レコード センター サイトの管理
レコード センター サイトのテンプレートは、レコード センターで最も役立つサイト機能を強調するように設計され、レコード センター Web サービスを実装するために特に開発されたいくつかの機能を備えています。ここでは、これらの機能を詳細に説明します。
レコード センター サイトを指定する
ファームごとに 1 つのサイトのみレコード センターとして機能するように指定することができます。[サーバーの全体管理] インターフェイス内に、レコード センターの場所を指定します。
レコード センターの場所をプログラムによって設定するには、AdministrationWebApplication() オブジェクトの officialFileUrl プロパティを設定します。次に例を示します。
SPWssWebApplication app = SPGlobalAdmin.AdministrationWebApplication;
app.officialFileUrl = "url";
app.officialFileName = "description";
app.update();
注意
officialFileUrl プロパティは、レコード センター自体のホーム ページではなく、レコード センター Web サービスの URL を表します。
各レコード ルーティング タイプの保存場所は、レコード センター サイト内のドキュメント ライブラリに対応します。同じドキュメント ライブラリに複数のレコード ルーティング タイプを設定できます。
レコード センター サイトのセキュリティに関する留意事項
管理者は、他の SharePoint サイトのセキュリティ設定と同じように、レコードのセキュリティ設定を構成します。リポジトリの性質により、管理者は他のサイトよりも厳格なアクセス ポリシーをレポジトリに設定する場合があります。ただし、これは必須ではなく、テンプレートのセキュリティ レベルは既定では高いレベルに設定されていません。
レコード センターに送信するには、サーバーのアプリケーション プールのアカウントが Records Center Web Service Submitters For <records center name> のメンバでなければなりません。
ユーザーは、レコード センターにファイルを送信するために特別な権限は必要ありません。Office SharePoint Server 2007 は、レコード センターにファイルを送信するユーザー権限を項目ごとに自動的に付与します。ただし、ユーザーは、レコード センター サイトのテンプレートで使用される Active Directory ディレクトリ サービスで定義された有効なユーザーでなければなりません。
レコード センター サイトのドキュメント サービスを使用する
Office SharePoint Server 2007 のレコード センター サイト内のレコード ルーティング タイプの保存場所はドキュメント ライブラリなので、Windows SharePoint Services と Office SharePoint Server 2007 に含まれるすべてのエンタープライズ コンテンツの管理ツールを自分のサイトで使用できます。Windows SharePoint Services と Office SharePoint Server 2007 は、レコード センター サイトにコンテンツを送信した後でも、コンテンツをインテリジェントに管理できる多くの機能を備えています。
たとえば、あるコンテンツ タイプを特定のレコード ルーティング タイプ ライブラリに適用できます。このコンテンツ タイプには、そのレコード ルーティング タイプに送信するファイルの保持ポリシーを含めることができます。ファイルが指定した保持期限に到達すると、ポリシーはファイルを自動的に削除したり、ファイルの削除を承認することを求めて転送するカスタム ワークフローを起動することもできます。
コンテンツ タイプの詳細については、Windows SharePoint Services 3.0 SDK の「コンテンツ タイプ」を参照してください。
ワークフローの詳細については、Windows SharePoint Services 3.0 SDK の「Windows SharePoint Services のワークフロー」を参照してください。