App-V 5.0 サーバーの展開
適用対象: Application Virtualization 5.0, Application Virtualization 5.0 SP1, Application Virtualization 5.0 SP2, Application Virtualization 5.0 SP3
このトピックで説明するさまざまな展開構成を使用して App-V 5.0 サーバー機能をインストールできます。サーバー機能をインストールする前に、「App-V 5.0 のセキュリティに関する考慮事項」のサーバーのセクションを確認しておく必要があります。
App-V 5.0 SP3 サーバーの展開方法の詳細については、「Migrating to App-V 5.0 SP3」をご覧ください。
重要
App-V 5.0 サーバーをインストールして構成する前に、各コンポーネントがホストされるポートを指定する必要があります。また、関連するファイアウォールのルールを追加して、受信要求が指定されたポートにアクセスできるようにする必要があります。インストーラーは、ファイアウォール設定を変更しません。
App-V 5.0 サーバーの概要
App-V 5.0 サーバーは、5 つのコンポーネントから構成されています。各コンポーネントは、App-V 5.0 環境内の様々な目的に利用されます。5 つのコンポーネントは、それぞれの概要を次に示します。
管理サーバー – App-V 5.0 インフラストラクチャの総合的な管理機能を提供します。
管理データベース – App-V 5.0 管理のためのデータベース事前展開を支援します。
公開サーバー – 仮想アプリケーションのホスティング機能およびストリーミング機能を提供します。
レポート サーバー – App-V 5.0 レポート サービスを提供します。
レポート データベース – App-V 5.0 レポートのためのデータベース事前展開を支援します。
App-V 5.0 のスタンドアロン展開
App-V 5.0 スタンドアロン展開は、小規模の展開またはテスト環境に適したトポロジを提供します。この種類の実装を使用する場合、すべてのサーバー コンポーネントが 1 台のコンピューターに展開されます。サービスと関連するデータベースは、App-V 5.0 コンポーネントを実行するコンピューターのリソースに対して競合します。このため、大規模な展開ではこのトポロジを使用しないでください。
スクリプトを使用して App-V 5.0 サーバーを展開する方法
App-V 5.0 サーバーの分散展開
分散展開トポロジは、大規模な App-V 5.0 クライアント ベースをサポートでき、環境の管理と拡張をさらに容易に行うことができます。この種類の展開を使用する場合、App-V 5.0 サーバー コンポーネントが、組織の構造と要件に基づき、複数のコンピューターに展開されます。
管理とレポート サービスから別のコンピューターに管理とレポートのデータベースをインストールする方法
レポート サーバーをスタンドアロン コンピューターにインストールしてデータベースに接続する方法
スクリプトを使用して App-V 5.0 サーバーを展開する方法
リモート コンピューターで公開サーバーをインストールする方法
スタンドアロン コンピューターに管理サーバーをインストールしてデータベースに接続する方法
エンタープライズ ソフトウェア配布 (ESD) ソリューションと App-V 5.0 の使用
App-V 5.0 を展開せずに、ESD を使用して App-V 5.0 クライアントを展開することもできます。統合の完全な機能は、使用する ESD によって異なります。
注意
App-V 5.0 レポート サーバーとレポート データベースを引き続き ESD と共に展開して、App-V 5.0 クライアントからレポート データを収集することができます。ただし、ほかの 3 つのサーバー コンポーネントは ESD の機能と競合するため、展開しないでください。
電子ソフトウェア配布 (ESD) を使用して App-V 5.0 パッケージを展開する
App-V 5.0 サーバーのログ
App-V 5.0 サーバーのログ情報を使用して、App-V 5.0 を使用しながらサーバーのインストールと操作イベントをトラブルシューティングできます。サーバー関連のログ情報は、イベント ビューアーを使用して確認できます。次の行に、サーバー関連のイベント固有のパスを示します。
Event Viewer \ Applications and Services Logs \ Microsoft \ App V
関連付けられたセットアップ ログは、次のディレクトリに保存されます。
%temp%
App-V 5.0 SP3 では、一部のログが統合され、移動されています。「App-V event logs have been consolidated」をご覧ください。
App-V 5.0 のレポート
App-V 5.0 レポートにより、App-V 5.0 クライアントでデータを収集して、中央リポジトリに保存するよう送信することができます。この情報を使用して、組織内の仮想アプリケーションの使用状況を分かりやすく表示することができます。次の一覧に、App-V 5.0 クライアントが収集する情報のいくつかの種類を示します。
App-V 5.0 クライアントを実行するコンピューターに関する情報。
App-V 5.0 クライアントを実行する特定のコンピューター上の仮想化されたパッケージに関する情報。
特定のユーザーに対して開くパッケージとシャットダウンするパッケージに関する情報。
レポート情報は、レポート サーバー データベースに正常に送信されるまで維持されます。データがデータベースに格納された後で、Microsoft SQL Server Reporting Services を使用して必要なレポートを生成できます。
レポート情報を取得する場合は、Microsoft SQL と共に提供される Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS) を使用する必要があります。SSRS は、App-V 5.0 レポート サーバーをインストールするときにはインストールされず、関連付けられたレポートを生成するために個別に展開する必要があります。
App-V 5.0 レポートについてについては、以下のリンクを使用してください。
PowerShell を使用して App-V 5.0 クライアントのレポート機能を有効にする方法
App-V サーバーのその他のリソース
APP-V への提案がございますか
。こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。App V の問題については、「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。
-----
MDOP の詳細については、TechNet ライブラリを参照してください。TechNet Wiki では、トラブルシューティング情報を検索できます。また、Microsoft の Facebook と Twitter をフォローすることをお勧めします。
-----