アプリケーション データベースの定義
Notification Services アプリケーションを定義するときに、アプリケーション データベース名とアプリケーション オブジェクトのスキーマ、およびデータベースの仕様 (新しいデータベースを作成する場合のみ) を定義することができます。アプリケーション データベースには、イベント、サブスクリプション、通知データ、およびアプリケーション メタデータが格納されます。
アプリケーション データベース
Notification Services アプリケーションは、サブスクリプションとイベントから通知を生成し配信します。イベントとサブスクリプション データ、およびそこから生成された通知データがデータベースに格納されます。また、Notification Services はこのデータベースにアプリケーション メタデータも格納します。
既存のデータベースをアプリケーション データベースとして使用することも、Notification Services で新しいデータベースを作成することもできます。既存のデータベースを使用する場合、定義が必要なのはデータベース名とスキーマ名だけです。ファイル名やファイル サイズなどの他のデータベース プロパティを指定しても、Notification Services では無視されます。
Notification Services で新しいデータベースを作成する場合は、ファイル名、サイズ、場所などのデータベース プロパティを完全に定義する必要があります。アプリケーション データベースを定義しなかった場合は、Notification Services により、そのアプリケーション用の新しいデータベースが model データベースをテンプレートとして作成されます。この場合、アプリケーションに応じた最適なパフォーマンスを得るには、model データベースをカスタマイズしておく必要があります。
アプリケーション データベースの定義方法に関する推奨設定については、「データベースに関する注意点」を参照してください。
既存のデータベースをアプリケーション データの格納に使用する方法
SQL Server 2005 では、アプリケーション データに対して、インスタンス データベースを含むすべてのユーザー データベースが使用できます。
特定のデータベースを使用するには、そのデータベースの名前を指定し、すべてのアプリケーション オブジェクトに対して一意のスキーマを指定する必要があります。(ホストするインスタンスを作成することによって) アプリケーションを作成すると、Notification Services によってスキーマが作成され、アプリケーション テーブル、ビュー、ストアド プロシージャなどのすべてのオブジェクトがそのスキーマ内に作成されます。
同じデータベースにアプリケーションを複数配置できるようになっているため、アプリケーションごとに一意のスキーマを使用することで各アプリケーションのオブジェクトを区別し、他のデータベース オブジェクトと潜在的な名前が競合しないようにする必要があります。
指定されたデータベースが Notification Services のインスタンス作成時に存在しない場合は、Notification Services によって新しいデータベースが作成されます。
データベース名とスキーマ名を指定するには
XML を使用してアプリケーションを定義している場合は、アプリケーション定義ファイル (ADF) でデータベース名を指定します。プログラムでアプリケーションを定義している場合は、Notification Services 管理オブジェクト (NMO) を使用してデータベース名を指定します。
- DatabaseName 要素 (ADF)
- SchemaName 要素 (ADF)
- DatabaseName プロパティ (NMO)
- SchemaName プロパティ (NMO)
アプリケーション データ用の新しいデータベースの作成
Notification Services でアプリケーション データ用の新しいデータベースを作成するには以下の方法があります。
- アプリケーション データベースを完全に定義する。データベース名、スキーマ名、ファイル グループ、ログ ファイル、既定のファイル グループ、および照合順序を指定できます。データベースが存在しない場合、Notification Services では、指定されたプロパティで新しいデータベースが作成され、指定されたスキーマ内にすべてのアプリケーション オブジェクトが作成されます。
- データベース名とスキーマ名のみを指定して、アプリケーション データベースを定義する。データベースが存在しない場合、Notification Services では指定された名前で新しいデータベースが作成され、指定されたスキーマを作成して、指定されたスキーマ内にすべてのアプリケーション オブジェクトが作成されます。
- データベース プロパティを一切指定せずに、アプリケーション データベースを未定義のままにする。Notification Services では、<instanceName><applicationName> という名前の新しいアプリケーション データベースが作成され、すべてのアプリケーション オブジェクトが dbo スキーマ内に作成されます。
アプリケーション データベースを定義するには
XML でアプリケーションを定義している場合は、アプリケーション定義ファイル (ADF) でデータベース プロパティを指定します。プログラムでアプリケーションを定義している場合は、NMO を使用してデータベース プロパティを指定します。
- Database 要素 (ADF)
- ApplicationDatabaseOptions プロパティ (NMO)
参照
概念
データベースに関する注意点
ジェネレータ設定の指定
ディストリビュータ設定の指定
アプリケーションの実行設定の指定
その他の技術情報
Database 要素 (ADF)
アプリケーション定義ファイルのテンプレート
Notification Services アプリケーションの定義
イベント クラスの定義
サブスクリプション クラスの定義
通知クラスの定義
イベント プロバイダの定義