DataReader ソース
更新 : 2006 年 12 月 12 日
DataReader ソースは、.NET プロバイダからデータを呼び出し、そのデータをデータ フローで使用できるようにします。
DataReader ソースを構成するには、結果セットを定義する SQL ステートメントを使用します。たとえば、AdventureWorks データベースに接続し、SQL ステートメント SELECT * FROM Production.Product
を使用する DataReader ソースは、Production.Product テーブルのすべての行を抽出し、データセットを下流コンポーネントに提供します。
DataReader ソースで System.Object データ型をサポートするために、このデータ型を持つ列は DT_NTEXT Integration Services データ型に変換されます。データ型をデータに適した型に変換するために、DataReader ソースの後にデータ変換の変換を追加することができます。詳細については、「データ変換の変換」を参照してください。
DT_NTEXT データ型は、DT_BYTES、DT_STR、および DT_WSTR データ型にのみ変換できます。そのため、必要なデータ型を得るには、複数のデータ変換を含めなければならない場合があります。Integration Services データ型と、サポートされるデータ型の変換の詳細については、「Integration Services のデータ型」および「キャスト (SSIS)」を参照してください。
DataReader ソースには、SQLCommand および CommandTimeout カスタム プロパティがあります。SQLCommand プロパティは、パッケージを読み込んで DataReader ソースが使用する SQL ステートメントを動的に更新するときにプロパティ式で更新できます。詳細については、「Integration Services の式のリファレンス」と「パッケージでのプロパティ式の使用」を参照してください。CommandTimeout プロパティでは、SQL コマンドがタイムアウトになる時間を秒数で指定します。値が 0 の場合、コマンドはタイムアウトになりません。詳細については、「変換元のカスタム プロパティ」を参照してください。
このソースは ADO.NET 接続マネージャを使用してデータ ソースに接続します。さらに、ADO.NET 接続マネージャは .NET プロバイダを指定します。詳細については、「ADO.NET 接続マネージャ」を参照してください。
DataReader ソースは、1 つの標準出力と 1 つのエラー出力をとります。
DataReader ソースのトラブルシューティング
Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 2 (SP2) からは、DataReader ソースによる外部データ プロバイダの呼び出しをログに記録できるようになりました。この新しいログ機能を使用すると、DataReader ソースによる外部データ ソースからのデータ読み込みに関するトラブルシューティングを行えます。DataReader ソースによる外部データ プロバイダの呼び出しのログを記録するには、パッケージ ログ記録を有効にして、パッケージ レベルで Diagnostic イベントを選択する必要があります。詳細については、「パッケージ実行のトラブルシューティング」を参照してください。
DataReader ソースの構成
プロパティを設定するには、SSIS デザイナから行うか、またはプログラムによって設定します。
[詳細エディタ] ダイアログ ボックスまたはプログラムで設定できるプロパティの詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
プロパティの設定方法の詳細については、次のトピックのいずれかを参照してください。
参照
概念
DataReader 変換先
パッケージのデータ フローの作成
その他の技術情報
ヘルプおよび情報
変更履歴
リリース | 履歴 |
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2006 年 12 月 12 日 |
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2006 年 4 月 14 日 |
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2005 年 12 月 5 日 |
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