Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスを Exchange 2007 にアップグレードする方法

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2007-09-05

ここでは、Microsoft Exchange Server 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスを Exchange Server 2007 にアップグレードする方法について説明します。リソース メールボックスとは、会議室と機材を表すメールボックスです。リソース メールボックスは、会議室と機材のスケジュール設定で使用されます。自動受信エージェントは、リソース メールボックスの会議出席依頼を自動的に処理する Exchange ストア イベント シンクです。Exchange 2003 では、リソース メールボックスに自動受信エージェントを使用する必要があります。Exchange 2007 はリソース メールボックスの自動予約をサポートしているので、自動受信エージェントは不要です。

Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスを Exchange 2007 にアップグレードするには、次の 3 つの手順を実行する必要があります。

1. Exchange 2003 ストアで Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスの登録を解除します。
2. リソース メールボックスを Exchange 2003 サーバーから、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 サーバーに移動します。
3. Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのメールボックスを Exchange 2007 会議室メールボックスに変換します。

開始する前に

この手順を実行するには、使用するアカウントに以下が委任されている必要があります。

• Exchange Server Administrators グループ
• ローカルの Administrators グループのメンバシップ

Exchange 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。

手順

Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスを Exchange 2007 にアップグレードするには、次の操作を行います。

1. Exchange 2003 コンピュータのコマンド プロンプト ウィンドウで次のリソース メールボックスの登録解除スクリプト (RegisterMailbox.vbs /u) を実行し、Exchange 2003 ストアから Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスの登録を解除します。

   Command Prompt> cscript RegisterMailbox.vbs  /u /m:"Room2@Fabrikam.Contoso.com"
   

   このスクリプトは、自動受信エージェントのインストール ディレクトリ (通常は %Program Files%\Exchsrvr\Agents\AutoAccept) にあります。

2. Exchange 管理シェルまたは Exchange 管理コンソールを使用して、Exchange 2003 サーバーにある自動受信エージェント ベースのリソース メールボックスを、メールボックス サーバーの役割がインストールされている Exchange 2007 サーバーに移動します。詳細については、以下のトピックを参照してください。

   • Move-Mailbox
   • メールボックスの移動
   • リソース メールボックスを移動する方法
   • 単一フォレスト内でメールボックスを移動する方法

   注 :
   Exchange 2003 リソース メールボックスを別のフォレスト内の Exchange 2007 サーバーに移動することはできません。

3. Exchange 2003 自動受信エージェント ベースのメールボックスを Exchange 2007 会議室メールボックスに変換します。それには、次のコマンドを実行します。

   Set-Mailbox -Identity ConferenceRoom1 -Type Room
   

4. 新しい Exchange 2007 リソース メールボックスを自動受信に設定するには、次のコマンドを実行します。

   Set-MailboxCalendarSettings -Identity TedBremer -AutomateProcessing AutoAccept
   

注 :
リンクされたメールボックスについては、この方法で Exchange 2007 メールボックスに変換することはできません。詳細については、「Disable-Mailbox」および「Connect-Mailbox」を参照してください。

構文およびパラメータの詳細については、「Set-MailboxCalendarSettings」を参照してください。

Exchange 2007 でのリソース メールボックスの詳細については、「受信者について」を参照してください。

Exchange 2007 でのリソース メールボックスの管理の詳細については、「リソース メールボックスの管理」を参照してください。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。