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プロセス テンプレートへの作業項目の種類定義の追加

プロセス テンプレートに定義する作業項目の種類 (WIT) により、製品の開発と機能に関するトラッキング、監視、およびレポートを実行するための基盤が指定されます。 WIT では、チーム プロジェクトでトラッキングされる作業項目のデータ フィールド、ワークフロー、および作業項目フォームが定義されます。 作業項目の種類の例には、バグ、ユーザー ストーリー、タスクなどがあります。 フィールドの追加、ワークフローの変更または作業項目フォームの変更を行うには、先に種類の定義をカスタマイズします。 また、プロセス テンプレートに WIT を追加したり、プロセス テンプレートから WIT を削除したりすることもできます。

作業項目トラッキング プラグイン内のタスクとして、複数の作業項目のプロセス テンプレートに種類の定義を指定します。 このタスクが必要な理由は、作業項目の種類によって作業の追跡とレポートをサポートするためです。 taskXml 要素内にアップロードする種類の定義ファイルを指定します。 テスト管理、レポート、およびポータルのプラグインは、WIT の定義を正しくアップロードしたかどうかに依存します。

Team Foundation Server (TFS) プロセス テンプレートでは、6 種類以上の作業項目が定義されます。 これらで定義される種類とフィールドは、カテゴリ、作業項目クエリおよびレポートの定義で参照されます。 したがって、WIT の定義をアップロードするタスクは、カテゴリ、作業項目クエリ、およびレポートをアップロードするタスクの前に正常に完了している必要があります。

また、リンクの種類用の定義ファイルをアップロードするタスクは、WIT の定義をアップロードするタスクより先に配置する必要があります。 詳細については、「プラグイン ファイルのタスク グループとタスクの依存関係の定義」を参照してください。

プロセス テンプレートでチーム プロジェクトを作成したら、witadmin コマンド ライン ツールを使用して、WIT の定義を追加、削除、変更したり、定義の名前を変更したりできます。 詳細については、「作業項目の種類のインポート、エクスポート、および管理 [witadmin]」を参照してください。

WIT の定義

種類の定義は、WITD コンテナー要素内の独自のファイルでそれぞれ指定します。 各定義は、workitemtypedefinition-02.xsd ファイルおよび workitemtypedefinition-02.xsd ファイルで定義されている、作業項目の種類のスキーマ定義にも従っている必要があります。 作業項目の追跡のスキーマ ファイルは、Microsoft Web サイトの「Visual Studio Team Foundation のプロセス テンプレート スキーマと作業項目スキーマ」でダウンロードできます。

次の例は、作業項目の種類を定義する高レベルな構文構造を示しています。

<WITD application="work item type editor" version="1.0">
    <WORKITEMTYPE name="Bug">
        <DESCRIPTION>Bug work items are used to track defects in the code.</DESCRIPTION>
        <GLOBALLISTS> . . . </GLOBALLISTS>
        <FIELDS> . . . </FIELDS>
        <WORKFLOW> . . . </WORKFLOW>
        <FORM> . . . </FORM>
    </WORKITEMTYPE>
</WITD>

TypeDefinitions フォルダー内で、種類の定義ファイルをカスタマイズまたは作成できます。 作業項目の種類の定義方法の詳細については、「すべての WITD XML 要素のリファレンス」および「チームのプロセスをサポートするための作業トラッキング オブジェクトのカスタマイズ」を参照してください。

アップロードする WIT の定義の指定

プロセス テンプレートで WIT 定義をアップロードするには、WORKITEMTYPE 要素を指定します。 filename 属性は、種類の定義ファイルの相対パスを表します。 たとえば、次の構文では、Bug.xml ファイルがアップロードされるように指定します。

<WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\filename.xml"/>

次の例は、バグ、懸案事項、共有ステップ、タスク、テスト ケース、およびユーザー ストーリーの 6 種類の WIT を作成するタスクを指定する方法を示しています。 複数の WIT の定義に TestedBy というリンクの種類のフィルターが格納されているため、LinkTypes タスクは、WITs タスクが完了する前に完了している必要があります。

<task id="WITs" name="WorkItemType definitions" plugin="Microsoft.ProjectCreationWizard.WorkItemTracking" completionMessage="Work item types created">
   <dependencies>
      <dependency taskId="LinkTypes" />
   </dependencies>
   <taskXml>
      <WORKITEMTYPES>
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\Bug.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\Issue.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\CodeReviewRequest.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\CodeReviewResponse.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\Feature.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\FeedbackRequest.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\FeedbackResponse.xml" /> 
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\SharedStep.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\Task.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\TestCase.xml" />
        <WORKITEMTYPE fileName="WorkItem Tracking\TypeDefinitions\UserStory.xml" />
      </WORKITEMTYPES>
   </taskXml>
</task>

WORKITEMTYPES 要素リファレンス

作業項目の種類の定義のアップロードに使用する要素を次の表に示します。 作業項目トラッキング プラグイン ファイルの taskXml コンテナー要素内で、次の要素を指定します。

注意

アップロードする種類の定義ファイルを指定するには、WORKITEMTYPE (WorkItemTracking) 要素を使用します。定義する種類の名前を指定するには、WORKITEMTYPE (WITD) 要素を使用します。詳細については、「すべての WITD XML 要素のリファレンス」を参照してください。

要素

構文

説明

WORKITEMTYPE

<WORKITEMTYPE fileName="WITFilePathName" />

WORKITEMTYPES の子要素です (必須)。

アップロードする種類の定義を含むファイルのパスとファイル名を指定します。

WORKITEMTYPES

<WORKITEMTYPES> 
    <WORKITEMTYPE />
 . . .
</WORKITEMTYPES>

作業項目トラッキング プラグインの子要素です (必須)。

アップロードする定義ファイルをそれぞれ指定する WORKITEMTYPE 要素のコレクションを格納します。

参照

関連項目

作業項目の種類のインポート、エクスポート、および管理 [witadmin]

概念

すべての WITD XML 要素のリファレンス

作業項目トラッキング プラグインを使用した作業項目を追跡するためのオブジェクトの定義

その他の技術情報

作業項目フィールドの定義