レポート デザイナによるレポートの作成
更新 : 2007 年 9 月 15 日
レポート デザイナを使用して、Reporting Services の機能のすべてを活用したレポートを作成することができます。レポート デザイナには、データ ソースやクエリ情報の定義、レポート上のデータ領域およびフィールドの配置、レポートのレイアウトの調整、対話機能の設定を実行できるグラフィカル インターフェイスが用意されています。
レポート デザイナ環境
レポート デザイナは、Visual Studio 2005 で実行されるグラフィカルなツールおよびウィンドウです。レポート デザイナは、Business Intelligence Development Studio から、または、Visual Studio 2005 がインストールされている場合は Visual Studio 2005 から、起動することができます。レポート プロジェクトまたはレポート ウィザード プロジェクトのテンプレートを選択すると、レポート デザイナのデータおよびデザイン画面が表示されます。レポート デザイナには、クエリ デザイナと式エディタが含まれます。レポートの処理には、Visual Studio ツールボックス、ソリューション エクスプローラ、および、プロパティ ウィンドウを使用することもできます。
メモ : |
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リモート デスクトップまたはターミナル サービス接続からのレポート デザイナの使用は、サポートされていません。 |
レポート デザイナでレポートを作成する方法
レポート デザイナでレポートを作成するには、次のいずれかの方法を選択してください。
- レポート プロジェクトを作成し、レポート データおよびレイアウトを手動で指定します。
- レポート ウィザードでは、順を追った指示に従って、基本のレポートを定義します。
- 新規または既存のアイテムとして、レポートをアプリケーションのプロジェクトまたはソリューションに追加します。
- Microsoft Access の既存のレポートをインポートします。
- レポート定義ファイルを直接操作します。
レポート プロジェクトの作成
レポート プロジェクトは、レポート定義およびリソースのコンテナの役割を果たします。レポート プロジェクト内の各ファイルは、プロジェクトが配置されるときに、レポート サーバーにパブリッシュされます。プロジェクトを初めて作成する場合は、プロジェクトのコンテナとしてソリューションも作成されます。複数のプロジェクトを 1 つのソリューションに追加することができます。
レポート プロジェクトの作成方法は 2 種類あります。空のレポートを 1 つ含むレポート プロジェクトを作成することも、レポート プロジェクト ウィザードを使用してレポート プロジェクトとレポートを作成することもできます。レポート プロジェクトを作成する方法については、「レポート サーバー プロジェクトを作成する方法 (レポート デザイナ)」を参照してください。
レポート プロジェクトを作成したら、プロジェクトにレポートを追加します。次に、レポートで使用するデータ ソースへの接続を定義し、レポートのデータセットを定義します。複数のデータ ソースおよびデータセットを 1 つのレポートとして定義できます。レポートのデータを定義した後で、必要なレイアウトおよび対話機能をデザインすることができます。
レポートのデータセットの定義の詳細については、「レポート データの定義と管理」を参照してください。レポートのデザインの詳細については、「レポート レイアウトでのデータの操作」を参照してください。Reporting Services レポートはさまざまな形式にエクスポートできます。エクスポート形式は、レポートの一部のレポート レイアウトおよび対話機能の動作に影響します。さまざまな出力形式のデザイン上の注意点に関する詳細については、「レポートの表示に関するデザイン上の注意事項」を参照してください。レポートの作成の詳細については、「レポートを作成する方法 (レポート デザイナ)」および「チュートリアル : 基本的なレポートの作成」を参照してください。
レポート ウィザードの使用
レポート ウィザードでは、データ定義とレポート デザインが、一連の手順に簡略化され、完成したレポートが生成されます。Visual Studio 環境に不慣れな場合、または、基本のレポートをすぐに作成する必要がある場合に、レポート ウィザードを実行できます。レポート ウィザードの詳細については、「レポート ウィザードを使用したレポートの作成」を参照してください。
プロジェクトまたはソリューションへのレポート アイテムの追加
Visual Studio 2005 プロジェクトまたはソリューションに、新規または既存のアイテムとしてレポートを追加する場合、アイテムを作成する空のレポート プロジェクト テンプレートを指定します。レポート アイテムを指定すると、レポート デザイナが起動され、これにより、レポートの定義に必要なすべての作成環境にアクセスできます。
初期状態では、空のレポート プロジェクトには、データやレイアウトについての情報は含まれません。レポート作成の各手順をユーザー自身で制御する場合、または、既存のソリューションにレポートを追加する場合には、空のレポートを作成することができます。空のレポートを作成したら、まずデータ ソースに接続し、クエリを作成します。次に、データ領域およびフィールドを追加し、レポートのレイアウトを定義します。既存のプロジェクトまたはソリューションにレポート アイテムを追加する方法については、「レポートを作成する方法 (レポート デザイナ)」を参照してください。データ処理方法の詳細については、「レポート レイアウトでのデータの操作」を参照してください。レポートのレイアウトの詳細については、「レポート レイアウトのデザイン」を参照してください。
Microsoft Access レポートのインポート
レポート デザイナを使用して、Microsoft Access データベース (.mdb) またはプロジェクト (.adp) ファイルから、レポートをインポートすることができます。レポート デザイナによって、Access データベースまたはプロジェクト ファイル内の各レポートがレポート定義言語 (RDL) に変換され、指定したレポート プロジェクト内に保存されます。Microsoft Access レポートのすべての機能がレポート定義ファイルに転送されるわけではありません。インポート手順およびサポートされている機能の詳細については、「Access からのレポートのインポート」および「サポートされる Access レポート機能」を参照してください。
レポート定義ファイルの直接操作
レポート デザイナでレポートを記述すると、レポート定義言語 (RDL) を表す .rdl という拡張子が付いた XML ファイルとして保存されます。このファイルは、レポート デザイナ、テキスト エディタをはじめ、XML の編集が可能な任意のツールで編集できます。詳細については、「レポート定義言語の直接操作」を参照してください。
参照
概念
レポートの作成方法
レポートの管理
レポート デザイナ
レポート デザイナを使用した作業