シンプル サーバー ファームに展開する (Office SharePoint Server)

この記事の内容 :

  • 展開の概要

  • サーバー インフラストラクチャを展開および構成する

  • 共有サービス プロバイダを作成および構成する

  • 追加の構成タスクを実行する

  • サイト コレクションおよび SharePoint サイトを作成する

  • トレース ログを構成する

展開の概要

重要

この記事では、サーバー ファーム環境で Microsoft Office SharePoint Server 2007 のクリーン インストールを行う方法について説明します。Office SharePoint Server 2007 の以前のリリースからのアップグレードや Microsoft SharePoint Portal Server 2003 からのアップグレード方法については説明していません。Microsoft Office SharePoint Portal Server 2003 からのアップグレードの詳細については、「Office SharePoint Server 2007 にアップグレードする」を参照してください。

注意

ここではスタンドアロン インストールとしての単一のコンピュータへの Office SharePoint Server 2007 のインストールは説明していません。詳細については、「Office SharePoint Server 2007 をスタンドアロン コンピュータにインストールする」を参照してください。

多くのサイトをホストしていて、最大のパフォーマンスを希望する場合、または多階層トポロジの拡張性を希望する場合は、サーバー ファーム環境に Office SharePoint Server 2007 を展開できます。サーバー ファームは、Office SharePoint Server 2007 アプリケーション実行専用の 1 つ以上のサーバーで構成されます。

注意

スタンドアロン インストールからファーム インストールに直接アップグレードすることはできません。

Office SharePoint Server 2007 のサーバー ファームの展開はスタンドアロンの展開よりも複雑なので、展開について計画することをお勧めします。展開の計画は、展開を開始する前に必要な情報を収集し、重要な内容を決定するのに役立ちます。計画作成の詳細については、「Office SharePoint Server 2007 の計画とアーキテクチャ」を参照してください。

Office SharePoint Server 2007 を DBA 環境で展開する

多くの IT 環境で、データベースの作成と管理はデータベース管理者 (DBA) が対応します。セキュリティや他のポリシーにより、Office SharePoint Server 2007 に必要なデータベースを DBA が作成する必要が生じる場合があります。ここでは Office SharePoint Server 2007 のインストール、または共有サービス プロバイダ (SSP) の作成を開始する前に、DBA がこれらのデータベースを作成する方法の詳細について説明します。詳細な手順を含め、DBA が作成したデータベースを使用した展開の詳細については、「DBA が作成したデータベースを使用して展開する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

トポロジ候補

サーバー ファーム環境にはさまざまなトポロジを含めることができます。多数のサーバーを含めたり、サーバーを 2 つだけ含めたりすることもできます。

小規模サーバー ファームは、通常、Microsoft SQL Server 2005 または最新のサービス パックを適用した Microsoft SQL Server 2000 を実行するデータベース サーバーとインターネット インフォメーション サービス (IIS) および Office SharePoint Server 2007 を実行する 1 つ以上のサーバーで構成されます。この構成で、フロントエンド サーバーは Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして構成されています。Web サーバー ロールはクライアントに Web コンテンツを提供します。アプリケーション サーバー ロールは Office SharePoint Server 2007 サービス (検索クエリのサービスなど)、コンテンツのクロールおよびインデックスを提供します。

中規模サーバーファームは、通常データベース サーバー、Office SharePoint Server 2007 を実行するアプリケーション サーバー、Office SharePoint Server 2007 および IIS を実行する 1 つ以上のフロントエンド Web サーバーで構成されます。この構成で、アプリケーション サーバーはインデックス サービスおよび Excel Calculation Services を提供し、フロントエンド Web サーバーは検索クエリのサービスと Web コンテンツを提供します。

大規模サーバー ファームは、通常、1 つ以上のクラスタ化データベース サーバー、Office SharePoint Server 2007 を実行する複数の負荷分散フロントエンド Web サーバー、および Office SharePoint Server 2007 を実行する 2 つ以上のアプリケーション サーバーで構成されます。この構成で、各アプリケーション サーバーは特定の Office SharePoint Server 2007 サービス (インデックス、Excel Calculation Services など) を提供し、フロントエンド サーバーは Web コンテンツを提供します。

注意

サーバー ファームのすべての Web サーバーには同じ SharePoint 製品とテクノロジがインストールされている必要があります。たとえば、サーバー ファームのすべてのサーバーが Office SharePoint Server 2007 を実行している場合、Microsoft Office Project Server 2007 のみを実行しているサーバーをそのファームに追加することはできません。Office Project Server 2007 および Office SharePoint Server 2007 をサーバー ファームで実行するには、Office Project Server 2007 および Office SharePoint Server 2007 を各 Web サーバーにインストールする必要があります。ファームのセキュリティを強化し、攻撃の脅威を軽減するには、SharePoint 製品とテクノロジをインストールした後で、特定のサーバーのサービスをオフにします。

展開開始前の準備

このセクションでは、展開を開始する前に実行する必要のある操作に関する情報を提供します。

重要

Office SharePoint Server 2007 のインストールに選択するアカウントは、Office SharePoint Server 2007 をインストールするすべてのサーバーの Administrators グループのメンバである必要があります。ただし、このアカウントはインストール後にサーバーの Administrators グループから削除できます。

SSP 管理者としてのユーザーの割り当てについては、「セキュリティ ロールを計画する (Office SharePoint Server)」の「共有サービス プロバイダ」を参照してください。

  • サーバー ファーム環境で Office SharePoint Server 2007 を展開するには、いくつかの異なるアカウントの資格情報を提供する必要があります。これらのアカウントについては、「Office SharePoint Server 2007 の計画とアーキテクチャ」の「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • すべての負荷分散フロントエンド Web サーバーの同じドライブに Office SharePoint Server 2007 をインストールする必要があります。

  • Office SharePoint Server 2007 は、最新のサービス パックを適用した Microsoft Windows Server 2003 オペレーティング システムにクリーン インストールする必要があります。Office SharePoint Server 2007 の前のバージョンをアンインストールしてから Office SharePoint Server 2007 をインストールした場合、構成データベースの作成でセットアップが失敗し、インストールが失敗する可能性があります。

    注意

    ドメイン コントローラに Office SharePoint Server 2007 をインストールする前に、既知の問題と Readme のドキュメントを読むことをお勧めします。ドメイン コントローラに Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、ここでは説明されていない追加の構成手順が必要です。

  • ファームのすべてのサーバーに同じ言語パックをインストールする必要があります。言語パックのインストールの詳細については、「言語パックを展開する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • ファームの Office SharePoint Server 2007 のすべてのインスタンスは、同じ言語である必要があります。たとえば、同じファームに英語版の Office SharePoint Server 2007 と日本語版の Office SharePoint Server 2007 をインストールすることはできません。

  • インデックス サーバー、クエリ サーバー、または Excel Calculation Services を実行するサーバーとするすべてのコンピュータで、インストール オプションには [完全] を使用する必要があります。

  • インデックス サーバーからファイアウォールを超えてクエリ サーバーを配置する場合、これらのサーバーを分けているすべてのファイアウォール上で、NetBIOS ポート (TCP/ユーザー データグラム プロトコル (UDP) ポート 137、138 および 139) を開ける必要があります。NetBIOS を使用していない場合は、直接ホストされたサーバー メッセージ ブロック (SMB) を使用する必要があります。この場合、TCP/UDP 445 ポートを開ける必要があります。

  • ファームに複数のインデックス サーバーを配置する場合、各インデックス サーバーに別々の共有サービス プロバイダ (SSP) を使用する必要があります。

展開プロセスの概要

展開プロセスには、サーバー インフラストラクチャの展開と構成、1 つ以上の共有サービス プロバイダ (SSP) の作成と構成、および SharePoint サイトの展開と構成という 3 つのフェーズがあります。

フェーズ 1 : サーバー インフラストラクチャを展開および構成する

サーバー インフラストラクチャの展開と構成は、以下の手順で構成されます。

  • データベース サーバーの準備。

  • サーバーがハードウェア要件およびソフトウェア要件を満たしているかの確認。

  • ファームに配置する各サーバーでセットアップの実行 (SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの実行など)。

  • Office SharePoint Server 2007 のヘルプ コンテンツを検索する場合は、Windows SharePoint Services Search サービスの開始。

フェーズ 2 : 共有サービス プロバイダを作成および構成する

共有サービス プロバイダの作成と構成は、以下の手順で構成されます。

  • SSP をホストする Web アプリケーションの作成。

  • SSP の作成。

  • Web アプリケーションおよび SSP の構成。

  • サーバーでのサービスの構成。

フェーズ 3 : サイト コレクションおよび SharePoint サイトを作成する

SharePoint サイト コレクションおよび SharePoint サイトの作成は、以下の手順で構成されます。

  • サイト コレクションおよび SharePoint サイトをホストする Web アプリケーションの作成。

  • サイト コレクションの作成。

  • SharePoint サイトの作成。

サーバー インフラストラクチャを展開および構成する

セキュリティ アカウント要件

サーバー ファーム環境で Office SharePoint Server 2007 を展開するには、いくつかの異なるアカウントの資格情報を提供する必要があります。これらのアカウントについては、「Office SharePoint Server 2007 の計画とアーキテクチャ」の「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

データベース サーバーを準備する

データベース サーバーは、Microsoft SQL Server 2005 または最新のサービス パックを適用した Microsoft SQL Server 2000 を実行している必要があります。

Office SharePoint Server 2007 のインストールおよび構成を行うと、Office SharePoint Server 2007 セットアップ プログラムが必要なデータベースを自動的に作成します。IT 環境またはポリシーによる必要に応じて、要求されるデータベースをプレインストールできます。

前提条件の詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

SQL Server 2005 を使用している場合は、外部からのアクセスの設定も変更する必要があります。

SQL Server 2005 の外部からのアクセスの構成

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントし、[SQL Server セキュリティ構成] をクリックします。

  2. [SQL Server 2005 セキュリティ構成] ダイアログ ボックスで、[サービスと接続のセキュリティ構成] をクリックします。

  3. ツリー ビューで SQL Server のインスタンスのノードを展開し、[Database Engine] ノードを展開してから、[リモート接続] をクリックします。

  4. [ローカルおよびリモート接続] を選択し、[TCP/IP および名前付きパイプを使用する] を選択して [OK] をクリックします。

SQL Server とデータベース照合順序

SQL Server の照合順序は、大文字と小文字を区別しないように構成する必要があります。SQL Server データベースの照合順序は、大文字と小文字を区別しない、アクセントを区別する、カタカナとひらがなを区別する、および文字幅を区別するように構成する必要があります。これは、Windows オペレーティング システムと一致したファイル名の一意性を確保するためです。照合順序の詳細については、SQL Server 2005 オンライン ブックの「SQL 照合順序の選択」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121667&clcid=0x411) または「セットアップでの照合順序の設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121669&clcid=0x411) を参照してください。

必須のアカウント

次の表では、Microsoft SQL Server の構成と Office SharePoint Server 2007 のインストールに使用されるアカウントについて説明します。必須のアカウントとこれらのアカウントに必要な特定の権限の詳細については、「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

アカウント 目的 要件

SQL Server サービス アカウント

このアカウントは、次の SQL Server サービスのサービス アカウントとして使用されます。

  • MSSQLSERVER

  • SQLSERVERAGENT

既定のインスタンスを使用していない場合、これらのサービスは以下のように表示されます。

  • MSSQL$*インスタンス名*

  • SQLAgent$*インスタンス名*

SQL Server のセットアップ時にこのアカウントが要求されます。次の 2 つのオプションがあります。

  • 組み込みシステム アカウント (ローカル システム、ネットワーク サービス、またはローカル サービス) のいずれかを、構成可能な SQL Server サービスのログオンに割り当てます。これらのアカウントとセキュリティの考慮事項の詳細については、SQL Server のドキュメントのトピック「Windows サービス アカウントの設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=121664&clcid=0x411) を参照してください。

  • ドメイン ユーザー アカウントをサービスのログオンに割り当てます。ただし、このオプションを使用する場合は、Kerberos 認証をサポートするために、SQL Server で使用されるサービス プリンシパル名 (SPN) を Active Directory で構成するのに必要な追加の手順を実行する必要があります。

セットアップ ユーザー アカウント

セットアップ ユーザー アカウントは、以下を実行するために使用されます。

  • 各サーバーでのセットアップ

  • SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード

  • PSConfig コマンド ライン ツール

  • Stsadm コマンド ライン ツール

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • セットアップが実行される各サーバーの Administrators グループのメンバ

  • SQL Server が動作しているコンピュータでの SQL Server ログイン

  • 以下の SQL Server セキュリティ ロールのメンバ

    • securityadmin 固定サーバー ロール

    • dbcreator 固定サーバー ロール

データベースに対して読み取りおよび書き込みを行う Stsadm コマンド ライン ツールのコマンドを実行する場合、このアカウントはデータベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

サーバー ファーム アカウント/データベース アクセス アカウント

サーバー ファーム アカウントは以下の目的で使用されます。

  • SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID として機能する

  • Windows SharePoint Services Timer Service を実行する

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • サーバー ファームが Web アプリケーションを備えた子ファームであり、より大きいファームの共有サービスを使用する場合、このアカウントは、より大きいファームの構成データベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバである必要があります。

このアカウントには、サーバー ファームに参加する Web サーバーおよびアプリケーション サーバー上の追加の権限が自動的に与えられます。

このアカウントは、SQL Server を実行しているコンピュータの SQL Server ログインとして自動的に追加され、以下の SQL Server セキュリティ ロールに追加されます。

  • dbcreator 固定サーバー ロール

  • securityadmin 固定サーバー ロール

  • サーバー ファーム内のすべてのデータベースの db_owner 固定データベース ロール

サーバーがハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしているかを確認する

Office SharePoint Server 2007 をインストールして構成する前に、サーバーが推奨ハードウェアと推奨ソフトウェアを備えていることを確認します。サーバー ファームを展開するには、Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして機能する少なくとも 1 つのサーバー コンピュータ、およびデータベース サーバーとして機能する 1 つのサーバー コンピュータが必要です。

これらの要件の詳細については、「ハードウェアおよびソフトウェアの要件を決定する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

重要

Office SharePoint Server 2007 でのファーム展開では、Active Directory ディレクトリ サービスが必要です。このため、Office SharePoint Server 2007 を Microsoft Windows NT Server 4.0 ドメインのファームにインストールすることはできません。

IIS をインストールして構成する

Microsoft Windows Server 2003 オペレーティング システムでは、既定で、インターネット インフォメーション サービス (IIS) はインストールされず、有効になっていません。サーバーを Web サーバーにするには、IIS をインストールして有効にする必要があります。また、IIS が IIS 6.0 ワーカー プロセスの分離モードで実行されていることを確認する必要があります。

IIS をインストールして構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[サーバーの構成ウィザード] をクリックします。

  2. [サーバーの構成ウィザードの開始] ページで、[次へ] をクリックします。

  3. [準備作業] ページで、[次へ] をクリックします。

  4. [サーバーの役割] ページで、[アプリケーション サーバー (IIS、ASP.NET)] をクリックして [次へ] をクリックします。

  5. [アプリケーション サーバーのオプション] ページで、[次へ] をクリックします。

  6. [選択内容の概要] ページで、[次へ] をクリックします。

  7. [完了] をクリックします。

  8. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。

  9. IIS マネージャのツリーで、サーバー名の横のプラス記号 (+) をクリックし、[Web サイト] フォルダを右クリックして [プロパティ] をクリックします。

  10. [Web サイトのプロパティ] ダイアログ ボックスで、[サービス] タブをクリックします。

  11. [プロセス分離モード] の [IIS 5.0 プロセス分離モードで WWW サービスを実行する] チェック ボックスをオフにして、[OK] をクリックします。

    注意

    [IIS 5.0 プロセス分離モードで WWW サービスを実行する] チェック ボックスをオンにするのは、Microsoft Windows 2000 上の IIS 5.0 から Windows Server 2003 上の IIS 6.0 にアップグレードした場合のみです。IIS 6.0 を新しくインストールした場合、IIS 6.0 は既定でワーカー プロセス分離モードになります。

Microsoft .NET Framework 3.0 をインストールする

Microsoft .NET Framework 3.0 再頒布可能パッケージ (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=72322&clcid=0x411) に移動します。Microsoft .NET Framework 3.0 再頒布可能パッケージのページで、Microsoft .NET Framework version 3.0 をダウンロードしてインストールするための手順に従います。x86 ベースのコンピュータ用と x64 ベースのコンピュータ用にそれぞれ異なるダウンロードが用意されています。使用するコンピュータに合わせて適切なバージョンをダウンロードし、インストールしてください。Microsoft .NET Framework Version 3.0 のダウンロードには、ワークフロー機能に必要な Windows Workflow Foundation テクノロジが含まれています。

注意

Microsoft .NET Framework Version 3.5 を使用することもできます。.NET Framework Version 3.5 は、Microsoft の Web サイト (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110508&clcid=0x411) からダウンロードできます。

ASP.NET 2.0 を有効にする

すべての Office SharePoint Server 2007 サーバーで ASP.NET 2.0 を有効にする必要があります。

ASP.NET 2.0 を有効にする

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。

  2. IIS マネージャのツリーで、サーバー名の横のプラス記号 (+) をクリックし、[Web サービス拡張] フォルダをクリックします。

  3. 詳細ウィンドウで、[ASP.NET v2.0.50727] をクリックし、[許可] をクリックします。

セットアップを実行しファームを構築する

すべてのファーム サーバーでセットアップを実行してから、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。この操作は共有サービス プロバイダ (SSP) の作成に進む前に、すべてのファーム サーバーで実行してください。

注意

ファームを構成する前に、ファームに含まれるすべてのサーバーでセットアップを実行することをお勧めします。

ファームへのサーバーの追加はこの時点で、または SSP を作成し構成した後で行えます。SSP を作成および構成した後に冗長性を追加するため、サーバーを追加することができます (追加の負荷分散された Web サーバー、追加のクエリ サーバーなど)。SSP を作成および構成する前に、すべてのアプリケーション サーバーでセットアップおよび構成ウィザードを実行することをお勧めします。

推奨される構成の順序

Office SharePoint Server 2007 の構成は次の順序で行うことをお勧めします。この順序で行うと構成が容易になり、サーバーの種類により要求される前に、サービスおよびアプリケーションが確実に存在するようになります。

推奨されるインストールの順序

  1. アプリケーション サーバーにサーバーの全体管理サイトをインストールすることをお勧めします。複数のアプリケーション サーバーを含むサーバー ファームでは、全体のパフォーマンス負荷が最も小さいアプリケーション サーバーにサーバーの全体管理サイトをインストールします。ファームにアプリケーション サーバーがある場合は、そのサーバーに Office SharePoint Server 2007 を最初にインストールします。この操作でサーバーの全体管理サイトもインストールされます。

  2. すべてのフロントエンド Web サーバー。

  3. インデックス サーバー (検索クエリとインデックスに別々のサーバーを使用している場合)。

  4. クエリ サーバー (インデックス サーバーと分ける場合)。

    注意

    ファームで複数のクエリ サーバーを構成する場合は、インデックス サーバーをクエリ サーバーとして構成することはできません。

  5. 他のアプリケーション サーバー (オプション)。

SSP 構成にはインデックス サーバーが必要なため、インデックス サーバーとして使用するコンピュータで Office SharePoint Server Search サービスを開始し、SSP を作成する前に、インデックス サーバーとして構成する必要があります。このため、他のサーバーより前にインデックス サーバーを展開および構成する必要があります。Office SharePoint Server 2007 を最初にインストールするサーバーは任意に選択できます。ただし、最初に Office SharePoint Server 2007 をインストールしたサーバーにサーバーの全体管理 Web サイトが自動的にインストールされます。

さまざまなサーバーでさまざまな機能を構成することができます。次の表は、各機能セットに使用するインストールの種類を示しています。

サーバーの種類 インストールの種類

サーバーの全体管理 Web アプリケーション

完全または Web フロントエンド

アプリケーション サーバー (Excel Calculation Services など)

完全

検索インデックス サーバー

完全

検索クエリ サーバー

完全

Web サーバー

Web フロントエンド (その後に展開されるサーバーは既存のファームに属している必要がある) または完全

注意

インストール オプションに Web フロントエンドを選択すると、サーバーで追加サービス (検索など) を実行することはできなくなります。

Office SharePoint Server 2007 を最初のサーバーにインストールした時点で、ファームが構築されます。追加した任意のサーバーがこのファームに含まれます。

最初のサーバーのセットアップには、サーバーへの Office SharePoint Server 2007 コンポーネントのインストールとファームの構成という 2 つの手順があります。セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して Office SharePoint Server 2007 を構成できます。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードは、複数の構成タスクを自動化します (構成データベースのインストールおよび構成、Office SharePoint Server 2007 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など)。

ファームにサーバーを追加する

Office SharePoint Server 2007 サービスの構成およびサイトの作成を行う前に、すべてのファーム サーバーで Office SharePoint Server 2007 のインストールおよび構成を行うことをお勧めします。

サーバー ファームの Web サーバーの数にかかわらず、Office SharePoint Server 2007 を Web サーバーにインストールする前に、少なくとも 1 つのデータベース サーバーで SQL Server を実行する必要があります。既定では、ファームにサーバーを追加して SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行した場合、ウィザードは追加したサーバーに追加のサーバーの全体管理サイトは作成せず、データベース サーバーでのデータベースの作成も行いません。ただし、ウィザードを使用して、追加したサーバーに追加のサーバーの全体管理サイトを作成することができます。

最初のサーバーでセットアップを実行する

重要

最初のサーバーから Office SharePoint Server 2007 をアンインストールすると、ファームに問題が発生する場合があります。インデックス サーバーに最初に Office SharePoint Server 2007 をインストールすることは、お勧めできません。

注意

セットアップにより、セットアップを最初に実行したサーバーにサーバーの全体管理 Web サイトがインストールされます。このため、サーバーの全体管理 Web サイトを実行するサーバーに Office SharePoint Server 2007 を最初にインストールすることをお勧めします。

最初のサーバーでセットアップを実行する

  1. いずれかの Web サーバー コンピュータで、製品ディスクから Setup.exe を実行するか、製品のダウンロードから Officeserver.exe を実行します。

  2. プロダクト キーの入力ページでプロダクト キーを入力して、[続行] をクリックします。

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[続行] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であるというプロンプトが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

  4. インストールの種類を選択するページで [詳細設定] を選択します。[基本] はスタンドアロン インストール用のオプションです。

  5. [サーバーの種類] タブで [完了] を選択します。

  6. 必要に応じて、カスタムの場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか [参照] します。

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択してからオプションを選択します。プログラムの詳細については、リンクをクリックします。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  8. 適切なオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  10. [閉じる] をクリックして構成ウィザードを開始します。ウィザードを完了する方法については、次の手順で説明します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して Office SharePoint Server 2007 を構成できます。この構成ウィザードは、複数の構成タスクを自動化します (構成データベースのインストールおよび構成、Office SharePoint Server 2007 サービスのインストール、サーバーの全体管理 Web サイトの作成など)。次の指示に従って、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

  1. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  2. 構成中に一部のサービスを再起動する必要があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  3. [サーバー ファームへの接続] ページで、[いいえ、新しいサーバー ファームを作成します] を選択し、[次へ] をクリックします。

  4. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

  5. [データベース名] ボックスに構成データベースの名前を入力するか、既定のデータベース名を使用します。既定のデータベース名は "SharePoint_Config" です。

  6. [ユーザー名] ボックスに、サーバー ファーム アカウントのユーザー名を入力します。(ユーザー名は DOMAIN\username 形式で入力してください)。

    重要

    サーバー ファーム アカウントは構成データベースへのアクセスに使用されます。このアカウントは、SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID としても機能し、Windows SharePoint Services Timer Service を実行するアカウントです。SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードにより、このアカウントが SQL Server のログイン、SQL Server Database Creator サービス ロール、および SQL Server Security Administrators サーバー ロールに追加されます。サービス アカウントとして指定したユーザー アカウントはドメイン ユーザー アカウントである必要がありますが、Web サーバーまたはバックエンド データベース サーバーの特定のセキュリティ グループのメンバである必要はありません。最低限の特権を与えるという原則に従って、Web サーバーまたはバックエンド サーバーの Administrators グループのメンバではないユーザー アカウントを指定することをお勧めします。

  7. [パスワード] ボックスにユーザーのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。

  8. SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションに特定のポートを使用させる場合は、[SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにしてポート番号を入力します。SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションに任意のポート番号を使用させる場合は、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオフにします。

  9. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ダイアログ ボックスで次のどちらかの操作を行います。

    • NTLM 認証を使用する場合 (既定) は、[次へ] をクリックします。

    • Kerberos 認証を使用する場合は、[ネゴシエート (Kerberos)]、[次へ] の順にクリックします。

      注意

      ほとんどの場合、既定の設定 (NTLM) を使用します。使用環境で Kerberos 認証がサポートされている場合のみ、[ネゴシエート (Kerberos)] を使用します。[ネゴシエート (Kerberos)] オプションを使用するには、ドメイン ユーザー アカウントでサービス プリンシパル名 (SPN) を構成する必要があります。この設定を行うには、Domain Admins グループのメンバである必要があります。詳細については、「Kerberos 認証を使用するように Windows SharePoint Services の仮想サーバーを構成する方法および Kerberos 認証から NTLM 認証に戻す方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=76570&clcid=0x411) を参照してください。

  10. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  11. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

    SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトのホーム ページが開きます。

    注意

    ユーザー名とパスワードを求めるメッセージが表示される場合は、SharePoint サーバーの全体管理サイトを信頼するサイトに追加して、Internet Explorer でユーザー認証設定の構成が必要になる可能性があります。これらの設定を構成する方法については、次の手順で説明します。

    注意

    プロキシ サーバーのエラー メッセージが表示されたら、ローカル アドレスがプロキシ サーバーを使用しないプロキシ サーバーの設定の構成が必要になる可能性があります。この設定を構成する方法については、後で説明します。

SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを信頼するサイトのリストに追加する

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [セキュリティ] タブの [Web コンテンツのゾーンを選択してセキュリティのレベルを設定する] ボックスで、[信頼済みサイト] をクリックし、[サイト] をクリックします。

  3. [このゾーンのサイトにはすべてサーバーの確認 (https:) を必要とする] チェック ボックスをオフにします。

  4. [次のサイトをゾーンに追加する] ボックスで SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの URL を入力し、[追加] をクリックします。

  5. [閉じる] をクリックし、[信頼済みサイト] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. [OK] をクリックして、[インターネットのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

ローカル アドレスにプロキシ サーバーを使用しないようにプロキシ サーバーの設定を構成する

  1. Internet Explorer の [ツール] メニューの [インターネット オプション] をクリックします。

  2. [接続] タブの [ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] 領域で、[LAN の設定] をクリックします。

  3. [自動構成] セクションの [設定を自動的に検出する] チェック ボックスをオフにします。

  4. [プロキシ サーバー] セクションで、[LAN にプロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにします。

  5. [アドレス] ボックスにプロキシ サーバーのアドレスを入力します。

  6. [ポート] ボックスにプロキシ サーバーのポート番号を入力します。

  7. [ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない] チェック ボックスをオンにします。

  8. [OK] をクリックして、[ローカル エリア ネットワーク (LAN) の設定] ダイアログ ボックスを閉じます。

  9. [OK] をクリックして、[インターネットのプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

ファームにサーバーを追加する

Office SharePoint Server 2007 サービスの構成とサイトの作成前に、すべての Web サーバーに Office SharePoint Server 2007 のインストールおよび構成を行うことをお勧めします。最小のサーバー ファーム構成を構築して、徐々に Web サーバーを追加してファームを拡張する場合は、Office SharePoint Server 2007 を 1 つの Web サーバーにインストールおよび構成して、Web サーバーを Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして構成することができます。サーバー ファームの Web サーバーの数にかかわらず、Office SharePoint Server 2007 を Web サーバーにインストールする前に、少なくとも 1 つのバックエンド データベース サーバーで SQL Server を実行する必要があります。

重要

最初のサーバーから Office SharePoint Server 2007 をアンインストールすると、ファームに問題が発生する場合があります。インデックス サーバーに最初に Office SharePoint Server 2007 をインストールすることは、お勧めできません。

その他のサーバーでセットアップを実行する - フロントエンド Web サーバー

  1. いずれかの Web サーバー コンピュータで、製品ディスクから Setup.exe を実行するか、製品のダウンロードから Officeserver.exe を実行します。

  2. プロダクト キーの入力ページでプロダクト キーを入力して、[続行] をクリックします。

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[続行] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であるというプロンプトが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

  4. インストールの種類を選択するページで [詳細設定] を選択します。

  5. [サーバーの種類] タブで [Web フロントエンド] を選択します。

  6. 必要に応じて、カスタムの場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか [参照] します。

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択してからオプションを選択します。プログラムの詳細については、リンクをクリックします。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  8. 適切なオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  10. [閉じる] をクリックして構成ウィザードを開始します。ウィザードを完了する方法については、次のセクションで説明します。

その他のサーバーでセットアップを実行する - インデックス サーバーまたはクエリ サーバー

  1. いずれかの Web サーバー コンピュータで、製品ディスクから Setup.exe を実行するか、製品のダウンロードから Officeserver.exe を実行します。

  2. プロダクト キーの入力ページでプロダクト キーを入力して、[続行] をクリックします。

    注意

    セットアップによりプロダクト キーが自動的に確認されます。キーが確認されると、テキスト ボックスの横に緑色のチェック マークが付いて、[続行] ボタンが有効になります。キーが有効でない場合、セットアップによりテキスト ボックスの横に赤色の円が表示され、キーが不適切であるというプロンプトが表示されます。

  3. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで使用許諾契約書の条項を確認し、[「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」に同意します] ボックスをオンにして、[続行] をクリックします。

  4. インストールの種類を選択するページで [詳細設定] を選択します。

  5. [サーバーの種類] タブで [完了] をクリックします。

  6. 必要に応じて、カスタムの場所に Office SharePoint Server 2007 をインストールするには、[ファイルの場所] タブを選択し、場所を入力するか [参照] します。

  7. 必要に応じて、カスタマ エクスペリエンス向上プログラムに参加するには、[フィードバック] タブを選択してからオプションを選択します。プログラムの詳細については、リンクをクリックします。プログラム情報を表示するには、インターネット接続が必要です。

  8. 適切なオプションを選択したら、[今すぐインストール] をクリックします。

  9. セットアップが終了すると、サーバーの構成を完了するように求めるダイアログ ボックスが表示されます。[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  10. [閉じる] をクリックして構成ウィザードを開始します。ウィザードを完了する方法については、次の手順で説明します。

他のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

セットアップが終了したら、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを使用して Office SharePoint Server 2007 を構成できます。この構成ウィザードは、複数の構成タスクを自動化します (Office SharePoint Server 2007 サービスのインストールなど)。次の指示に従って、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行します。

他のサーバーで SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを実行する

  1. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで [次へ] をクリックします。

  2. 構成中に一部のサービスを再起動する必要があることを通知するダイアログ ボックスで、[はい] をクリックします。

  3. [サーバー ファームへの接続] ページで、[はい、既存のサーバー ファームに接続します] を選択し、[次へ] をクリックします。

  4. [構成データベースの設定] ダイアログ ボックスの [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているコンピュータの名前を入力します。

  5. [データベース名の取得] をクリックし、[データベース名] リストからサーバー ファームで最初のサーバーを構成したときに作成したデータベース名を選択します。

  6. [ユーザー名] ボックスに、SQL Server を実行するコンピュータへの接続に使用するアカウントのユーザー名を入力します。(ユーザー名は DOMAIN\username 形式で入力してください)。このユーザー名は最初のサーバーを構成するときに使用したユーザー アカウントと同じでなければなりません。

  7. [パスワード] ボックスにユーザーのパスワードを入力し、[次へ] をクリックします。

  8. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで [次へ] をクリックします。

  9. [構成成功] ページで [完了] をクリックします。

Windows SharePoint Services Search サービス (オプション) を起動します。

ヘルプ コンテンツで検索するすべてのコンピュータで Windows SharePoint Services Search を開始する必要があります。ユーザーにヘルプ コンテンツの検索をさせない場合は、このサービスを開始する必要はありません。

Windows SharePoint Services Search サービス (オプション) を起動します。

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページで、[トポロジおよびサービス] セクションの [サーバーのサービス] をクリックします。

  3. [サーバーのサービス] ページで、[Window SharePoint Services Search] の横の [開始] をクリックします。

  4. [Windows SharePoint Services Search サービス設定の構成] ページの [サービス アカウント] セクションで、Windows SharePoint Services Search サービス アカウントを実行するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  5. [コンテンツ アクセス アカウント] セクションで検索サービスがコンテンツの検索に使用するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。このアカウントには、検索するすべてのコンテンツに対する読み取りアクセス権が必要です。資格情報を指定しないと、検索サービスに使用するアカウントと同じアカウントが使用されます。

  6. [インデックス作成スケジュール] セクションで既定の設定を承諾するか、コンテンツの検索の際に検索サービスに使用させるスケジュールを指定します。

  7. すべての設定を構成したら、[開始] をクリックします。

すべてのインデックス サーバーでサーバーの全体管理サービスを停止する

複数のインデックス サーバーを持つファームでは、すべてのインデックス サーバーでサーバーの全体管理サービスを停止します。このサービスはサーバーの全体管理サイトに使用されており、インデックス サーバーには必要ありません。インデックス サーバーでこのサービスを停止するとインデックス作成での URL の解決の問題の回避に役立ちます。一方、サーバーの全体管理 Web サイトをホストするサーバーの場合は、そのサーバーがインデックス サーバーであってもこのサービスを実行する必要があります。ファームにインデックス サーバーが 1 つのみの場合は、インストールのためにこのサービスを停止する必要はありません。

インデックス サーバーでこのサービスを停止する前に、このサービスが別のサーバーで実行されていることを確認してください。

インデックス サーバーでサーバーの全体管理サービスを停止する

  1. [サーバーのサービス] ページで [サーバー] ドロップダウン リストからインデックス サーバーを選択します。

  2. [開始するサービスを示すサーバー ロールを以下の表で選択してください。] で、[ユーザー設定] オプションを選択します。

  3. [サーバーの全体管理] の横にあるサービスの表の [処理] 列で [停止] をクリックします。

コンテンツを提供していないすべてのサーバーで Windows SharePoint Services Web Application サービスを無効にする

コンテンツを提供していないすべてのサーバー、特にインデックス サーバーでは Windows SharePoint Services Web Application サービスを無効にする必要があります。逆にコンテンツを提供しているサーバーでは、このサービスが有効になっていることを確認する必要があります。

サーバーで Windows SharePoint Services Web Application サービスを無効にする

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページで、[トポロジおよびサービス] セクションの [サーバーのサービス] をクリックします。

  3. [サーバーのサービス] ページで、[Window SharePoint Services Web Application] の隣の [停止] をクリックします。

共有サービス プロバイダを作成および構成する

ここでは、単一の共有サービス プロバイダ (SSP) を作成および構成する方法を説明します。SSP は、共有サービスと共有サービスをサポートするリソースの論理グループです。Office SharePoint Server 2007 において、SSP は共有サービスを複数のサーバー ファーム、Web アプリケーション、およびサイト コレクション全体で有効にします。SSP の構成と使用の詳細については、「この章の概要 : 共有サービス プロバイダを作成および構成する」を参照してください。

このフェーズで、1 つ以上の SSP を作成し、ファームのニーズに合わせて構成します。各サーバー ファームは 1 つ以上の SSP をホストするか、別のサーバー ファームの SSP により提供されるサービスを使用できます。各 SSP は、1 つ以上のサイト コレクションが含まれている、それ自体の Web アプリケーションで実行されます。サーバー ファーム上の他の Web アプリケーションをファーム上の任意の SSP と関連付けることができます。各共有サービスを個別に有効化/無効化することはできません。ファーム上の Web アプリケーションは、SSP のすべてのサービスを使用するか、サービスをまったく使用しないかのどちらかです。SSP の詳細については、「共有サービス プロバイダを計画する」を参照してください。

Office SharePoint Server Search サービスを開始する

セットアップ中に、[完全] オプションを使用して、セットアップされたコンピュータの最低 1 つで Office SharePoint Server Search サービスを開始する必要があります。このサービスは SSP を作成する前に、インデックス サーバーとして使用するコンピュータおよび必要に応じてクエリ サーバーとして使用するコンピュータで開始する必要があります。

Office SharePoint Server Search サービスをインデックス サーバーで開始する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページで、[トポロジおよびサービス] セクションの [サーバーのサービス] をクリックします。

  3. [サーバー] リストで、インデックス サーバーとして構成するサーバーおよび必要に応じてクエリ サーバーとして使用するサーバーを選択します。

  4. [サーバーのサービス] ページで、[Office SharePoint Server Search] の隣の [開始] をクリックします。

  5. [このサーバーを使用してコンテンツにインデックスを付ける] チェック ボックスをオンにします。この操作でページが展開し、[インデックス サーバーの既定のファイルの場所] セクション、[インデクサのパフォーマンス] セクション、および [Web フロント エンドとクロール] セクションが追加されます。

  6. このサーバーをサービス検索クエリに使用する場合は、[このサーバーを検索クエリの提供に使用する] チェック ボックスをオンにします。この操作でページが展開し、[クエリ サーバーのインデックス ファイルの場所] セクションが追加されます。追加されない場合は、省略して次の手順に進みます。

  7. [連絡先の電子メール アドレス] セクションで、サイトがインデックス サーバーによりクロールして問題が発生した場合に、外部のサイト管理者が組織との連絡に使用する電子メール アドレスを入力します。

  8. [ファームの Search サービス アカウント] セクションで、Search サービスを実行するアカウントの [ユーザー名] と [パスワード] を指定します。このドメイン アカウントは、サーバーの全体管理 Web サイトのファームの管理者グループ (WSS_ADMIN_WPG Windows セキュリティ グループ) のメンバであってはなりません。最低特権のシナリオでは、このアカウントは、このサービス専用の独立したドメイン アカウントである必要があります。このアカウントの詳細については、「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  9. 必要に応じて、他の設定を構成したり、既定の設定を承諾することもできます。

  10. すべての設定を構成したら、[開始] をクリックします。

必要に応じて、以下の手順を使用して、クエリ サーバーを展開するセットアップ中に [完全] オプションを使用してセットアップしたコンピュータで Office SharePoint Server Search サービスを開始することもできます。

重要

前述の手順 6. で [このサーバーを使用して検索クエリ サービスを提供する] オプションを選択した場合、まずインデックス サーバーからクエリ サーバー ロールを削除しないと、別のクエリ サーバーを展開できません。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Osearch : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

Office SharePoint Server Search サービスをクエリ サーバーで開始する

  1. SharePoint サーバーの全体管理のホーム ページで、トップ リンク バーの [サーバー構成の管理] タブをクリックします。

  2. [サーバー構成の管理] ページで、[トポロジおよびサービス] セクションの [サーバーのサービス] をクリックします。

  3. [サーバー] リストで、クエリ サーバーとして構成するサーバーを選択します。

  4. [サーバーのサービス] ページで、[Office SharePoint Server Search] の隣の [開始] をクリックします。

  5. [このサーバーを使用して検索クエリ サービスを提供する] チェック ボックスをオンにします。この操作でページが展開し、[クエリ サーバーのインデックス ファイルの場所] セクションが追加されます。

  6. [ファームの Search サービス アカウント] セクションで、Search サービスを実行するアカウントの [ユーザー名] と [パスワード] を指定します。このドメイン アカウントは、サーバーの全体管理 Web サイトのファームの管理者グループ (WSS_ADMIN_WPG Windows セキュリティ グループ) のメンバであってはなりません。最低特権のシナリオでは、このアカウントは、このサービス専用の独立したドメイン アカウントである必要があります。このアカウントの詳細については、「管理者アカウントとサービス アカウントを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  7. [クエリ サーバーのインデックス ファイルの場所] セクションで、[クエリ サーバーのインデックス ファイルの場所] ボックスに伝達されたインデックスを保存するクエリ サーバーのローカル ドライブの場所を入力するか、既定のパスを承諾します。

  8. [クエリ サーバーのインデックス ファイルの場所] セクションで、次のいずれかを選択します。

    • [共有場所を自動構成する] 伝達されたインデックスを保存する場所を自動的に構成するにはこのオプションを選択して、インデックスの伝達に使用するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します (推奨)。

      重要

      次の手順に進む前に、このアカウントが Administrators グループのメンバであり、またクエリ サーバーの WSS_ADM_WPG グループのメンバになっていなければなりません。そうでないとインデックスの伝達が失敗します。

    • [STSAdm を使用して共有場所を構成する] この共有場所を後で作成するために、Stsadm コマンド ライン ツールを使用する場合は、このオプションを選択します。

    • [構成しない (共有場所が既に構成されている場合)] 共有場所が既に存在しており、共有場所に対する権限が上述のように構成されている場合、このオプションを選択します。

  9. すべての設定を構成したら、[開始] をクリックします。

    Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Osearch : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

SSP をホストする Web アプリケーションを作成して、SSP を作成する

  1. SharePoint のサーバーの全体管理ホーム ページのトップ リンク バーで [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページの [Office SharePoint Server 共有サービス] セクションで、[このファームの共有サービスの作成または構成] をクリックします。

  3. [このファームの共有サービスの管理] ページで、[新しい SSP] をクリックします。

  4. [新しい共有サービス プロバイダ] ページで、[SSP 名] セクションの [新しい Web アプリケーションの作成] をクリックします。

    注意

    [Web アプリケーション] ドロップダウン リストにアイテムが表示されたら、Web アプリケーションが既に作成されています。この Web アプリケーションを使用するか、別の Web アプリケーションを作成します。

  5. [新しい Web アプリケーションの作成] ページの [アプリケーション プール] セクションで、Web アプリケーション プールを実行するユーザー アカウントの [ユーザー名] と [パスワード] を指定します。

  6. このページの他の設定を構成したり、[OK] をクリックして、新しい Web アプリケーションを作成したりすることもできます。

    注意

    既定では、Web アプリケーションは IIS およびポート 80 の既定の Web サイトを使用します。このポートは別の Web アプリケーションが使用している可能性があります。このポートが開いていて使用できることを確認するか、別のポートを選択してから、[OK] をクリックします。

    注意

    既定では、[IIS を手動で再起動する] が選択されています。この設定を使用する場合は、IIS で既定の Web サイトを再起動するか、コマンド ラインを使用して W3C サービスを再起動する必要があります。

  7. [新しい共有サービス プロバイダ] ページの [SSP サービス資格情報] セクションで SSP サービスを実行するユーザー アカウントのユーザー名とパスワードを入力します。

  8. 必要に応じて、他の設定も構成できます。

  9. すべての設定を構成したら、[OK] をクリックします。

  10. SSP 管理サイトと個人用サイトのサイト コレクションに同じ Web アプリケーションを使用している場合、これらのサイト コレクションに別々の Web アプリケーションを使用するように求めるメッセージが表示されます。同じ Web アプリケーションを使用する場合は、[OK] をクリックします。サイト計画作成の詳細については、「Web サイトの構造および公開を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  11. SSP を作成したら、表示される確認ページで [OK] をクリックします。

追加の構成タスクを実行する

Office SharePoint Server 2007 環境を最初にバックアップする前に、以下の手順を使用して、SQL Server ボリューム シャドウ コピー サービス (VSS) が自動的に起動されるように設定する必要があります。この操作を実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。

  1. [スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をクリックし、[サービス] をポイントします。

  2. サービスの一覧で、[SQL Server VSS Writer] を探します。

  3. [状態] が [開始] に設定されていることと、[スタートアップの種類] が [自動] に設定されていることを確認します。

  4. これらのプロパティのどちらかが必要な値に設定されていない場合は、[SQL Server VSS Writer] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

  5. 必要に応じて、[全般] タブの [スタートアップの種類] で [自動] を選択します。

  6. 必要に応じて、[サービスの状態] 領域の [開始] をクリックして、[OK] をクリックします。

セットアップが終了すると、新しい SharePoint サイトのホーム ページがブラウザ ウィンドウで開きます。ここでサイトへのコンテンツの追加またはカスタマイズを開始できますが、まず SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して、次の管理タスクを実行することをお勧めします。

  • 受信メール設定の構成   SharePoint サイトが受信メールを受信およびアーカイブできるように、受信メール設定を構成できます。また、電子メール ディスカッションが行われたときのアーカイブ、電子メールで受信したドキュメントの保存、および電子メールで受信した会議出席依頼のサイト予定表での表示を SharePoint サイトで実行できるように、受信電子メールの設定を構成することもできます。さらに、電子メールの配布リストの作成と管理をサポートするように SharePoint Directory Management Service を構成できます。詳細については、「受信メールの設定を構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • 送信メール設定の構成   簡易メール転送プロトコル (SMTP) サーバーがサイト ユーザーに電子メールの警告を送信し、サイト管理者に通知を送信するように送信メール設定を構成できます。送信する警告に表示される "差出人" アドレスと "返信" アドレスの両方を構成できます。詳細については、「送信メール設定を構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • ワークフロー設定の構成 新しいワークフローを構築する操作をユーザーに許可するかどうか、およびサイトへのアクセス権のない参加者にドキュメントを電子メールの添付ファイルとして送信して、ドキュメント ワークフローに参加できるようにするかどうかを指定します。詳細については、「ワークフロー設定を構成する」を参照してください。

  • 診断ログ設定の構成   トラブルシューティングに役立ついくつかの診断ログ設定を構成できます。これには、トレース ログ、イベント メッセージ、ユーザー モードのエラー メッセージ、およびカスタマ エクスペリエンス向上プログラムのイベントの有効化と構成が含まれます。詳細については、「診断ログ設定を構成する」を参照してください。

  • ウイルス対策設定の構成   Office SharePoint Server 2007 用に設計されたウイルス対策プログラムを使用している場合は、いくつかのウイルス対策設定を構成できます。ウイルス対策設定により、アップロード時またはダウンロード時にドキュメントをスキャンするかどうかや、ウイルスに感染したドキュメントをユーザーがダウンロードできるかどうかを制御できます。また、タイムアウトするまでのウイルス対策プログラムの実行時間を指定したり、サーバーでウイルス対策プログラムが使用できる実行スレッドの数を指定したりできます。詳細については、「ウイルス対策設定を構成する」を参照してください。

  • 検索の構成 検索クエリを処理するには、コンテンツが事前にクロールされている必要があります。いくつかの検索設定およびインデックス設定を構成することにより、Office SharePoint Server 2007 がサイト コンテンツまたは外部コンテンツをクロールする方法をカスタマイズできます。詳細については、「Office SharePoint Server Search サービスを構成する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

  • Excel Calculation Services の構成   Excel Services を使用する前に、サービスを開始し、少なくとも 1 つの信頼できる場所を追加する必要があります。詳細については、「Excel Services を構成する」を参照してください。

サーバーの全体管理サイトを使用して管理者タスクを実行する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Office Server] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. [サーバーの全体管理] ホーム ページの [管理者タスク] セクションで実行するタスクをクリックします。

  3. [管理者タスク] ページで [操作] の隣のタスクをクリックします。

サイト コレクションおよび SharePoint サイトを作成する

このセクションでは、1 つの SharePoint サイトを含む単一のサイト コレクションを作成する手順について説明します。複数のサイト コレクションを作成し、それぞれのサイト コレクションの下に多数のサイトを作成できます。詳細については、「SharePoint サイトを展開および構成する」を参照してください。

新しいポータル サイトを作成するか、以前のバージョンの Windows SharePoint Services から既存のサイトやコンテンツを移行することができます。SharePoint サイトおよびサイト コレクションの計画については、「Web サイトの構造および公開を計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。コンテンツの移行の詳細については、「新しいサーバー ファームを展開してコンテンツを移行する」を参照してください。

既存の Microsoft Content Management Server 2002 ソースからコンテンツを移行することもできます。詳細については、「Microsoft Content Management Server 2002 から Office SharePoint Server 2007 に移行する」を参照してください。

サイト コレクションまたはサイトを作成する前に、まず Web アプリケーションを作成する必要があります。Web アプリケーションは一意のアプリケーション プールを持つインターネット インフォメーション サービス (IIS) で構成されます。

新しい Web アプリケーションを作成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Microsoft Office Server] をポイントし、[SharePoint 3.0 サーバーの全体管理] をクリックします。

  2. サーバーの全体管理のホーム ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックします。

  3. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint Web アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションの作成または拡張] をクリックします。

  4. [Web アプリケーションの作成または拡張] ページの [SharePoint Web アプリケーションの追加] セクションで、[新しい Web アプリケーションの作成] をクリックします。

  5. [新しい Web アプリケーションの作成] ページの [IIS Web サイト] セクションで新しい Web アプリケーションの設定を構成できます。

    1. 既存の Web サイトを使用する場合は、[既存の Web サイトを使用する] を選択し、ドロップダウン メニューから選択して、新しい Web アプリケーションをインストールする Web サイトを指定します。

    2. 新しい Web サイトの作成を選択するには、[新しい IIS Web サイトを作成する] を選択し、[説明] ボックスに Web サイトの名前を入力します。

    3. [ポート] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用するポート番号を入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨ポート番号が表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のポート番号が表示されます。

    4. [ホスト ヘッダ] ボックスに、Web アプリケーションへのアクセスに使用する URL を入力します。この入力フィールドは省略できます。

    5. [パス] ボックスにサーバーのサイト ディレクトリへのパスを入力します。新しい Web サイトを作成する場合は、このフィールドに推奨パスが表示されます。既存の Web サイトを使用する場合は、このフィールドに現在のパスが表示されます。

  6. [セキュリティの構成] セクションで Web アプリケーションの認証および暗号化を構成します。

    1. [認証プロバイダ] セクションで、[ネゴシエート (Kerberos)]、または [NTLM] を選択します。

    2. [匿名を許可する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。匿名アクセスの許可を選択すると、コンピュータ固有の匿名アクセス アカウント (つまり、IUSR_<computername>) を使用して、Web サイトへの匿名アクセスが可能になります。

    3. [SSL (Secure Sockets Layer) を使用する] セクションで、[はい] または [いいえ] を選択します。Web サイトに対して SSL を有効にするように選択する場合は、SSL 証明書を要求およびインストールして、SSL を構成する必要があります。

  7. [負荷分散される URL] セクションで、ユーザーがこの Web アプリケーションでアクセスするすべてのサイトのドメイン名に対する URL を入力します。この URL ドメインは、Web アプリケーション内で表示されるすべてのリンクで使用されます。既定で、このボックスには現在のサーバー名とポートが表示されます。

    新しい Web アプリケーションについては、[領域] ボックスは自動的に [既定] に設定され、このページからは変更できません。

  8. [アプリケーション プール] セクションで、この Web アプリケーションに既存のアプリケーション プールを使用するか、新しいアプリケーション プールを作成するかを選択します。既存のアプリケーション プールを使用するには、[既存のアプリケーション プールを使用する] を選択します。次にドロップダウン メニューから使用するアプリケーション プールを選択します。

    1. 新しいアプリケーション プールを作成するには、[新しいアプリケーション プールを作成する] を選択します。

    2. [アプリケーション プール名] ボックスに、新しいアプリケーション プールの名前を入力するか、既定名のままにします。

    3. 既存のアプリケーション プール セキュリティ アカウントを使用するには、[このアプリケーションのセキュリティ アカウントを選択してください] セクションで、[定義済み] を選択して、ドロップダウン メニューからセキュリティ アカウントを選択します。

    4. 現在既存のアプリケーション プールに対するセキュリティ アカウントとして使用されていないアカウントを使用するには、[構成可能] を選択します。[ユーザー名] ボックスに使用するアカウントのユーザー名を入力し、[パスワード] ボックスにそのアカウントのパスワードを入力します。

  9. [インターネット インフォメーション サービスのリセット] セクションで、他のファーム サーバーで Office SharePoint Server 2007 に IIS を再起動させるかどうかを選択します。プロセスを完了するには、ローカル サーバーを再起動する必要があります。このオプションが選択されておらず、ファームに複数のサーバーがある場合、すべてのサーバー上で IIS Web サイトが作成されるまで待ってから、各 Web サーバーで iisreset/noforce を実行する必要があります。この操作が完了するまで、新しい IIS サイトは使用できません。ファームに単一のサーバーしか含まれていない場合、これらの選択肢は使用できません。

  10. [データベース名と認証] で、新しい Web アプリケーションのためのデータベース サーバー、データベース名、および認証方法を選択します。

    項目 操作

    データベース サーバー

    使用するデータベース サーバーおよび SQL Server インスタンスの名前を <*SERVERNAME*\*instance*> 形式で入力します。既定のエントリを使用することもできます。

    データベース名

    データベースの名前を入力するか、既定のエントリを使用します。

    データベース認証

    Windows 認証を使用するか (推奨)、SQL 認証を使用するかを選択します。

    • Windows 認証を使用する場合は、このオプションが選択された状態にしておきます。

    • SQL 認証を使用する場合は、[SQL 認証] を選択します。[アカウント] ボックスに、SQL Server データベースの認証で Web アプリケーションに使用させるアカウントの名前を入力し、[パスワード] ボックスにパスワードを入力します。

  11. 新しい Web アプリケーションを作成する場合は [OK] をクリックし、操作をキャンセルして [アプリケーション構成の管理] ページに戻る場合は [キャンセル] をクリックします。

    Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Createsiteinnewdb : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

サイト コレクションを作成する

  1. SharePoint のサーバーの全体管理ホーム ページのトップ リンク バーで [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションの作成] をクリックします。

  3. [サイト コレクションの作成] ページの [Web アプリケーション] セクションで、サイト コレクションをホストする Web アプリケーションを [Web アプリケーション] ドロップダウン リストから選択するか、サイト コレクションをホストする新しい Web アプリケーションを作成します。

  4. [タイトルと説明] セクションで、サイト コレクションのタイトルと説明を入力します。

  5. [Web サイトのアドレス] セクションで、URL の種類を選択し、サイト コレクションの URL を入力します。

  6. [テンプレートの選択] セクションで、タブの付いたテンプレート コントロールからテンプレートを選択します。

  7. [サイト コレクションの管理者] セクションで、サイト コレクション管理者となるユーザーのユーザー アカウント名を入力します。テキスト ボックスの右側の [ブック] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを参照することもできます。テキスト ボックスの右側の [名前の確認] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを確認することもできます。

  8. 必要に応じて、[サイト コレクションの代理の管理者] セクションで、サイト コレクションの代理の管理者となるユーザーのユーザー アカウント名を入力します。テキスト ボックスの右側の [ブック] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを参照することもできます。テキスト ボックスの右側の [名前の確認] アイコンをクリックしてユーザー アカウントを確認することもできます。

  9. [作成] をクリックしてサイト コレクションを作成します。

    Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Createsite : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

SharePoint サイトを作成する

  1. SharePoint のサーバーの全体管理ホーム ページのトップ リンク バーで [アプリケーション構成の管理] タブをクリックします。

  2. [アプリケーション構成の管理] ページで、[SharePoint サイトの管理] セクションの [サイト コレクションのリスト] をクリックします。

  3. [サイト コレクションのリスト] ページで、サイトを追加するサイト コレクションの URL をクリックします。

  4. 完全な URL パスをコピーしてブラウザに貼り付けます。続いて、サイト コレクションのトップ レベル サイトのホーム ページで、[サイトの操作] メニューから [作成] をクリックします。

  5. [ページの作成] で、[Web ページ] セクションの [サイトとワークスペース] をクリックします。

  6. [新しい SharePoint サイト] ページの [タイトルと説明] セクションで、新しいサイトのタイトルと説明を入力します。

  7. [Web サイトのアドレス] セクションで、サイトの URL を指定します。

  8. [テンプレートの選択] セクションで、タブの付いたテンプレート コントロールからテンプレートを選択します。

  9. 他の設定を変更するか、[作成] をクリックしてサイトを作成します。

  10. 新しいサイトが開きます。

サイトを作成した後、代替アクセス マッピングを構成できます。代替アクセス マッピングは、ユーザーと Office SharePoint Server 2007 の対話中 (たとえば、Office SharePoint Server 2007 Web サイトのホーム ページの参照中) に、ユーザーが適切な URL に到達できるようにするメカニズムです。代替アクセス マッピングにより、Office SharePoint Server 2007 は Web 要求を適切な Web アプリケーションやサイトにマップできます。また、Office SharePoint Server 2007 は適切なコンテンツをユーザーに返せるようになります。詳細については、「代替アクセス マッピングを計画する (Office SharePoint Server)」を参照してください。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法については、「Createsite : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

トレース ログを構成する

トレース ログは発生する可能性のある問題の分析に便利です。トレース ログに書き込まれたイベントを使用して、問題が発生する前に Office SharePoint Server 2007 で行われた構成の変更を特定できます。

既定では、Office SharePoint Server 2007 のトレース ログ ファイルには、2 日間のイベントが保存されます。つまり、2 日より前のイベントを含むトレース ログ ファイルは削除されるということです。Office SharePoint Server Search サービスを使用しているか、Windows SharePoint Services Search サービスを使用しているかにかかわらず、トレース ログは 7 日間のイベントを保存するよう構成することをお勧めします。

[サーバーの全体管理] の [診断ログ] ページを使用して、保持するトレース ログ ファイルの最大数、および各ログ ファイルのイベント記録時間 (分単位) を構成できます。既定では、96 のログ ファイルが保持され、それぞれに 30 分のイベントが記録されます。

96 のログ ファイル × 1 ファイルあたり 30 分のイベント = 2,880 分、つまり 2 日間のイベントとなります。

ログ ファイルが書き込まれる場所を指定したり、既定のパスを承諾したりすることもできます。

7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを構成する

  1. サーバーの全体管理の [サーバー構成の管理] タブの [ログおよびレポートの作成] セクションで、[診断ログ] をクリックします。

  2. [診断ログ] ページの [トレース ログ] セクションで、次の操作を行います。

    • [ログ ファイル数] ボックスに、「336」と入力します。

    • [1 つのログ ファイルを使用する時間 (分)] ボックスに、「30」と入力します。

      ヒント

      ログ ファイル数と各ログ ファイルに保存する分数の任意の組み合わせを使用して、10,080 分 (7 日間) のイベントを保存できます。

  3. [パス] ボックスで指定したパスに追加のログ ファイルの保存に十分なスペースがあることを確認するか別の場所へのパスに変更します。

    ヒント

    ログ ファイルの保存のみに使用されるハード ドライブ パーティションにログ ファイルを保存することをお勧めします。

  4. [OK] をクリックします。

トレース ログ ファイルは、Office SharePoint Server Search サービス、または Windows SharePoint Services Search サービスのどちらかの構成変更に関連する問題のトラブルシューティングに役立ちます。構成変更に関連する問題はすぐに発見されるとは限らないため、どちらかの検索サービスに関連して構成変更を行った日にシステムが作成したすべてのトレース ログ ファイルを保存されることをお勧めします。これらのログ ファイルは上書きされない安全な場所に、長期間保存してください。システムがトレース ログ ファイルを保存する場所の判断には、前述の手順 3. を参照してください。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用してこの手順を実行する方法の詳細については、「Logging and events : Stsadm 操作 (Office SharePoint Server)」を参照してください。

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入手できるすべてのブックの一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。