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コマンドラインを使用して Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする

この記事の内容 :

  • インストール ソフトウェア要件

  • インストールに必要なアカウントを決める

  • コマンド プロンプトでセットアップを実行し、Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする

  • Psconfig コマンド ライン ツールを使用してサーバーを構成する

  • 追加の構成タスクを実行する

  • Stsadm コマンドライン ツールを使用して Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する

  • トレース ログを構成する

ここでは、コマンドライン ツールを使用して、サーバー ファーム環境に Windows SharePoint Services 3.0 のクリーン インストールを行う方法について説明します。

コマンドライン ツールを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 の構成をカスタマイズすることができます。さらに、無人インストールを自動化する他の管理ツールとコマンドライン ツールを組み合わせて導入を効率化することができます。

Windows SharePoint Services 3.0 をサーバー ファームにインストールするためには、次の手順を踏む必要があります。

  1. 導入計画を立て、必要なソフトウェアをすべてインストールしたことを確認します。

  2. インストール時に使用される必須アカウントを特定します。

  3. コマンド プロンプトでセットアップを実行し、構成ファイルを指定して Windows SharePoint Services 3.0 をインストールします。

  4. Psconfig コマンド ライン ツールを適切なオプションで使用してサーバーを構成します。

  5. Stsadm コマンドライン ツールを使用して Web アプリケーションを作成します。

  6. Stsadm コマンド ライン ツールを使用してサイト コレクションを作成します。

インストール ソフトウェア要件

セットアップを実行する前に、いくつかの操作を行って導入準備を実行する必要があります。詳しくは、サーバー ファーム環境に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする を参照してください。 セットアップを実行する前に、次のソフトウェア要件を満たしているかを確認します。

  • 最新の Service Pack を適用した Windows Server 2003 オペレーティング システムのクリーン インストール上にある Windows SharePoint Services 3.0。Windows SharePoint Services 3.0 を Windows Server 2008 にインストールするには、「章の概要 : エンドツーエンドの展開シナリオ (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

    注意

    ファーム内の Windows SharePoint Services 3.0 のインスタンスはすべて、同じ言語であることが必要です。 たとえば、同じファームには、Windows SharePoint Services 3.0 の英語版と日本語版の両方をインストールできません。

  • Microsoft .NET Framework Version 3.0。.NET Framework Version 3.0 のダウンロードには、ワークフロー機能に必要な Windows Workflow Foundation テクノロジが含まれています。

    注意

       Microsoft .NET Framework version 3.5 を使用することもできます。.NET Framework version 3.5 を次のリンク先からダウンロードすることができます。「Microsoft Download Center (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=110508&clcid=0x411)

  • Windows SharePoint Services 3.0 を実行するすべてのサーバー上の Internet Information Services (IIS) Manager で有効になった ASP.NET 2.0。

  • Windows SharePoint Services 3.0 を Web サーバーにインストールする前に、最新のサービス パックをインストールした Microsoft SQL Server 2000 または Microsoft SQL Server 2005 が、少なくとも 1 台のデータベース サーバーで必要です。

サーバー ファームを展開するには、Web サーバーおよびアプリケーション サーバーとして機能するサーバー コンピュータが少なくとも 1 台、データベース サーバーとして機能するサーバー コンピュータが 1 台必要です。

インストールに必要なアカウントを決める

コマンド プロンプトで Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする前に、Windows SharePoint Services 3.0 の 2 層セキュリティ モデル、および各構成に必要なアカウント アクセス許可の詳細を理解する必要があります。詳しくは、次のリソースを参照してください。

次の表は、インストール中、および Windows SharePoint Services 3.0 の設定に使用されるアカウントの説明です。セットアップを事項する前に、これらのアカウントを作成して設定しておく必要があります。

アカウント 目的 要件

ユーザー アカウントの設定

セットアップ ユーザー アカウントを使用して、次のように実行します。

  • 各サーバーでのセットアップ。

  • SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザード。

  • Psconfig コマンド ライン ツール。

  • Stsadm コマンド ライン ツール。

  • ドメイン ユーザー アカウント

  • セットアップが実行される各サーバーの Administrators グループのメンバ。

  • SQL Server が動作しているコンピュータでの SQL Server ログイン。

  • 以下の SQL Server セキュリティ ロールのメンバ

    • securityadmin 固定されたサーバー役割

    • dbcreator 固定サーバー ロール

データベースの読み書きを行う Stsadm コマンドライン ツールを実行する場合、セットアップのユーザーアカウントは、そのデータベース用の db_owner 固定データベース役割のメンバーである必要があります。

サーバー ファーム アカウントまたはデータベース アクセス アカウント

サーバー ファーム アカウントは以下の目的で使用されます。

  • サーバー ファームを構成および管理します。

  • SharePoint サーバーの全体管理アプリケーション プールのアプリケーション プール ID として機能する

  • Windows SharePoint Services Timer サービスを実行します。

  • ドメイン ユーザー アカウント

サーバー ファーム アカウントには、サーバー ファームに参加する Web サーバーおよびアプリケーション サーバー上の追加の権限が自動的に与えられます。

サーバー ファーム アカウントは、SQL Server を実行しているコンピュータの SQL Server ログインとして自動的に追加され、以下の SQL Server セキュリティ ロールに追加されます。

  • dbcreator 固定サーバー ロール

  • securityadmin 固定されたサーバー役割

  • サーバー ファーム内のすべてのデータベースの db_owner 固定データベース ロール

コマンド プロンプトでセットアップを実行し、Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする

インストールに必要なアカウントを決めた後、Windows SharePoint Services 3.0をインストールできます。Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするには、次のようにします。

  1. Windows SharePoint Services 3.0 をインストールし、SharePoint.exe ファイルをコンピュータに保存します。

  2. SharePoint.exe ファイルを抽出します。

  3. Config.xml ファイルを選択します。

  4. 選択した Config.xml ファイルを使用してセットアップを実行します。

注意

Windows SharePoint Services 3.0 は、負荷分散したすべてのフロントエンド Web サーバーと同一ドライブにインストールする必要があります。

ハードウェア要件により、次のリソースの 1 つから Windows SharePoint Services 3.0 をインストールし、SharePoint.exe ファイルをコンピュータに保存する必要があります。

SharePoint.exe ファイルは、コマンド プロンプトで次のように抽出する必要があります。

drive:\path\SharePoint.exe /extract:drive:\path

SharePoint.exe ファイルを解凍したフォルダには、構成ファイル (Config.xml) も含まれています。 これらの例題ファイルは DVD のルート ディレクトリにある \Files フォルダの下、異なるシナリオごとのフォルダに格納されています。これらの例題ファイルを説明したのが次の表です。

構成ファイル 説明

Setup\Config.xml

単一サーバーへのインストール

SetupFarmSilent\Config.xml

サイレント モードによるサーバー ファームのインストール

SetupGradualUpgradeSilent\Config.xml

サイレント モードによる既存ファームの段階的アップグレード

SetupSilent\Config.xml

サイレント モードによる単一サーバーへのインストール

SetupUpgradeSilent\Config.xml

サイレント モードによる既存ファームの一括アップグレード

注意

Windows SharePoint Services 3.0 に付属するサンプル構成ファイルでは、この <Setting Id="SETUP_REBOOT"Value="Never"/> 設定が省略されています。コマンド ライン インストール時に再起動しないようにするには、この設定を含める必要があります。

次に示す例は、サイレント モードでファームをセットアップする構成 (SetupFarmSilent) です。

<構成>

<Package Id="sts">

<Setting Id="REBOOT" Value="ReallySuppress"/>

<Setting Id="SETUPTYPE" Value="CLEAN_INSTALL"/>

</Package>

<Logging Type="verbose" Path="%temp%" Template="Microsoft Windows SharePoint Services 3.0 Setup(*).log"/>

<Setting Id="SERVERROLE" Value="WFE"/>

<Setting Id="USINGUIINSTALLMODE" Value="0"/>

<Display Level="none" CompletionNotice="no" />

</Configuration>

コマンド プロンプトから Config.xml ファイルを使用してセットアップを実行する

  1. Windows SharePoint Services 3.0 がインストールされているドライブでルート ディレクトリに移動して、setup.exe ファイルを探します。

  2. 選択した Config.xml ファイルを使用してセットアップを実行します。

    setup /config <パスおよびファイル名>

    注意

    サンプル構成ファイルのいずれかを選択することも、独自の構成ファイルをカスタマイズすることもできます。

  3. Enter キーを押します。

これでセットアップは完了です。

サイレント モードでファームをセットアップするには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

setup /config Files\SetupFarmSilent\config.xml

カスタマイズして独自の設定ファイルを作成することもできます。インストールを制御するには、まずテキスト エディタで Config.xml ファイルを編集して必要な要素を組み込み、それらの要素にとって適切な設定を指定します。次に、setup /config*<パスおよびファイル名>* を実行して、セットアップが Config.xml ファイルで設定したオプションを使用し実行するように指定します。たとえば、典型的な設定オプションに、ログ ファイルの場所の追加があります。追加するには、<Logging Type="off" | "standard"(既定値) | "verbose" Path="パス" Template="ファイル名.log"/> という構文を使用します。このログ ファイルは、コマンド ライン インストールが失敗したときに確認できます。

重要

Config.xml を編集するには、メモ帳などのテキスト エディタを使用します。Microsoft Office Word 2007 などの汎用の XML エディタを使用しないでください。

構成ファイルのカスタマイズに使用できるオプションの詳細については、「Config.xml リファレンス (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

セットアップ用コマンド ライン オプションの詳細については、「Setup.exe コマンドライン リファレンス (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

Psconfig コマンド ライン ツールを使用してサーバーを構成する

セットアップ完了後、Psconfig コマンドライン ツールを使用して、Windows SharePoint Services 3.0 を設定します。サーバー ファーム展開では、Psconfig コマンドライン ツールを使用して新規ファームを作成するか、または既存ファームと接続します。このツールは、SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブの、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Bin ディレクトリにあります。

Psconfig では、ファームの最初のサーバーに SharePoint の全体管理 Web サイトがインストールされます。このため、最初に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールするサーバーを、全体管理 Web サイトを実行する予定のサーバーにすることをお勧めします。

SharePoint 製品とテクノロジ設定ウィザードと Psconfig コマンドライン ツール、そしてその操作とパラメータについての詳細は、SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードのコマンド ライン リファレンス (Windows SharePoint Services) を参照してください。

次の手順は、ファームの最初のサーバーを設定する方法を説明しています。ファームにサーバーを追加する方法は、この手順の最後で説明しています。

注意

構成の問題を防ぐため、記載されているとおりの順序で手順に従ってください。

Psconfig コマンド ライン ツールを使用してファーム上の Windows SharePoint Services 3.0 を構成する

  1. SharePoint 製品とテクノロジがインストールされたドライブで、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Bin に移動します。

  2. 構成データベースを作成します。

    psconfig -cmd configdb -create -server <データベース サーバー名> -database <データベース名>

    [ -dbuser <domain\user name> -dbpassword <パスワード>]

    -user <domain\user name> -password <パスワード>

    -admincontentdatabase <Central Administration Web application content database name>

    注意

    The dbuser および dbpassword パラメータは、SQL サーバー認証を使用する展開でのみ使用されます。Windows 認証を使用している場合、これらのパラメータは不要です。

  3. ヘルプ コレクションをインストールします。

    psconfig -cmd helpcollections -installall

  4. リソース セキュリティ エンフォースメントを実行します。

    psconfig -cmd secureresources

  5. サーバー ファームにサービスを登録します。

    psconfig -cmd services -install

    注意

    サービスをインストールしたら、Stsadm コマンド ライン ツールを使用して、Windows SharePoint Services Search を開始および構成する必要があります。

    1. stsadm -o spsearch -action start -farmserviceaccount <domain\user name> -farmservicepassword <パスワード> [-database name <コンテンツ データベース名> ] [-database server <サーバー インスタンス> ] [-search server <サーバー名の検索> ]

      詳細については、「Spsearch : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

      注意

      ドメインおよびユーザー アカウント情報を、以前作成して設定したサーバー ファーム アカウントに使用します。

    2. ファームのサービスを準備します。

      psconfig -cmd services –provision

  6. すべての機能を登録します。

    psconfig -cmd installfeatures

  7. SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションを準備します。

    psconfig -cmd adminvs -provision -port <ポート> -windowsauthprovider onlyusentlm

  8. 共有アプリケーション データをインストールします。

    psconfig -cmd applicationcontent –install

これで SharePoint 全体管理 Web サイトが作成されました。

サイトを作成する前に、すべてのファーム サーバーに Windows SharePoint Services 3.0 をインストールすることをお勧めします。

注意

これらのコマンドがいずれも失敗した場合、ポストセットアップ設定ログファイルを調べます。このログ ファイルは、%COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Logs にあり、ファイル名が "PSC" で始まってファイル拡張子が .log のファイルです。

既存の構成データベースに接続し、そのサーバーを既存のサーバー ファームに参加させるには、create パラメータの代わりに、configdb コマンドを -connect パラメータと組み合わせて使用する必要があります。

psconfig -cmd configdb -connect -server <サーバー名> -database <データベース名>

注意

-admincontentdatabase コマンドは省略します。構成データベースを作成したとき、このコマンドは既に組み込まれているからです。

psconfig -cmd adminvs -provision -port <ポート> -windowsauthprovider onlyusentlm コマンドは、追加サーバーに SharePoint 全体管理 Web アプリケーションを供給するときに使用します。 このコマンドを使用すると、SharePoint 全体管理 Web アプリケーションを実行しているサーバーに障害が発生したとき、リスクを最小限に抑えることができます。

コマンドライン インストールを成功させるためには、Stsadm コマンドライン ツールを使用して、ファーム用の Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する必要があります。ただし、Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する前に、その他の設定タスクをいくつか実行することをお勧めします。

追加の構成タスクを実行する

Windows SharePoint Services 3.0 のインストール後に、次の管理タスクを実行することをお勧めします。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用して Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する

ファーム上に Windows SharePoint Services 3.0 を作成および構成したら、Stsadm コマンド ライン ツールを使用して Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する必要があります。 Web アプリケーションは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) サイトと一意のアプリケーション プールで構成されます。 新しい Web アプリケーションを作成するときには、新しいデータベースも作成し、そのデータベースに接続するために使用する認証方法を定義します。

さまざまなユーザーが異なるドメインを使用してコンテンツにアクセスする必要があるエクストラネット環境では、別の IIS Web サイトまで Web アプリケーションを拡張することが必要になる場合もあります。この作業では、同じコンテンツをホストする追加の IIS Web サイトを使用して、異なる一連のユーザーに同じコンテンツを公開します。

重要

Stsadm コマンド ライン ツールを実行するには、ローカル コンピュータの Administrators グループのメンバである必要があります。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用して Web アプリケーションとサイト コレクションを作成する

  1. SharePoint 製品とテクノロジがインストールされているドライブで、ディレクトリ %COMMONPROGRAMFILES%\Microsoft shared\Web server extensions\12\Bin に移動します。

  2. 次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    stsadm -o extendvs

    -url <URL 名>

    -ownerlogin <domain\user name>

    -owneremail <電子メール アドレス>

    [-exclusivelyusentlm]

    [ownername <名前を表示> ]

    [databaseuser <データベース ユーザー名> ]

    [-databaseserver <データベース サーバー名> ]

    [-databasename <新しいコンテンツ データベースの名前> ]

    [databasepassword <データベース パスワード> ]

    [lcid <言語> ]

    [sitetemplate <サイト テンプレート> ]

    [description]

    [sethostheader]

    [-apidname <application pool name> ]

    [-apidtype {configurableID | NetworkService} ]

    [-apidlogin <domain\user name> ]

    [-apidpwd <アプリケーション プール パスワード> ]

    詳細については、「Stsadm コマンドライン ツール (Windows SharePoint Services)」および「Extendvs : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

次のコマンドを実行すると、URL が http://intranet でコーポレート チーム サイト テンプレートを使用する Web アプリケーションとサイト コレクションが作成されます。

stsadm -o extendvs -url http://intranet -ownerlogin <domain\user name> -owneremail <user@ドメイン.com> -sitetemplate STS#0 -exclusivelyusentlm -databaseserver <データベース サーバー名> -databasename <コンテンツ データベース名> -apidname <アプリケーション プール名> -apidtype {configurableID | NetworkService} -apidlogin <domain\user name> -apidpwd <パスワード>

使用するテンプレートを指定していない場合、サイト所有者はサイトを最初に閲覧する際にテンプレートを選択できます。

Stsadm コマンド ライン ツールを使用して Web アプリケーションやサイト コレクションを追加作成する場合には、extendvs 操作または createsite 操作を使用できます。

extendvs 操作で、Web アプリケーションを拡張し新規のコンテンツ データベースを作成します。 createsite 操作で、特定の URL に特定のユーザーを所有者とするサイト コレクションを作成します。

注意

createsite 操作では、新しいコンテンツ データベースは作成されません。新しいサイトと共に新しいコンテンツ データベースを作成する場合については、createsiteinnewdb 操作を参照してください。

詳細については、「Createsite : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」および「Createsiteinnewdb : Stsadm 操作 (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

extendvs 操作では、Locale ID (LCID) パラメータを使用して、サイト コレクションの言語を指定することもできます。LCID を指定しない場合、サーバーの言語がサイト コレクションの言語になります。 使用可能な LCID 値の詳細については、「List of Locale ID (LCID) Values as Assigned by Microsoft (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=63028&clcid=0x411) を参照してください。

サイトを作成した後、代替アクセス マッピングを構成できます。 代替アクセス マッピングは、Windows SharePoint Services 3.0 との通信中 (Windows SharePoint Services 3.0 Web サイトのホーム ページの参照中など) にユーザーを正しい URL に転送します。 代替アクセス マッピングによって、Windows SharePoint Services 3.0 は Web 要求を正しい Web アプリケーションおよびサイトにマップでき、Windows SharePoint Services 3.0 は正しいコンテンツをユーザーに提供できます。詳細については、「代替アクセス マッピングを計画する (Windows SharePoint Services)」を参照してください。

トレース ログを構成する

トレース ログは、発生する可能性がある問題の分析に役立ちます。トレース ログに書き込まれるイベントを利用して、問題が発生する前に、Windows SharePoint Services 3.0 に加えられた構成の変更を特定できます。

既定では、Windows SharePoint Services 3.0 によって、2 日分のイベントがトレース ログ ファイルに保存されます。これはつまり、2 日より以前のイベントを含むトレース ログ ファイルは削除されるということです。Windows SharePoint Services Search service を使用するとき、7 日間のイベントを保存するようにトレース ログを設定することをお勧めします。

[サーバーの全体管理] の [診断ログ] ページを使用して、保持するトレース ログ ファイルの最大数、および各ログ ファイルのイベント記録時間 (分単位) を構成できます。既定では、96 個のログ ファイルが保持され、各ログ ファイルには 30 分間のイベントが格納されます。

96 ログ ファイル * 1 ファイルあたり 30 分のイベント = 2880 分 (2 日間) のイベント。

ログ ファイルを書き込む場所を指定することもできますし、既定のパスを使用することもできます。

トレース ログ ファイルを、Windows SharePoint Services Search サービスの設定変更に関連した問題のトラブルシュートに役立てることができます。設定変更に関連した問題は、直ちに発見されるとは限らないため、設定を変更する日にシステムが作成するトレース ログ ファイルはすべて保存することをお勧めします。上書きされない安全な場所にこれらのログ ファイルをしばらく格納します。ログ ファイルだけを格納するために使用されるハードディスク パーティションに格納することをお勧めします。

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入手可能なブックの一覧については、「Windows SharePoint Services のダウンロード可能なブック」を参照してください。