List コントロールの概要
List コントロールは、項目の静的な一覧を表示します。ユーザーが項目を選択できるようにするには、SelectionList コントロールを使用します。データベースからの情報を表形式で表示するには、ObjectList コントロールを使用します。
List コントロールは、モバイル Web ページの Form コントロールまたは Panel コントロール内、あるいはコントロールのテンプレート内に配置する必要があります。また、モバイル ユーザー コントロール ページにドラッグすることもできます。
項目を追加するには、[プロパティ] ウィンドウの Items ボックスの省略記号ボタン () をクリックし、[List プロパティ] ダイアログ ボックスを使用します。一覧が格納する項目数を指定するには、ItemCount プロパティを設定します。デバイスによっては、項目の一覧は改ページ調整されます。各ページに表示する項目数を望ましい数に設定するには、ItemsPerPage プロパティを設定します。
データ バインディングを使用することで、List コントロールは項目を取得し、データ ソースの値に基づいて動的にプロパティ値を設定できます。コントロールをデータにバインドするには、DataSource プロパティを IEnumerable インターフェイスを実装するオブジェクトに設定し、DataMember プロパティをコントロールがデータ バインディングを実行するときに読み取り元となるデータ ソースのメンバ (データセット テーブルなど) に設定します。DataTextField プロパティおよび DataValueField プロパティは、それぞれデータを Text プロパティと Value プロパティにバインドします。
List コントロールの外観を設定するには、Alignment、ForeColor、Font、StyleReference、および Wrapping の各プロパティを使用します。List コントロールの後で改行されないようにするには、BreakAfter プロパティを false に設定します。
List コントロールは、Decoration プロパティに指定された番号付き、または箇条書きのどちらかで、その項目を表示できます。さらに、一覧の項目はハイパーリンクとしてレンダリングできます。一覧の項目をハイパーリンクとして表示するには、ItemsAsLinks プロパティを true に設定し、各項目の Value プロパティをリンク先の URL に設定します。
List コントロールにデバイス フィルタを適用することで、プロパティのオーバーライド値を指定できます。プロパティの値をオーバーライドすることにより、特定のモバイル デバイスのコントロールの表示と動作がカスタマイズされます。さらに、デバイス フィルタを使用すると、デバイス固有にカスタマイズできるテンプレートを使用できます。
メモ : |
---|
Visual Studio では、デザイン時に特定のデバイスで表示されるときと同じようにページがレンダリングされません。このため、Visual Studio では ItemsPerPage プロパティは使用されません。ASP.NET モバイル Web ページは、デザイナでは改ページ調整された状態では表示されません。ただし、ItemsPerPage プロパティは実行時に使用されます。 |
参照
処理手順
概念
ASP.NET モバイル コントロールを使用したデータ バインディングの使用