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チュートリアル: ローカル データベース ファイル内のデータへの接続 (Windows フォーム)

データセットを作成した後アプリケーションにデータ バインディング コントロールを追加することによって、アプリケーションのローカル データベース ファイルから、すばやく簡単にデータを表示できます。 このチュートリアルでは、「チュートリアル: Visual Studio でのローカル データベース ファイルの作成」の手順で作成したローカル データベース ファイルからデータを表示します。 Windows フォーム プロジェクトを作成したら、そのデータベースに接続し、アプリケーションのフォームのデータ グリッドに、Customer テーブルのデータを表示することを指定します。

Visual Studio 2013 でデータベースを作成する場合、SQL Server 2012 データベース ファイル (.mdf) にアクセスするために SQL Server Express LocalDB エンジンが使用されます。 旧バージョンの Visual Studio では、データベース ファイル (.mdf) にアクセスするために SQL Server Express エンジンが使用されます。 「ローカル データの概要」を参照してください。

注意

次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Customizing Development Settings in Visual Studio」を参照してください。

このチュートリアルでは、次のタスクについて説明します。

必須コンポーネント

このチュートリアルを完了するには、「チュートリアル: Visual Studio でのローカル データベース ファイルの作成」を完了することによって作成した SampleDatabase.mdf データベースにアクセスする必要があります。

データセットの作成と構成

データセットを作成して構成するには

  1. Windows フォーム プロジェクトを作成し、ConnectLocalData という名前を付けます。

    .NET Framework を使用したクライアント アプリケーションの開発」を参照してください。

  2. [データ ソース] ウィンドウが表示されない場合は、Shift + Alt + D キーを押すか、メニュー バーで [表示][その他のウィンドウ][データ ソースの表示] の順にクリックします。

  3. [データ ソース] ウィンドウで、[新しいデータ ソースの追加] リンクをクリックします。

    データ ソース構成ウィザードで、[次へ] ボタンを 2 回クリックして既定の設定を使用します。

  4. [データ接続の選択] ページで [新しい接続] をクリックします。

    [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスが開きます。

  5. [データ ソース] の一覧の [Microsoft SQL Server データベース ファイル] を選択し、[続行] をクリックします。

    [接続の追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [データベース ファイル名] ボックスで、「チュートリアル: Visual Studio でのローカル データベース ファイルの作成」の手順を完了して作成したファイルを指定します。または [参照] をクリックし、そのファイルを見つけます。

    既定では、このファイルは Users\自分のアカウント\Documents\Visual Studio バージョン\Projects\SampleDatabaseWalkthrough\SampleDatabaseWalkthrough にあります。

  7. [サーバーにログオンする] の下で、既定値をそのまま使用し、[OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    注意

    ローカル データベース ファイルに接続する場合、データベースのコピーをプロジェクトに作成する、またはデータベース ファイルの現在の場所に接続することができます。「方法 : プロジェクトでローカル データ ファイルを管理する」を参照してください。

  8. 表示されたダイアログ ボックスで、データベース ファイルをプロジェクトにコピーする場合は [はい] をクリックします。

  9. [アプリケーション構成ファイルに接続文字列を保存] ページで [次へ] をクリックします。

  10. [データベース オブジェクトの選択] ページで、[テーブル] ノードを展開し、[Customers] および [Orders] のチェック ボックスをオンにして [完了] をクリックします。

    プロジェクトに SampleDatabaseDataSet が追加され、[データ ソース] ウィンドウに Customers テーブルと Orders テーブルが表示されます。

データ バインディング コントロールの追加

データ バインディング コントロールを追加するには

  1. [データ ソース] ウィンドウから Form1 にメインの [Customers] ノードを移動します。

    DataGridView と、レコード間を移動するためのツール ストリップ (BindingNavigator) がフォーム上に表示されます。 SampleDatabaseDataSetCustomersTableAdapterBindingSource、および BindingNavigator がコンポーネント トレイに表示されます。

  2. アプリケーションを実行して前のチュートリアルで追加したデータを表示するには、F5 キーを選択します。

  3. 黄色の追加アイコン (Windows フォームの [追加] ボタン) をクリックし、顧客レコードを追加した後、ディスク アイコン (Windows フォームの [保存] ボタン) をクリックして変更を保存します。

  4. 作成したレコードをクリックし、次に赤い削除アイコン (Windows フォーム内の削除ボタン) をクリックして、そのレコードを削除します。

次の手順

型指定されたデータセットの作成と編集のデータ ソースを開くと、データセット内のオブジェクトを作成または変更できます。 さらに、データセット内のデータ テーブルの ColumnChanging イベントまたは RowChanging イベントに検証ロジックを追加できます。 「データセットのデータの検証」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : プロジェクトでローカル データ ファイルを管理する

概念

ローカル データの概要

Visual Studio でのデータへの Windows フォーム コントロールのバインド

アプリケーションでデータを受け取る準備

アプリケーションへのデータのフェッチ

Visual Studio でのデータへのコントロールのバインド

アプリケーションでのデータ編集

データの検証

データの保存

その他の技術情報

Visual Studio でのデータへの接続