Excel Web Services を使用してカスタム アプリケーションを開発する
最終更新日: 2010年3月24日
適用対象: SharePoint Server 2010
このウォークスルーでは、Microsoft Visual C# で作成されたアプリケーションから Excel Web Services にアクセスするプロセスについて説明します。
このウォークスルーでは、以下の方法について学習します。
Visual Studio コンソール アプリケーション プロジェクト テンプレートを使用してクライアント アプリケーションを作成します。
Excel Web Services の Web 参照を追加します。
Web サービスにアクセスするコードを記述します。ブックを開き、セッション ID を取得し、既定の資格情報を渡し、Web サービスのバージョン情報を取得し、範囲座標オブジェクトを定義し、その範囲座標オブジェクトを使用する範囲を取得し、ブックを閉じ、SOAP 例外をキャッチする方法を学習します。
コンソール アプリケーションをデバッグ モードでテストして実行します。
クライアント コンソール アプリケーションは、Web サービスにアクセスする方法の 1 つです。より一般的に使用される方法は、Microsoft ASP.NET アプリケーションなどのサーバー アプリケーションを使用する方法です。このウォークスルーでは、簡潔にするために、コンソール アプリケーションの例を使用して、Excel Web Services API の側面に焦点を当てます。
前提条件
このウォークスルーを完了するには、以下が必要です。
Microsoft SharePoint Server 2010。
Visual Studio または同等の Microsoft .NET Framework 互換の開発ツール。
SharePoint Server 2010 があるコンピューター上の Excel Web Services にアクセスできる適切な権限 (最低でも "表示" 権限)。
注意
ブックの権限の詳細については、後の「ブックの権限」を参照してください。
ローカル ドライブまたはローカル SharePoint ドキュメント ライブラリにインストールされたサンプル ブック。
Excel Web Services を使用してアクセスするブックを保存する信頼できる場所。信頼できる場所にブックが保存されていない場合、ブックを開く Excel Web Services の呼び出しは失敗します。このウォークスルーでは、ブックがローカル コンピューター上にあると仮定します。
注意
場所を信頼する方法については、「[方法] 場所を信頼する」および「[方法] スクリプトを使用してブックの場所を信頼する」を参照してください。
Excel を使用してブックを作成しておくこと。
ブックを .xlsx または .xlsb ファイルとして保存しておくこと。
この例で使用するブックには、"Sheet1" という名前のワークシートがあります。このワークシートには 11 の列と 19 の行があります。A1 から K19 までの各セルには、4245.955、6960.673 などの数値が含まれています。
ブックの権限
ブック全体を取得するには (たとえば、GetWorkbook メソッドを呼び出す場合など)、呼び出し側に、ブックを "開く" 権限が必要です。
GetApiVersion メソッドを呼び出す場合は、権限は必要ありません。
その他の Excel Web Services のメソッドでは、呼び出し側にブックの "表示" 権限 (Microsoft SharePoint Foundation) または "読み取り" 権限 (ファイル共有) が必要です。
注意
権限の設定の詳細については、SharePoint Foundation のドキュメントを参照してください。
関連項目
タスク
手順 1 : Web サービス クライアント プロジェクトを作成する