展開
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2006-11-30
Microsoft Exchange Server 2007 の展開の段階とは、運用環境に Exchange 2007 をインストールする段階です。展開の段階を開始する前に、Microsoft Exchange 組織を計画する必要があります。Exchange 2007 組織の計画については、「計画とアーキテクチャ」を参照してください。
展開に関するトピックは、次のカテゴリに分けられます。
以下では各カテゴリについて説明します。
Exchange 2007 の展開の準備
Exchange 2007 をインストールする前に、システムの準備が済んでいることを確認します。ここでは、Exchange 2007 に対するシステム要件、システムのセキュリティを確認するのに役立つチェックリスト、Exchange 2007 管理者の役割についての情報、および Exchange 2007 に対するドメイン ネーム システム (DNS) の構成に関する情報について説明します。詳細については、「Exchange 2007 の展開の準備」を参照してください。
新規インストール
「新規インストール」では、Exchange 2007 を新しい Exchange 組織にインストールするシナリオが解説されています。ここでは、次の内容について説明します。
- サーバーの役割の展開 このトピックでは、Exchange Server 2007 セットアップ ウィザードまたはコマンド プロンプトからコマンドを使用して、Exchange 2007 をインストールする手順について説明します。
- フォレスト トポロジの接続 このトピックでは、新たな複数フォレストのトポロジに Exchange 2007 をインストールする手順について説明します。
Exchange 2007 へのアップグレード
「Exchange 2007 へのアップグレード」のトピックには、以前のバージョンの Exchange から、または Exchange 以外の別のメッセージング システムから Exchange 2007 へ移行するシナリオ、または単一の Exchange 組織として異なるバージョンの Exchange と共存するシナリオが含まれます。
同一メッセージング システムでの移行 (Transition)
移行とは、既存の Exchange 組織を Exchange 2007 にアップグレードする場合のシナリオです。
Exchange Server 2003 または Exchange 2000 Server を実行する既存のサーバーから Exchange 2007 へのインプレース アップグレードを行うことはできません。代わりに、新しい Exchange 2007 サーバーを既存の組織にインストールして、データを新しい Exchange 2007 サーバーに移動する必要があります。移行には 1 つ以上の新しい Exchange 2007 サーバーのインストールが含まれるので、一部の手順は新規インストールの場合と同じです。Exchange 2007 に移行する方法の詳細については、以下のトピックを参照してください。
- 単一フォレストから単一フォレストに移行する方法
- フォレスト間で移行する方法
- 単一フォレストからフォレスト間のトポロジに移行する方法
- リソース フォレストからリソース フォレストに移行する方法
- 単一フォレストからリソース フォレストに移行する方法
Exchange Server 2003 および Exchange 2000 Server との共存
相互運用性は、プログラムまたはシステムがデータやリソースを共有したり、別のプログラムやシステムと通信する機能です。Exchange 2007 は、Exchange 以外のメッセージング システムと相互運用できます。場合によっては、Exchange は、ディレクトリ情報およびメールボックス情報を他のプログラムやシステムと共有します。たとえば、Exchange 2003 とロータス相互運用性および移行ツール コネクタを使用すると、ロータス ノーツと Exchange の間で予定表の情報や空き時間情報データを送信できます。
共存は、複数のバージョンの Exchange が 1 つの Exchange 組織として展開されるシナリオです。これらの複数のバージョンの Exchange は相互に通信して、データ リソース、受信者情報、および構成情報を共有できます。とたえば、Exchange 2007 を実行するコンピュータは、Exchange 2003 または Exchange 2000 を実行するコンピュータと共存できます。
詳細については、「Exchange Server 2003 および Exchange 2000 Server との共存」を参照してください。
別のメッセージング システムからの移行 (Migration)
別のメッセージング システムからの移行は、Exchange 以外のメッセージング システムから Exchange 2007 にデータを移行することによって、または最初の組織の Exchange 構成データを保持せずに、既存の Exchange 組織からまったく新しい Exchange 組織にデータを移行することによって、Exchange 2007 にアップグレードするシナリオです。この移行には 1 つ以上の新しい Exchange 2007 サーバーのインストールが含まれるので、一部の手順は新規インストールの場合と同じです。ロータス ノーツから Exchange 2007 に移行する方法の詳細については、「ロータス ノーツからの移行」を参照してください。
インストール後の作業
Exchange 2007 をインストールしたら、Exchange サーバーを構成する必要があります。インストール後のタスクの一部は、Exchange 2007 組織の展開を完了するために必ず行う必要があります。このようなタスクは、既定で有効となっている機能で追加構成が必要な機能に適用します。それ以外のインストール後のタスクは省略可能で、追加機能を構成するためのものです。詳細については、「インストール後の作業」を参照してください。
Exchange 2007 の削除および変更
サーバーまたは組織全体から Exchange 2007 を削除する必要がある場合があります。また、1 つの Exchange 2007 サーバーの役割だけを物理サーバーから削除したり、その他のサーバーの役割をサーバーに追加する必要があることもあります。それぞれのシナリオにおける Exchange 2007 の削除および変更の詳細については、「Exchange 2007 の削除および変更」を参照してください。
推奨される展開
ここでは、いくつかのトポロジの例に対するエンド ツー エンドの展開シナリオについて説明します。詳細については、「推奨される展開」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。