受信者の管理
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007
トピックの最終更新日: 2007-04-18
Microsoft Exchange Server 2007 では、受信者は、メールボックス ユーザー、メールが有効なユーザー、メール連絡先、配布グループ、セキュリティ グループ、動的配布グループ、およびメールが有効なパブリック フォルダから構成されます。
以前のバージョンの Exchange Server では、Active Directory ユーザーとコンピュータで受信者の管理タスクを実行していました。Exchange 2007 では、Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェルの両方でこれらの管理タスクを実行できます。ただし、受信者の管理タスクをすべて Exchange 管理シェルで実行できますが、一部は Exchange 管理コンソールでのみ実行されます。
以下に、特定の受信者の種類に対して実行できる管理タスクのトピック一覧を示します。
- ユーザーのメールボックスの管理
ここでは、ユーザーのメールボックスに対して実行される管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。ユーザー メールボックスに対して実行できるタスクには、メールボックスの作成、メールボックスの無効化または削除、メールボックスのプロパティおよび機能の構成、メールボックスの接続などが含まれます。 - リソース メールボックスの管理
このトピックでは、リソース メールボックスに対して実行できる管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。リソース メールボックスに対して実行できるタスクには、リソース メールボックスの作成、リソース メールボックスのプロパティの構成、自動予約の構成、委任およびアクセス権の設定などが含まれます。 - メールボックスの移動
ここでは、メールボックスの移動を伴う管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。メールボックスの移動に関するタスクには、単一フォレスト内でのメールボックスの移動、フォレスト間でのメールボックスの移動、メールボックスのマージなどが含まれます。 - メール連絡先とメール ユーザーの管理
このトピックでは、メール連絡先およびメール ユーザーに対して実行できる管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。メール連絡先およびメール ユーザーはいずれも、Exchange 組織の外部に存在するユーザーまたは組織を現します。いずれの受信者の種類も、Exchange 管理コンソールで [受信者の構成] の [メール連絡先] ノードを使用して管理します。 - 配布グループの管理
このトピックでは、配布グループおよび動的配布グループに対して実行できる管理タスクについて説明します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。配布グループに対して実行できるタスクには、配布グループの作成、配布グループの無効化または削除、配布グループのメンバの追加または削除、動的配布グループのメンバの表示などが含まれます。 - パブリック フォルダの管理
このトピックの「メールが有効なパブリック フォルダの管理」では、メールが有効なパブリック フォルダに対して実行できる管理タスクの一覧を示します。メールが有効なパブリック フォルダは、電子メール アドレスを持つパブリック フォルダです。パブリック フォルダのメールを有効にすると、追加レベルの機能がユーザーに提供されます。ユーザーは、フォルダにメッセージを投稿できるだけでなく、パブリック フォルダに電子メール メッセージを送信し、場合によってはパブリック フォルダから電子メール メッセージを受信できます。 - Microsoft Exchange 受信者の管理
このトピックでは、Microsoft Exchange 受信者に対して実行できる管理タスクの一覧を示します。Microsoft Exchange 受信者は、統一された既知のメッセージ送信者を提供して、システムによって生成されたメッセージを他のメッセージと区別する、特殊な受信者オブジェクトです。これは、以前のバージョンの Microsoft Exchange Server でシステムで生成されたメッセージに使用されていた "システム管理者" 送信者に代わるものです。
以下に、複数の受信者の種類に適用される管理タスクの一覧を示します。また、タスクの実行に役立つトピックへのリンクも示します。特に記載のない限り、これらのタスクは Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して実行されます。
- テンプレートを使用して受信者を作成する方法
このトピックでは、Exchange 管理シェルを使用し、既存の受信者をテンプレートとして用いて受信者を作成する方法について説明します。受信者テンプレートを使用すると、すべての構成設定を明示的に指定する必要がなく、一貫した方法で受信者を効率的に準備できます。
Exchange 管理コンソールでは、テンプレートを使用して受信者を作成することはできません。Exchange 管理シェルで、作成する受信者の種類に対応した適切な New- コマンドレットを使用する必要があります。 - 受信者テンプレートをセキュリティで保護する方法
受信者テンプレートは、実際の人物、リソース、またはグループとは関連付けられていません。そのため、汎用アカウントを使用することに関連するリスクを最小限にするため、受信者テンプレートをセキュリティで保護する必要があります。ここでは、Active Directory ユーザーとコンピュータおよび Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、受信者テンプレートをセキュリティで保護する方法について説明します。 - メッセージの配信制限を構成する方法
このトピックでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、メッセージ配信の制限を構成する方法について説明します。
Exchange 2007 では、個々の受信者に対するメッセージの配信方法を制限することができます。メッセージ配信の制限は、Exchange 2007 組織内の特定の受信者に対するアクセスを制御するのに便利です。 - 受信者コマンドのフィルタの作成
いくつかの Exchange 管理シェル コマンドで、受信者をフィルタ処理することができます。Exchange コマンドによるフィルタ処理には 2 種類があります。結果のフィルタ処理と、コマンド内の属性のフィルタ処理です。
結果にフィルタを適用するには、カスタム フィルタを使用する必要があります。コマンド内の属性にフィルタを適用するには、既定フィルタ、またはカスタム フィルタのいずれかを使用できます。
既定フィルタは、Exchange 管理コンソールと Exchange 管理シェルの両方で使用できます。カスタム フィルタは、Exchange 管理シェルでのみ使用できます。 - 受信者の範囲を変更する方法
このトピックでは、Exchange 管理コンソールまたは Exchange 管理シェルを使用して、受信者の範囲を変更する方法について説明します。受信者の範囲とは、Exchange 管理コンソールおよび Exchange 管理シェルで受信者の管理に使用される、Active Directory 階層の指定した部分を表します。受信者の範囲を Active Directory 内の特定の場所に設定すると、その場所とその下にあるすべてのコンテナに格納されているすべての受信者を表示および管理することができます。
詳細情報
受信者の詳細については、「受信者について」を参照してください。
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。