サブスクリプション クラスの定義
サブスクライバは、サブスクリプションを作成することによって、通知アプリケーションから入手する必要がある情報を定義します。各サブスクリプションでは、サブスクライバが関心を持っているイベントの種類が定義されます。たとえば、天気アプリケーションの各サブスクリプションでは、都市の名前や ID が必要です。サブスクリプションを作成するときにサブスクライバが都市を指定し、指定された都市の天気の通知を Notification Services がサブスクライバに送信します。
サブスクリプションのデータは、アプリケーション データベースに格納されます。このデータの格納場所と、通知を生成するためのルールを定義するには、1 つ以上のサブスクリプション クラスを定義する必要があります。各サブスクリプション クラスは、XML のアプリケーション定義ファイル (ADF) で定義するか、Notification Services 管理オブジェクト (NMO) を使用してプログラムで定義します。
次の一覧は、サブスクリプション クラスを定義するための一般的な手順を示しています。
- サブスクリプション クラスに名前を付けます。
- 必要に応じて、サブスクリプション クラス オブジェクトの SQL Server ファイル グループを指定します。
- サブスクリプション クラス スキーマを定義します。サブスクリプション クラス スキーマは、サブスクライバがサブスクリプションに対して定義できるフィールドを示します。
- 1 つ以上のサブスクリプション ルールを定義します。サブスクリプション ルールでは、通知の生成やその他のデータ管理タスクを実行できます。
- 必要に応じてサブスクリプション クラスのインデックスを指定します。
- 必要に応じて、補足サブスクリプション データを格納する 1 つ以上のサブスクリプション記録を定義します。
アプリケーションでは、複数の種類のサブスクリプションに対して複数のサブスクリプション クラスを定義できます。たとえば株価アプリケーションでは、現在の株価を通知するためのサブスクリプション クラスの他に、各サブスクライバのポートフォリオを 1 日の終わりに通知するためのサブスクリプション クラスを定義できます。どちらのサブスクリプション クラスも同じ株価イベント データを使用できますが、それぞれ異なる種類のサブスクリプションをサポートします。
Notification Services は、アプリケーションを作成するときに、各サブスクリプション クラスの情報を使用してサブスクリプション クラスの SQL Server オブジェクト (テーブル、ビュー、インデックスなど) を実装します。
このセクションの内容
トピック | 説明 |
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コア サブスクリプション クラスのプロパティについて説明します。XML と NMO でそれらのプロパティを設定する方法を説明する参照トピックへのリンクも含まれています。 |
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サブスクリプション データがデータベース テーブルに格納されるしくみと、それらのテーブルのフィールドを定義する方法について説明します。 |
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サブスクリプション ルールを使用して通知を生成し、記録データを更新する方法について説明します。効率的な通知生成クエリを作成するための推奨事項も含まれています。 |
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サブスクリプション データのカスタム インデックスを使用してアプリケーションのパフォーマンスを向上させる方法について説明します。 |
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サブスクリプション記録を使用して補足サブスクリプション データを格納および使用する方法について説明します。 |
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サブスクリプション関連情報を Notification Services システムに送信する方法について説明します。 |
関連するセクション
トピック | 説明 |
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サブスクリプション管理アプリケーションを使用してサブスクライバとサブスクリプションのデータを追加、削除、および変更する方法について説明します。 |
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デバッグ、トラブルシューティング、および分析のストアド プロシージャを使用して、サブスクリプション クラス、サブスクライバ、およびサブスクリプションに関する情報を収集する方法について説明します。 |
参照
概念
アプリケーション データベースの定義
ジェネレータ設定の指定
ディストリビュータ設定の指定
アプリケーションの実行設定の指定
その他の技術情報
Notification Services アプリケーションの定義
イベント クラスの定義
通知クラスの定義
イベント プロバイダの定義