レッスン 3 : 埋め込み XML データからのレポートデータセットの定義

新規 : 2006 年 7 月 17 日

以下の手順では、Reporting Services XML データソースのデータセットクエリに埋め込まれている XML データからレポートデータを取得する方法を学習します。この例では、AdventureWorks サンプルデータベースから取得した SQL クエリ結果セットの XML データがデータセットクエリに埋め込まれています。このチュートリアルでは、レポートデータセットに取得する要素ノードと属性をクエリの ElementPath タグ内に指定する方法についても学習します。

手順

データセットを取得するクエリを作成するには

Microsoft SQL Server Management Studio を開きます。
[サーバーへの接続] ダイアログボックスで、[サーバーの種類] に [データベースエンジン] を選択します。
[サーバー名] に、AdventureWorks サンプルデータベースをインストールしたサーバーの名前を入力します。たとえば、「localhost」と入力します。
オブジェクトエクスプローラで、[データベース] ノードを展開します。
[AdventureWorks] を右クリックして、[新しいクエリ] をクリックします。

次のクエリをクエリペインに貼り付けます。

SELECT TOP 5 S.OrderDate, S.SalesOrderNumber, S.TotalDue, 
       C.FirstName, C.LastName
FROM    HumanResources.Employee E INNER JOIN
        Person.Contact C ON E.ContactID = C.ContactID INNER JOIN
        Sales.SalesOrderHeader S ON E.EmployeeID = S.SalesPersonID
ORDER BY S.TotalDue DESC
FOR XML AUTO

結果ペインで、結果の XML を選択しコピーします。

ルートノードを XML に追加するには

メモ帳などのエディタを開きます。
XML テキストを貼り付けます。
先頭行の前に XML データ「<Query><XmlData><Root>」を挿入します。
最終行に XML データ「</Root></XmlData></Query>」を追加します。

この XML データをテストデータとして使用できます。

Web サービスのレポートデータセットを定義するには

レポートデザイナを起動し、このチュートリアル用に作成したレポートサーバープロジェクトを開きます。
[データ] ビューで [新しいデータセット] を選択し、データセットの名前を入力します (たとえば「XMLEmbeddedDataSet」)。
[データセット] ダイアログボックスの [データソース] で、[新しいデータソース] を選択します。[データソース] ダイアログボックスが表示されます。
データソースの名前を入力します (たとえば「XMLEmbeddedDataSource」)。
[型] で、[XML] を選択します。
[接続文字列] は空白のままにします。
[OK] をクリックして、変更を保存し、[データソース] ダイアログボックスを閉じます。
[OK] をクリックして、[データセット] ダイアログボックスを閉じます。

前の手順で使用したメモ帳またはエディタからクエリテキストをコピーして、クエリペインに貼り付けます。クエリは次のようになります。

<Query>
<XmlData>
<Root>
<S OrderDate="2003-07-01T00:00:00" SalesOrderNumber="SO51131" TotalDue="247913.9138">
  <C FirstName="Shu" LastName="Ito" />
</S>
<S OrderDate="2003-10-01T00:00:00" SalesOrderNumber="SO55282" TotalDue="227737.7215">
  <C FirstName="Shu" LastName="Ito" />
</S>
<S OrderDate="2002-07-01T00:00:00" SalesOrderNumber="SO46616" TotalDue="207058.3754">
  <C FirstName="Jae" LastName="Pak" />
</S>
<S OrderDate="2002-08-01T00:00:00" SalesOrderNumber="SO46981" TotalDue="201490.4144">
  <C FirstName="Ranjit" LastName="Varkey Chudukatil" />
</S>
<S OrderDate="2002-09-01T00:00:00" SalesOrderNumber="SO47395" TotalDue="198628.3054">
  <C FirstName="Michael" LastName="Blythe" />
</S>
</Root>
</XmlData>
</Query>

[実行] ([!]) をクリックして、結果セットを表示します。XML の既定のクエリでは、リーフノードへの最初のパス上にある属性と要素がすべて選択されます。
クエリに ElementPath タグを追加して、結果セットに含める要素を指定します。クエリペイン内で、Query タグの後、XmlData タグの前に次のテキストを貼り付けます。
```
<ElementPath>Root /S  {@OrderDate (Date), @TotalDue (Decimal)} /C {@LastName} </ElementPath>
```
この要素パスでは次のことを指定します。
- S 要素に対して、OrderDate 属性を Date 型で返し、TotalDue 属性を Decimal 型で返す。
- C 要素に対して、LastName 属性 (既定では String 型) を返す。
[実行] ([!]) をクリックして、結果セットを表示します。結果には、ElementPath セクションで指定した要素と属性だけが含まれます。OrderDate 属性は Date 型なので、属性値が DateTime に変換されます。同様に、TotalDue は Decimal 形式に変換されます。
ツールバーの [フィールドの更新] () ボタンをクリックします。レポート定義が保存され、[データセットのレポート] ウィンドウのフィールドの表示が更新されて、使用するすべてのフィールドが表示されます。

次の手順

ここでは、データセットクエリに埋め込まれた XML データからレポートデータセットを定義し、レポートを実行したときにそれぞれの XML テーブル要素とその属性が Web サービスから取得されるようにしました。次は、レッスン 1、2、3 のデータセットを使用するレポートを作成します。「レッスン 4 : XML データを使用するレポートの作成」を参照してください。

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Last updated on 2008-12-15

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