windows XP または Windows Server 2003 コンピューターのテスト エージェントを手動でアンインストールする:

    1. Windows XP コンピューターにログオンします。

    2. コントロール パネル[プログラムの追加と削除] を開きます。

    3. Microsoft Visual Studio Agents がプログラムの一覧にある場合は、それをアンインストールします。 それ以外の場合は、次の手順に進みます。

  3. Windows XP または Windows Server 2003 コンピューターに、テスト エージェントを手動でインストールする:

    環境の Windows XP または Windows Server 2003 コンピューターに、テスト エージェントを手動でインストールします。 セクション「ラボ環境にテスト エージェントを手動でインストールする」を参照してください。

  4. テスト エージェントを確認する:

    Microsoft Test Manager を使用して、ラボ環境を開きます。

    1. Microsoft Test Manager を開く

    2. ドロップダウン メニューから [ラボ センター] を選択します。

    3. [ラボ] タブを選択します。

    4. [環境] の一覧でラボ環境を強調表示して、ツール バーの [開く] を選択します。

  5. テスト コントローラーと UI テストの設定を再構成する

    省略可能: テスト コントローラーを変更する必要がある場合、または実行中のコード化された UI テストの設定を変更する必要がある場合は、[詳細] タブを選択して、これらの設定を再構成します。

  6. [確認] ボタンを選択します。 一連の検証が実行されます。

  7. [完了] をクリックします。

    Lab Management がラボ環境内のコンピューターにテスト エージェントを再インストールしようとして、エラーまたは警告が表示されます。 ただし、プロシージャが成功すると、環境の [状態][準備完了] に変更され、環境を使用できるようになります。

ラボ環境にテスト エージェントを手動でインストールする

このセクションでは、Microsoft Test Manager ではなく、Visual Studio 2012 のエージェントのインストール ソフトウェアを使用してラボ環境の一部であるコンピューターにテスト エージェントをインストールする方法について説明します。 ラボ環境のすべての Windows XP または Windows Server 2003 マシンで、この手順を実行する必要があります。

必要なアクセス許可

テスト エージェントをインストールするには、コンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 テスト エージェントをテスト コントローラーに登録する場合は、テスト コントローラー コンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーでもある必要があります。

テスト エージェントを手動でインストールするには

  1. "Visual Studio Agents" CD またはダウンロードした ISO イメージを読み込み、ルート フォルダーにある setup.exe を起動します。

    Visual Studio Test Agent のインストール ウィザードが表示されます。 ウィザードの手順に従って操作します。

  2. ウィザードでインストールが終了したら、[テスト エージェントを今すぐ構成] を選択します。

    注意

    このツールを実行すると、テスト エージェントをいつでも再構成できます。[すべてのプログラム][Microsoft Visual Studio][Microsoft Visual Studio Test Agent 構成ツール] の順にクリックします。

  3. [実行オプション] を選択して、次のオプションのいずれかを選択します。 これらのオプションは、テスト エージェントを実行する方法を決定します。

    [サービス]:   デスクトップと対話する自動テスト (コード化された UI テスト、テスト実行時のビデオ記録の作成など) を実行する必要がない場合は、[テスト エージェントの実行モード][サービス] をクリックして、[次へ] をクリックします。

    1. [テスト エージェントをサービスとして実行][ユーザー名][パスワード] フィールドでラボ環境を作成するのに使用したログオン資格情報を指定します。 Microsoft Test Manager のラボ センターでは、これらは新しい環境ウィザードの [マシン] タブで使用された資格情報です。

    [対話型プロセス]   デスクトップと対話する必要がある自動テスト (コード化された UI テスト、テスト実行時のビデオ記録の作成など) を実行する場合は、[対話型プロセス] をクリックして、[次へ] をクリックします。 テスト エージェントをプロセスとして実行する方法については、「方法: テスト エージェントを設定して、デスクトップと対話するテストを実行する」を参照してください。

    1. [対話型プロセスとしてテスト エージェントを実行][ユーザー名][パスワード] フィールドで、ラボ環境を作成するのに使用したログオン資格情報を指定します。 Microsoft Test Manager のラボ センターでは、これらは新しい環境ウィザードの [マシン] タブで使用された資格情報です。

    2. コンピューターのログオンとは別のユーザー アカウントを使用して対話型プロセスとして実行するようテスト エージェントを構成するには、コンピューターを再起動して、Test Agent 構成ツールで入力したアカウントでログオンします。 これは、テスト エージェント サービスを起動できるように実行する必要があります。

    3. テスト エージェントが構成されたコンピューターで、コンピューターの再起動後にテストを実行できることを確認するには、テスト エージェントとして自動的にログオンするようにコンピューターを設定します。 [自動的にログオンする] をクリックします。 これで、ユーザー名とパスワードが暗号化された形式でレジストリに保存されます。

    4. スクリーン セーバーはデスクトップと対話する必要がある自動テストに干渉する可能性があるため、スクリーン セーバーを確実に無効にするには、[スクリーン セーバーを無効にする] をクリックします。

      注意

      自動的にログオンする、またはスクリーン セーバーを無効にすると、セキュリティ上のリスクが生じます。自動ログオンを有効にすると、他のユーザーがこのコンピューターを起動して、自動ログオンするアカウントを使用できるようになります。スクリーン セーバーを無効にすると、コンピューターのロックを解除するためにユーザーのログオンを要求するプロンプトが表示されなくなる可能性があります。この結果、コンピューターに物理的にアクセスできれば、だれでもコンピューターを使用できるようになります。これらの機能をコンピューターで有効にする場合は、これらのコンピューターが物理的に安全であることを確認してください。たとえば、これらのコンピューターを物理的に安全なラボに設置するなどの措置を講じます。[スクリーン セーバーを無効にする] をオフにしても、この操作だけではスクリーン セーバーは有効になりません。

  4. [テスト コントローラーへの登録] を選択します。 [このテスト エージェントを次のテスト コントローラーへ登録] に、使用しているテスト コントローラーの名前と、その後にコロン (:) およびポート番号を入力します。 たとえば、「agent1:6901」と入力します。

    注意

    既定のポート番号は 6901 です。

  5. 変更を適用するには、[設定の適用] をクリックします。

    [構成の概要] ダイアログ ボックスが表示されます。 このダイアログ ボックスには、テスト エージェントを構成するために必要な各手順の状態が表示されます。

    注意

    インストール プロセスの最後の手順で、ネットワーク アダプターがリセットされます。その結果、一時的にネットワークが切断されます。これは想定されている動作です。

  6. [構成の概要] ダイアログ ボックスを閉じるには、[閉じる] を選択します。 [閉じる] をもう一度選択して、Test Agent 構成ツールを終了します。

参照

Lab Management に関するトラブルシューティング
ラボ環境の作成