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変換元のカスタム プロパティ

更新 : 2005 年 12 月 5 日

Microsoft SQL Server 2005 Integration Services のオブジェクト モデルでは、データ フロー オブジェクトのコンポーネント、入力、出力、入力列、および出力列の各レベルに、共通プロパティとカスタム プロパティがあります。カスタム プロパティにアクセスできるのは実行時のみで、このプロパティに関する説明は、『Integration Services マネージ プログラミング リファレンス マニュアル』には記載されていません。

ここでは、データ フローの変換元のカスタム プロパティを一覧で示し、それぞれについて説明します。

  • DataReader ソース
  • Excel ソース
  • フラット ファイル ソース
  • OLE DB ソース
  • 生ファイル ソース
  • XML ソース

データ フロー オブジェクトの大部分との共通プロパティについては、「共通プロパティ」を参照してください。

ソースのプロパティの一部は、このトピックで示すとおり、プロパティ式を使用して設定できます。詳細については、「プロパティ式を使用したデータ フロー オブジェクトのプロパティ値の指定」を参照してください。

DataReader ソースのカスタム プロパティ

DataReader ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、DataReader ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名 データ型 説明

SqlCommand

String

DataReader ソースがデータを抽出するために使用する SQL ステートメント。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

DataReader ソースの出力および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「DataReader ソース」を参照してください。

Excel ソースのカスタム プロパティ

Excel ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、Excel ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名 データ型 説明

AccessMode

Integer

データベースへのアクセスに使用するモード。値には、OpenRowsetOpenRowset from VariableSQL Command、および SQL Command from Variable があります。既定値は OpenRowset です。

CommandTimeout

Integer

コマンドのタイムアウトの秒数。値に 0 を指定すると、時間は無制限になります。

   このプロパティは、Excel ソース エディタでは使用できませんが、詳細エディタを使用して設定できます。

OpenRowset

String

行セットを開くために使用するデータベース オブジェクトの名前。

OpenRowsetVariable

String

行セットを開くために使用するデータベース オブジェクトの名前を格納する変数。

ParameterMapping

String

SQL コマンド内のパラメータから変数へのマッピング。

SqlCommand

String

実行する SQL コマンド。

SqlCommandVariable

String

実行する SQL コマンドを格納する変数。

Excel ソースの出力および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「Excel ソース」を参照してください。

フラット ファイル ソースのカスタム プロパティ

フラット ファイル ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、フラット ファイル ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

FileNameColumnName

String

ファイル名を格納する出力列の名前。名前が指定されていない場合、ファイル名を格納する出力列は生成されません。

ms135923.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

このプロパティは、フラット ファイル ソース エディタでは使用できませんが、詳細エディタを使用して設定できます。

RetainNulls

Boolean

データ変換のパイプライン エンジンによってデータが処理される際に、ソース ファイルの NULL 値を NULL 値として保持するかどうかを示す値。このプロパティの既定値は False です。

フラット ファイル ソースの出力には、カスタム プロパティがありません。

次の表は、フラット ファイル ソースの出力列のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

FastParse

Boolean

列の解析に、DTS が提供するロケール非依存型の高速な解析ルーチンを使用するか、またはロケール依存型の標準的な解析ルーチンを使用するかを示す値。詳細については、「高速解析」および「標準解析」を参照してください。このプロパティの既定値は False です。

ms135923.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

このプロパティは、フラット ファイル ソース エディタでは使用できませんが、詳細エディタを使用して設定できます。

詳細については、「フラット ファイル ソース」を参照してください。

OLE DB ソースのカスタム プロパティ

OLE DB ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、OLE DB ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名

データ型

説明

AccessMode

Integer

データベースへのアクセスに使用するモード。値には、OpenRowsetOpenRowset from VariableSQL Command、および SQL Command from Variable があります。既定値は OpenRowset です。

AlwaysUseDefaultCodePage

Boolean

DefaultCodePage プロパティの値を各列に使用するか、または各列のロケールからコードページを派生するかを示す値。このプロパティの既定値は False です。

CommandTimeout

Integer

コマンドのタイムアウトの秒数。値に 0 を指定すると、時間は無制限になります。

ms135923.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :

このプロパティは、OLE DB ソース エディタでは使用できませんが、詳細エディタを使用して設定できます。

DefaultCodePage

Integer

コード ページに関する情報をデータ ソースから取得できない場合に使用するコード ページ。

OpenRowset

String

行セットを開くために使用するデータベース オブジェクトの名前。

OpenRowsetVariable

String

行セットを開くために使用するデータベース オブジェクトの名前を格納する変数。

ParameterMapping

String

SQL コマンド内のパラメータから変数へのマッピング。

SqlCommand

String

実行する SQL コマンド。

SqlCommandVariable

String

実行する SQL コマンドを格納する変数。

OLE DB ソースの出力および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「OLE DB ソース」を参照してください。

生ファイル ソースのカスタム プロパティ

生ファイル ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、生ファイル ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名 データ型 説明

AccessMode

Integer (列挙)

生データへのアクセスに使用するモード。値には、File nameFile name from variable があります。既定値は File name です。

FileName

String

ソース ファイルのパスおよびファイル名。

生ファイル ソースの出力および出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「生ファイル ソース」を参照してください。

XML ソースのカスタム プロパティ

XML ソースには、カスタム プロパティと、すべてのデータ フロー コンポーネントとの共通プロパティの両方があります。

次の表は、XML ソースのカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名 データ型 説明

AccessMode

Integer

XML データへのアクセスに使用するモード。

UseInlineSchema

Boolean

XML ソース内のインライン スキーマ定義を使用するかどうかを示す値。このプロパティの既定値は False です。

XMLData

String

XML データを取得するファイルまたは変数。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

XMLSchemaDefinition

String

スキーマ定義ファイル (.xsd) のパスおよびファイル名。

このプロパティの値は、プロパティ式を使用して指定できます。

次の表は、XML ソースの出力のカスタム プロパティを示しています。すべてのプロパティは読み取り/書き込み可能です。

プロパティ名 データ型 説明

RowsetID

String

出力に関連づけられた行セットを識別する値。

XML ソースの出力列には、カスタム プロパティがありません。

詳細については、「XML ソース」を参照してください。

参照

関連項目

共通プロパティ
変換のカスタム プロパティ
変換先のカスタム プロパティ
パスのプロパティ

概念

プロパティ式を使用したデータ フロー オブジェクトのプロパティ値の指定

その他の技術情報

Integration Services ソース

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2005 年 12 月 5 日

変更内容 :
  • このトピックで説明した複数のソースの AccessMode プロパティで使用可能な値を追加しました。