レポート サーバー管理ツール
ここでは、Reporting Services インストールの管理に使用できるさまざまなツールについて紹介します。使用可能なツールには、SQL Server 2005 に組み込まれている統合ツール、Reporting Services の専用ツール、および Microsoft Windows オペレーティング システムによって提供されるツールがあります。
SQL Server 2005 ツール
SQL Server 構成マネージャ
レポート サーバー Windows サービスの開始または停止や、詳細サービス プロパティの構成には、SQL Server 構成マネージャを使用します。詳細サービス プロパティでは、カスタマ フィードバック レポートを有効にするかどうか、ダンプ ディレクトリの場所、およびエラー報告を指定します。このツールを使用してサービス アカウントを設定しないでください。詳細については、「Reporting Services のサービス アカウントとパスワードの構成」および「SQL Server 構成マネージャ」を参照してください。
SQL Server セキュリティ構成
Web サービス要求とスケジュールおよび配信のプロセッサを有効にするには、セキュリティ構成ツールを使用します。このツールを使用すると、レポート サーバーが実行可能な操作の種類を管理できます。Web サービス、スケジュール設定、および配信操作を停止して、システムのメンテナンス、問題の調査、または配置構成の変更 (専用のレポート サーバーによるすべてのサブスクリプションおよび配信操作の処理など) を実行できます。
レポート サーバーをオフラインにしてセキュリティ侵害を調べる場合、またはレポート サーバーが攻撃されていると考えられる場合は、このツールを使用してください。
SQL Server Management Studio
単一の環境で 1 つまたは複数のレポート サーバー インスタンスを管理するには、SQL Server Management Studio を使用します。Management Studio は、レポート サーバー管理の主要なツールであり、レポート マネージャより機能が豊富で、モデルのロールベース セキュリティに関するより詳細な機能を提供します。Management Studio では、スクリプトの使用がサポートされます。そのため、管理操作を記録して再生することができます。
Management Studio では、各レポート サーバーがオブジェクト階層内のノードとして表示されます。各レポート サーバーのオブジェクト階層を参照することにより、フォルダ構造、レポート ボリューム、レポート配信などのコンテンツ特性を比較できます。Reporting Services をスケールアウト配置で実行している場合、レポート サーバーのオブジェクト階層が単一のフォルダ名前空間に統合され、各レポート サーバー インスタンスのコンテンツがこの名前空間にすべて集約されます。
.gif "ms155901.note(ja-jp,SQL.90).gif") メモ : |
|---|
| SQL Server 2005 Express Edition with Advanced Services を使用している場合は、Management Studio を使用してレポート サーバーを管理することはできません。代わりにレポートマネージャを使用してください。 |
Reporting Services ツール
レポート マネージャ
Web ベースの接続経由でレポート サーバーを管理するには、レポート マネージャを使用します。レポート マネージャはブラウザで表示されるため、リモート コンピュータから実行する場合に便利です。レポート マネージャは、単一のレポート サーバー インスタンス、またはスケールアウト配置されたレポート サーバーの共有環境 (複数のレポート サーバーが同一のレポート サーバー データベースを共有する環境) に対する Web インターフェイスを提供します。詳細については、「レポート マネージャ」および「パブリッシュされたレポートの管理と処理」を参照してください。
Reporting Services 構成
インストールの後でレポート サーバーを配意したり、設定時に定義したレポート サーバー設定を再構成するには、Reporting Services 構成を使用します。Reporting Services 構成では、レポート サーバーへのリモート接続がサポートされます。また、複数のレポート サーバーによるスケールアウト配意を構成することもできます。詳細については、「Reporting Services 構成ツール」を参照してください。
Reporting Services のコマンド ライン ユーティリティ
Reporting Services には、スクリプト ホスト (rs.exe)、構成ツール (rsconfig.exe)、およびキー管理ツール (rskeymgmt.exe) の 3 つのコマンド ライン ユーティリティが付属しています。rsconfig や rskeymgmt の代わりに、Reporting Services 構成ツールを使用できます。rs ユーティリティを使用すると、レポート サーバー上でスクリプトを実行できます。スクリプトを使用すると、レポート サーバー データベース間でのコンテンツのコピー、レポートのパブリッシュなどを実行できます。詳細については、「rs ユーティリティ」、「rsconfig ユーティリティ」、および「rskeymgmt ユーティリティ」を参照してください。
Microsoft Windows ツール
インターネット サービス マネージャ
レポート サーバーおよびレポート マネージャへのアクセスに使用される仮想ディレクトリ上のセキュリティを変更するには、インターネット サービス マネージャを使用します。詳細については、「Reporting Services の保護」を参照してください。
イベント ビューアおよびパフォーマンス コンソール
レポート サーバーやレポート マネージャのパフォーマンスを監視するには、イベント ビューアとパフォーマンス コンソールを使用します。詳細については、「レポート サーバーのパフォーマンスの監視」および「Reporting Services のエラーおよびイベント」を参照してください。
参照
概念
配置タスクおよび管理タスクのためのスクリプト作成
Reporting Services の管理
レポート サーバーのコマンド プロンプト ユーティリティ
レポート サーバー データベース接続の構成
暗号化キーの管理
その他の技術情報
Reporting Services の配置
SQL Server 構成マネージャ
SQL Server Management Studio の概要
SQL Server セキュリティ構成