Excel Services をサポートするためのリソース要件を決定する

この記事の内容 :

  • Excel Services のトポロジについて

  • 同時クライアント接続を計画する

  • Excel Calculation Services の同時セッション要求を計画する

  • Excel Services のパフォーマンス テスト

  • 実行中のセッションの数と期間を制限する

Microsoft Office SharePoint Server 2007 展開のパフォーマンスと可用性には、ネットワーク帯域幅、リソースの消費など、さまざまな要素が影響する可能性があります。Office SharePoint Server 2007 における Microsoft Office SharePoint Server 2007 の Excel Services は、クライアントの接続量や Excel Calculation Services の同時セッション要求の数によってはシステム パフォーマンスに影響を与えます。計算のサイズや複雑さも Excel Calculation Services のリソースの消費に影響する可能性があります。

Excel 計算の範囲と複雑さは、Office SharePoint Server 2007 展開における Excel Services のパフォーマンスと可用性に影響する可能性があります。計算量、複雑さ、頻度が増すと、より多くのシステム リソースが消費されます。Excel Calculation Services を実行する各アプリケーション サーバーのシステム メモリ、CPU 速度、記憶域のベースラインとなるハードウェア要件を定義してください。

Excel Services のトポロジについて

Office SharePoint Server 2007 は、フロントエンド Web サーバー層、アプリケーション サーバー層、データベース層の 3 つの層に論理分割されています。インストール時に Excel Services では下の図のように、フロントエンド Web サーバー層に 2 つのコンポーネント (Excel Web Access と Excel Web Services) がインストールされ、アプリケーション サーバー層に 1 つのコンポーネント (Excel Calculation Services) がインストールされます。

Excel Services - 基本アーキテクチャ

ネットワーク ロード バランサにより、Office SharePoint Server 2007 でフロントエンド Web サーバーをスケール アウトできます。ネットワーク ロード バランサは、すべての Office SharePoint Server 2007 アプリケーションで使用できます。Office SharePoint Server 2007 の共有サービス フレームワーク内にコンピュータを追加し、アプリケーション サーバーをスケール アウトすることもできます。

Excel Calculation Services 要求の負荷分散には、ブックの URL、ラウンドロビン、ローカルの 3 つのスキームがあります。共有サービス プロバイダ (SSP) ごとに個別の負荷分散スキームを構成できます。

Office SharePoint Server 2007 Excel Services コンポーネントをインストールする方法の詳細については、以下の記事を参照してください。

データ アクセス モデル

任意の Excel Services サーバー ファーム トポロジで使用できるデータ アクセス モデルには、信頼されたサブシステム制限付きの Kerberos 委任という 2 つのモデルがあります。

  • 信頼されたサブシステム   Windows サーバー ファームの既定の設定です。委任モデルのように追加の構成要件がないことがその理由です。信頼されたサブシステム モデルでは、Excel Calculation Services を実行するフロントエンド Web サーバーとアプリケーション サーバーは、SSP を使用することで関連付けられた Office SharePoint Server 2007 アプリケーションのアカウントを信頼します。信頼されたサブシステムの環境では、Kerberos が構成されていない場合でも、Microsoft Office SharePoint Server 2007 からファイルを開くときにエンドユーザーの ID に対してファイルへの権限のチェックを実行できます。Excel Calculation Services アプリケーション サーバーが UNC シェアや HTTP Web サイトからブックを開いている場合は、ユーザー アカウントを偽装できないので、プロセス アカウントを使用する必要があります。

  • 制限付きの Kerberos 委任   フロントエンド Web サーバーと Excel Calculation Services アプリケーション サーバーとの通信に対する最も安全な構成です。制限付きの Kerberos 委任は、アプリケーション サーバーからバックエンド データ ソースへのアクセスに対しても、最も安全な構成です。制限付きの Kerberos 委任は、Excel Services を展開する際に優先される構成です。外部データ接続では、統合 Windows 認証は委任モデルが実装されている場合にのみ機能します。

Excel Services のトポロジ

このセクションでは、次の Excel Services のトポロジについて説明します。

  • Excel Services の単一サーバー トポロジ

  • 小規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

  • 小規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

  • 中規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

  • 中規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

  • 大規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

  • 大規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

  • Excel Services のエクストラネット トポロジ

  • Excel Services の企業イントラネット トポロジ

  • Excel Services のハイパフォーマンス コンピューティング トポロジ

Excel Services の単一サーバー トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、単一サーバーに対するスタンドアロン Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

Excel Services の単一サーバー トポロジ

この例では、すべての Office SharePoint Server 2007 コンポーネントが 1 台のコンピュータにインストールされています。これには、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネントと Excel Calculation Services、Excel Services アプリケーション サーバー コンポーネントが含まれます。また、Microsoft SQL Server Express Edition を使用することでインストールされる構成データベースとコンテンツ データベースも含まれています。このトポロジは、Excel Services のコア機能のテストには役立ちますが、スケーラブルなソリューションとしてはお勧めできません。

この構成は、統合 Windows 認証を使用して複数の Windows SharePoint Services 3.0 Web アプリケーションをサポートします。この構成では、データ接続ライブラリ、Microsoft シングル サインオン サービス (SSO)、またはブックに埋め込まれたデータ接続を使用して外部データ アクセスを提供できます。負荷分散は、Excel Services 負荷分散コンポーネントによって提供されます。このトポロジは、信頼されたサブシステムのデータ アクセス方法を使用しています。ファイル アクセス方法には、SSO 管理者として構成された Excel Calculation Services プロセス アカウントを使用します。

小規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、信頼されたサブシステムのデータ アクセス モデルを使用する小規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

小規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

この例では、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネントとアプリケーション サーバー コンポーネントが 1 台のサーバーにインストールされ、SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースが別のサーバーにインストールされます。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

小規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、制限付きの Kerberos 委任のデータ アクセス モデルを使用する小規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

小規模ファーム Excel Services のトポロジ

この例では、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネントとアプリケーション サーバー コンポーネントが 1 台のサーバーにインストールされ、SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースが別のサーバーにインストールされます。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

中規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、信頼されたサブシステムのデータ アクセス モデルを使用する中規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

Excel Services の信頼されたサブシステム ファーム トポロジ

この例では、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネント、アプリケーション サーバー コンポーネント、SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースが 3 台のサーバーに個別にインストールされています。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバーと Excel Services アプリケーション サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

中規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、制限付きの Kerberos 委任のデータ アクセス モデルを使用する中規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

中規模ファーム Excel Services のトポロジ - Kerberos

この例では、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネント、アプリケーション サーバー コンポーネント、SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースが 3 台のサーバーに個別にインストールされています。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバーと Excel Services アプリケーション サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

大規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、信頼されたサブシステムのデータ アクセス モデルを使用する大規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

大規模ファーム Excel Services の TSS トポロジ

この例では、複数の Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネント、複数のアプリケーション サーバー コンポーネント、複数の SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースのそれぞれが、個別のサーバーにインストールされています。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバーと Excel Services アプリケーション サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

重要

大規模ファーム展開においては、Office SharePoint Server 2007 を同種の環境で実行することが推奨されます。大規模ファーム内のすべてのサーバーが 32 ビット版の Windows Server 2003 または 64 ビット版の Windows Server 2003 のどちらかを実行する必要があります。混在環境で Office SharePoint Server 2007 を実行することは、推奨されません。

大規模ファーム Excel Services の Kerberos トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、制限付きの Kerberos 委任のデータ アクセス モデルを使用する大規模ファーム Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。

大規模ファーム Excel Services のトポロジ - Kerberos

この例では、複数の Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネント、複数のアプリケーション サーバー コンポーネント、複数の SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースのそれぞれが、個別のサーバーにインストールされています。この構成では、シングル サインオン サービスが Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバーと Excel Services アプリケーション サーバーで実行されていることが示されています。また、この構成では Excel Calculation Services プロセス アカウントが SSO 管理者として構成されていることが示されています。

Excel Services のエクストラネット トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、境界領域ネットワーク内に展開される Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネント、アプリケーション サーバー コンポーネント、SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースの論理アーキテクチャを示しています。

Excel Services のリソース要件 - エクストラネット

この例では、Excel Services コンポーネントは外部データ ソースやクライアント コンピュータから分離されたファイアウォールの内側の安全な境界領域ネットワーク内にあります。この構成は、データ ソースのセキュリティを強化し、データの破損やデータに対する許可のないアクセスを防止するのに役立ちます。

注意

アプリケーション サーバーで Windows ファイアウォールを有効にしている場合は、Excel Calculation Services をホストする共有サービス Web サイトの実行されている特定のポートを開く必要があります。

Excel Services の企業イントラネット トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、フロントエンド Web サーバー コンポーネントと SQL Server 2005 構成データベース、コンテンツ データベースを企業イントラネットから切り離された境界領域ネットワークに分離する Excel Services 展開の論理アーキテクチャを示しています。Excel Services アプリケーション サーバーは企業イントラネット内に展開され、すべての Excel Services コンポーネントはリモート クライアント コンピュータおよび外部データ ソースから分離されます。

Excel Services の企業イントラネット トポロジ

この例では、Excel Services アプリケーション サーバーは企業ネットワーク内に展開され、外部の直接アクセスから保護されています。この構成では、アプリケーション サーバーやデータにアクセスできるユーザーを厳密に制御できます。フロントエンド Web サーバーを境界領域ネットワークに分離することにより、ネットワーク環境の攻撃対象を社外向け Web サーバーに制限できます。

注意

アプリケーション サーバーで Windows ファイアウォールを有効にしている場合は、Excel Calculation Services をホストする共有サービス Web サイトの実行されている特定のポートを開く必要があります。

Excel Services のハイパフォーマンス コンピューティング トポロジ

以下のトポロジ ダイアグラムは、Microsoft Windows Compute Cluster Server 2003 と Excel Services を含む展開の論理アーキテクチャを示しています。

Excel Services のリソース要件計画

この例では、Excel Services フロントエンド Web サーバー コンポーネントとアプリケーション サーバー コンポーネントは、計算クラスタを構成する個別の計算クラスタ ノードにインストールされます。これらのノードは、計算クラスタ外部のサーバーで実行されている SQL Server 2005 構成データベースとコンテンツ データベースを共有します。ヘッド ノードは、クラスタ内のノード間のスケジュール調整と作業負荷分散を行う Compute Cluster Scheduler を実行します。

同時クライアント接続を計画する

同時クライアント接続の数は、フロントエンド Web サーバーのパフォーマンスと可用性に影響する可能性があります。数多くのクライアント接続をサポートできるように設計された展開においては、適切なレベルのシステム パフォーマンスと可用性をサポートするのに十分なフロントエンド Web サーバーの展開を計画する必要があります。展開シナリオに必要となるフロントエンド Web サーバーの数を決定してください。また、各フロントエンド Web サーバーのシステム メモリ、CPU 速度、記憶域のベースラインとなるハードウェア要件を定義してください。

Excel Calculation Services の同時セッション要求を計画する

Office SharePoint Server 2007 で Excel Calculation Services をサポートする適切な展開の規模を決定するには、シナリオでサポートする必要のある Excel Calculation Services の同時セッション要求の数を知る必要があります。大量の Excel Calculation Services セッションをサポートできるように設計された展開においては、適切なレベルのパフォーマンスと可用性をサポートするのに十分な Excel Calculation Services サーバーを計画する必要があります。パフォーマンスと可用性を改善するため、Excel Calculation Services サーバーを追加してください。Excel Calculation Services プロキシは、Excel Calculation Services を実行する使用可能なアプリケーション サーバー間のセッション要求の負荷分散に使用されるフロントエンド Web サーバー コンポーネントです。

Excel Calculation Services を実行するアプリケーション サーバーにユーザーごとのセッション制限を構成することもできます。この値は、各ユーザーに許可される同時セッションの最大数になります。Windows SharePoint Services 3.0 Web サイトは、匿名ユーザーのアクセスを許可するように構成できます。この場合も各ユーザーに対する Excel Calculation Services セッション制限は適用されたままになります。すべての匿名ユーザーは、各ユーザーに対して構成されたのと同じセッション制限値を共有します。

以下の構成変更は、大量の Excel Calculation Services セッション要求とブック計算をサポートする Excel Services 環境に推奨されます。

  • **IIS タイムアウト   ** Excel Services での計算に 110 秒以上かかると予想される場合は、IIS タイムアウトの値を増やしてください。計算が IIS タイムアウト設定よりも長くなると、ThreadAbort 例外が発生します。デフォルトの IIS タイムアウト設定は、110 秒です。

  • ASP.NET MaxConnection   クライアント接続要求の数により、フロントエンド Web サーバーから Excel Calculation Services を実行するアプリケーション サーバーに対して複数の同時接続を開く必要がある場合は、ASP.NET 接続の最大数を増やす必要があります。以下の例に示すように、最大の接続制限が 10 になるように ASP.NET の MaxConnection を構成します。

    <configuration>
       <system.net>
          <connectionManagement>
             <add address="*" maxconnection="10" />
          </connectionManagement>
       </system.net>
    <system.web>
    

Excel Calculation Services パフォーマンスを改善するには、以下に示す Windows Server 2003 レジストリ設定の構成を検討してください。

注意

レジストリを誤って編集すると、システムに重大な障害をもたらす恐れがあります。レジストリに変更を加える前に、重要なデータはすべてバックアップしてください。

  • HeapDeCommitFreeBlockThreshold   Excel Calculation Services アプリケーション サーバーに対する要求が大量に生じている間は、メモリ割り当ての失敗によるパフォーマンスの問題が発生する可能性もあります。メモリの断片化により、アプリケーション サーバーに要求量を処理するのに適切な容量の RAM がインストールされていても問題が発生する可能性があります。この問題を軽減するには、レジストリ エディタを使用して HeapDeCommitFreeBlockThreshold 設定を REG_DWORD 0x00040000 に変更します。設定を変更するには、以下のレジストリ パスを使用します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager

  • MaxUserPort   MaxUserPort レジストリ設定の値を変更し、使用可能なポート範囲を増やす必要が生じる場合もあります。MaxUserPort 設定は、アプリケーションがシステムから使用可能なユーザー ポートを要求するときに TCP で割り当てられる最大ポート数を指定します。このレジストリ設定を変更するには、レジストリ エディタを実行して以下のレジストリ パスを使用します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

  • TcpNumConnections   TcpNumConnections レジストリ設定の値を変更し、TCP で同時に開くことのできる接続の最大数を増やす必要が生じる場合もあります。TcpNumConnections レジストリ キーが存在しない場合は、レジストリ エディタを実行し、キーを作成、構成してください。このレジストリ設定を変更するには、レジストリ エディタを実行して以下のレジストリ パスを使用します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters

  • TcpTimedWaitDelay   Excel Calculation Services アプリケーション サーバーに対する要求が大量に生じている間は、一部の要求が拒否される可能性があります。このような場合は、TcpTimedWaitDelay レジストリ キーの既定の設定に問題がある可能性もあります。既定では、TcpTimedWaitDelay 設定は 240 秒、つまり 4 分に設定されています。これは、閉じた TCP セッションの割り当てが解除され、リソースが再び割り当て可能になるまでの時間です。この問題を軽減するには、レジストリ エディタを使用して TcpTimedWaitDelay 設定を 240 秒から 30 秒に変更します。TcpTimedWaitDelay レジストリ キーが存在しない場合は、以下のレジストリ パスを使用してレジストリ エディタを実行し、キーを作成、構成してください。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet\Services\Tcpip\Parameters

Excel Services のパフォーマンス テスト

以下のパフォーマンス テスト結果は、さまざまなトポロジやデータ セットを使用した Excel Services のスループット、応答時間、リソース利用率の比較に基づいたガイダンスを提供します。これらの推奨事項は、オンライン分析処理 (OLAP) やリレーショナル外部データ接続に向けたさまざまな外部データ認証スキームを使用したパフォーマンス要素の比較にも基づいています。Excel Services のリソース要件と応答時間は、ブックのサイズ、ブックの複雑さ、同時ユーザーの数、外部データの遅延によって異なります。テストは定義済みのデータ セットを使用して実行され、結果はデータ セットの設計によって異なります。

テストする各データ セットのベースライン構成には、Office SharePoint Server 2007 ダッシュボードが含まれます。各ダッシュボードには、2 つの Excel Web Access Web パーツと 2 つの主要業績評価指標 (KPI) Web パーツが表示されます。結果は、各ページのヒットあたり 4 つの Excel Calculation Services セッションになります。

セッションの 20% は、ページングまたはデータ更新などの対話機能があることを前提としています。テストは、5,000 人のユーザーがダッシュボードや Microsoft Office Excel 2007 ブックのセルにリンクされたポータル KPI に動的にアクセスしているとする仮定に基づいています。

ハードウェア構成

パフォーマンス テストは、以下のハードウェア構成の Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバー、Excel Calculation Services アプリケーション サーバー、Office SharePoint Server 2007 SQL 構成データベースおよびコンテンツ データベース サーバーで実行されました。

サーバー ハードウェア構成

Office SharePoint Server 2007 フロントエンド Web サーバー

2.2 GHz、9.83 GB RAM のデュアルコア AMD Opteron 275 CPU × 2

Excel Calculation Services アプリケーション サーバー

2.2 GHz、9.83 GB RAM のデュアルコア AMD Opteron 275 CPU × 2

Office SharePoint Server 2007 SQL 構成データベースおよびコンテンツ データベース サーバー

2.4 GHz、8 GB RAM のデュアルコア AMD Opteron 880 CPU × 4

データ セットの属性テーブル

ここでは、パフォーマンス テストに使用するデータ セットの属性とシナリオについて説明します。これらの属性の例外は、該当する個々の構成に示されています。Excel Services のパフォーマンスは、メモリの利用状況、CPU の利用状況、スループット、応答時間などのデータ セットの属性によって異なります。ここで提供するパフォーマンス テスト結果を使用する前に、データ セットの特性を十分に検討する必要があります。得られる結果は、ユーザーの環境で使用するデータやその他の変数によって異なります。

パフォーマンス テスト シナリオ

パフォーマンス テストは、以下のテスト シナリオを使用して実行されています。これらのシナリオは、5,000 人のユーザーが Office Excel Web Access でダッシュボード ページや Excel ブックに動的にアクセスしているとする仮定に基づいています。シナリオは、さまざまなダッシュボードが異なる頻度でアクセスされているとする仮定にも基づいています。テストには以下が含まれます。

  • 多数のユーザーが頻繁にアクセスする少数のダッシュボード。

  • 少数のユーザーがときどきアクセスする多数のダッシュボード。

このダッシュボード利用状況の範囲は、組織全体では少数のダッシュボードを使用し、組織内のグループでは多数のダッシュボードを使用する企業環境に該当します。

ユーザーの数 表示の頻度 ダッシュボードの数 ブックの数

3,750

1 日 2 回

5

10

1,500

週に 3 回

25

24

1,000

週に 1 回

50

50

250

月に 1 回

150

40

150

1,000 ファイルのうち、30% が Excel Web Access Web パーツにアクセスするユーザーにより表示される

300

25

外部データ接続のないブック

このシナリオのブックは、外部データ ソースに接続されていません。消費するリソースは、各ブックのサイズ、複雑さ、書式の量、使用する計算の数によって決まります。ブックのサイズは、各ブックに含まれる行と列の数によって決まります。これらの要素はすべて、Excel Services でのリソースの消費とスループットに影響します。ブックには、書式、条件付き書式、グラフ作成など多様な機能があります。使用するデータセットには、以下の属性のある多様なブックが含まれています。

ブックの割合 計算の割合 書式の割合 揮発性関数

2%

<5,000

10 – 45

50%

50%

あり

38%

<5,000

10 – 45

20%

50%

なし

5%

<5,000

60 – 365

5%

50%

なし

20%

5,000 – 7,000

10 – 40

10%

50%

なし

15%

7,001 – 10,000

10 – 50

10%

50%

なし

15%

10,001 – 15,000

10 – 50

10%

50%

なし

5%

15,001 – 20,000

10 – 50

10%

50%

なし

OLAP データ接続のあるブック

このシナリオのブックは、Analysis Services キューブに対するデータ接続を含みます。これらのブックには、書式、条件付き書式など多様な機能があります。各シナリオのリソースの消費やスループットに影響する変数のほか、シナリオ内のブックが消費する Analysis Services データの量、開いたときにブックが更新されるかどうかが Excel Services のパフォーマンスに影響します。このシナリオは、ブックの 15% を開いたときに更新するデータ接続があるとする仮定に基づいています。キャッシュは、外部データ接続のパフォーマンスに重大な影響を与えます。通常、外部データ ソースに対する接続がある場合、Excel Services は同じ資格情報を複数回使用してキャッシュ データを使用します。キャッシュのパフォーマンスは、Excel Services の外部データ キャッシュの有効期間の設定による影響を受けます。

パーセンテージ 行のサイズ その他

10%

<1,000

512 – 2,048

DCL SSO (または Kerberos)

20%

<1,000

512 – 2,048

DCL SSO (または Kerberos)、開いたときに更新

40%

<1,000

100 – 512

ブック内に埋め込まれた 1 ~ 4 個のピボットテーブル レポートと 1 ~ 4 個のピボットグラフ レポート

20%

<1,000

<100

ブック内に埋め込まれた 4 ~ 6 個のピボットテーブル レポートと 4 ~ 6 個のピボットグラフ レポート

10%

1,000 – 5,000

<100

ブック内に埋め込まれた 2 個のピボットテーブル レポートと 2 個のピボットグラフ レポート

リレーショナル データ接続のあるブック

このシナリオのブックは、SQL Server リレーショナル データベースに対するデータ接続を含みます。これらのブックには、書式、条件付き書式など多様な機能があります。各シナリオのリソースの消費とスループットに影響する変数のほか、開いたときにブックが更新されるかどうかが、このシナリオでの Excel Services のパフォーマンスに影響を与えます。このシナリオは、ブックの 15% を開いたときに更新するデータ接続があるとする仮定に基づいています。キャッシュは、外部データ接続のパフォーマンスに重大な影響を与えます。通常、外部データ ソースに対する接続がある場合、Excel Services は同じ資格情報を複数回使用してキャッシュ データを使用します。キャッシュのパフォーマンスは、Excel Services の外部データ キャッシュの有効期間の設定による影響を受けます。

パーセンテージ 行のサイズ その他

2%

<1,000

<512

DCL SSO (または Kerberos)、定期更新

20%

<500

<512

DCL SSO (または Kerberos)、開いたときに更新

40%

1,001 – 5,000

1024 – 2,048

ブック内に埋め込まれた 1 個または 2 個のピボットテーブル レポートと 1 個または 2 個のピボットグラフ レポート

20%

5,000 – 10,000

1024 – 2,048

DCL SSO、ブック内に埋め込まれた 1 個または 2 個のピボットテーブル レポートと 1 個または 2 個のピボットグラフ レポート

10%

10,000 – 20,000

512 – 1,024

DCL SSO、ブック内に埋め込まれた 2 ~ 4 個のピボットテーブル レポートと 2 ~ 4 個のピボットグラフ レポート

8%

20,000 – 65,000

<512

DCL SSO、グラフ内に埋め込まれた 1 個または 2 個のピボットテーブル レポート

データ ソースごとのブックの配布

パフォーマンス テストは、以下のブックの配布を使用して実行されています。一部の構成では、この配布の例外が示されています。各構成のブックは、データ セットの属性テーブルに示すパーセンテージに基づいて配布されています。たとえば、ブックの 30% には外部データが含まれていません。これらのブックのうち、外部データ接続のないブックのテーブルに示したように、20% には 5000 ~ 7000 の行があります。この結果、配布されたブック全体の 6% (30% のうちの 20%) が外部データのない、5000 ~ 7000 行のブックで構成されています。一部の構成は、特定の種類のブックを切り離します。たとえば、OLAP データ接続のあるブックは、開いたときに更新するように構成されています。

ブックの種類 パーセンテージ

外部データのないブック

30%

OLAP データ接続のあるブック

35%

リレーショナル データ接続のあるブック

35%

パフォーマンス テストで使用する要求構成

パフォーマンス テストは、以下の要求構成を使用して実行されています。この要求構成には、例外もあります。たとえば、外部データのないブックを使用するテストでは、外部データのクエリに伴う対話型操作はありません。一部の構成では例外が示されています。

要求の種類 要求全体におけるパーセンテージ

OpenWorkbook (1 回の GetRrange を含む)

65%

外部データのクエリに伴う対話型要求

15%

GetRange (ページング)

10%

ブック内の対話型要求 FindSortFilter

10%

パフォーマンス テストの結果

このセクションのテーブルは、各テスト構成のテスト結果を示しています。

小規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

外部データのないブック

30%

OLAP データ接続のあるブック

35%

リレーショナル データ接続のあるブック

35%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

14.32

秒単位での平均応答時間

5.52

ASP.NET キュー

1.91

CPU

41.97

W3wp プロセス プライベート バイト

822

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

15.52

秒単位での平均応答時間

2.05

秒あたりのセッション

2.94

ASP.NET キュー

1.91

CPU

41.97

W3wp プロセス プライベート バイト

3844

大規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

外部データのないブック

30%

OLAP データ接続のあるブック

35%

リレーショナル データ接続のあるブック

35%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

4.62

4.54

4.63

秒単位での平均応答時間

10

9.69

10.01

ASP.NET キュー

0.12

0.2

0.25

CPU

1.13

1.21

1.21

W3wp プロセス プライベート バイト

738

713

742

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

14.8

秒単位での平均応答時間

4.74

秒あたりのセッション

2.58

ASP.NET キュー

33.29

CPU

37.84

W3wp プロセス プライベート バイト

3867

大規模ファーム Excel Services の Kerberos 構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

外部データのないブック

30%

OLAP データ接続のあるブック

35%

リレーショナル データ接続のあるブック

35%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

15.39

15.36

15.58

秒単位での平均応答時間

4.48

4.3

4.35

ASP.NET キュー

0.46

0.5

0.45

CPU

4.43

4.33

4.36

W3wp プロセス プライベート バイト

906

909

899

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

46.36

秒単位での平均応答時間

1.36

秒あたりのセッション

9.43

ASP.NET キュー

63.55

CPU

54.82

W3wp プロセス プライベート バイト

6387

開いたときに更新と SSO のある OLAP データを使用した大規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

OLAP データ接続、開いたときに更新、外部データ認証の SSO 使用を含むブック

100%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

1.84

1.83

1.85

秒単位での平均応答時間

7.6

7.5

8.07

ASP.NET キュー

0.001

0.001

0

CPU

0.59

0.61

0.62

W3wp プロセス プライベート バイト

379

375

384

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

6.52

秒単位での平均応答時間

3.82

秒あたりのセッション

1.08

ASP.NET キュー

1.22

CPU

45.29

W3wp プロセス プライベート バイト

4995

開いたときに更新される OLAP データを使用する大規模ファーム Excel Services の Kerberos 構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

OLAP データ接続、開いたときに更新、外部データ認証の Kerberos 使用、OLAP データ ソースの認証時にユーザー資格情報の委任を含むブック

100%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

0.99

1

0.99

秒単位での平均応答時間

19.29

18.32

19.36

ASP.NET キュー

0.001

0

0.001

CPU

0.41

0.41

0.38

W3wp プロセス プライベート バイト

417

431

425

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

2.95

秒単位での平均応答時間

17.39

秒あたりのセッション

0.59

ASP.NET キュー

11.63

CPU

54.8

W3wp プロセス プライベート バイト

10419

SQL Server 2005 Analysis Services グループを使用する大規模ファーム Excel Services の Kerberos 構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

OLAP データ接続、開いたときに更新、外部データ認証の Kerberos 使用、OLAP データ ソースの認証時にユーザー資格情報の委任、SQL Server 2005 Analysis Services グループに対するユーザーの割り当てを含むブック

100%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

8.7

8.38

8.62

秒単位での平均応答時間

3.63

3.69

3.7

ASP.NET キュー

0.004

0.004

0.006

CPU

2.31

2.31

2.3

W3wp プロセス プライベート バイト

435

431

452

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

25.67

秒単位での平均応答時間

1.69

秒あたりのセッション

5.22

ASP.NET キュー

2.73

CPU

63.07

W3wp プロセス プライベート バイト

7850

リレーショナル データを使用する大規模ファーム Excel Services の信頼されたサブシステム構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

リレーショナル データ接続、開いたときに更新、外部データ認証時に SSO の使用を含むブック

100%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

24.07

24.2

24.6

秒単位での平均応答時間

3.17

3.16

3.15

ASP.NET キュー

9.15

10.41

13.77

CPU

6.49

6.65

6.78

W3wp プロセス プライベート バイト

959

965

1062

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

76.16

秒単位での平均応答時間

0.43

秒あたりのセッション

14.84

ASP.NET キュー

17.79

CPU

46.62

W3wp プロセス プライベート バイト

35.88

リレーショナル データを使用する大規模ファーム Excel Services の Kerberos 構成

以下のテーブルは、この構成のデータ セットを示しています。

ブックの種類 パーセンテージ

リレーショナル データ接続、開いたときに更新、外部データ認証時に制限付きの Kerberos 委任の使用を含むブック

100%

以下のテーブルは、この構成でのフロントエンド Web サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ フロントエンド Web サーバー 1 フロントエンド Web サーバー 2 フロントエンド Web サーバー 3

秒あたりの要求

22.78

22.6

23.1

秒単位での平均応答時間

3.03

2.97

2.98

ASP.NET キュー

0.59

0.5

0.39

CPU

6.18

6.15

6.16

W3wp プロセス プライベート バイト

836

838

843

以下のテーブルは、この構成での Excel Calculation Services アプリケーション サーバーのテスト結果を示しています。

パフォーマンス カウンタ 結果

秒あたりの要求

68.41

秒単位での平均応答時間

0.74

秒あたりのセッション

13.87

ASP.NET キュー

21.46

CPU

55.87

W3wp プロセス プライベート バイト

6328

実行中のセッションの数と期間を制限する

リソースを追加するほか、実行中の Excel Calculation Services セッションの数を制限することは、パフォーマンスと可用性の問題を緩和するのに役立ちます。実行中の Excel Calculation Services セッションの数を制限する 1 つの方法は、セッション タイムアウト設定を短くすることです。不用意にセッションの長さを制限すると、アクティブなセッションが閉じられてデータが失われる恐れがあります。

推奨ソリューションは、Office Excel Web Access の短いセッション モードを使用し、セッションを開いたときにクライアント側での対話のないセッションの初期タイムアウト設定を短く構成することです。セッションを開いてすぐに、アクティブなセッションに第 2 のタイムアウト設定を構成できます。この例では初期タイムアウト設定の期間中、非アクティブなままのセッションは Excel Calculation Services サーバーにより閉じられます。初期タイムアウト設定が期限切れになる前にアクティブになったセッションは、第 2 のタイムアウト設定が期限切れになるまで開かれたままになります。

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入手可能なドキュメントの詳細な一覧については、「Office SharePoint Server 2007 のダウンロード可能なブック」を参照してください。

関連項目

その他のリソース

Windows HCP