最小ログ記録操作

更新 : 2005 年 12 月 5 日

最小ログ記録では、トランザクションの復旧に必要な最小限の情報をトランザクション ログに記録します。特定時点への復旧はサポートしません。このトピックでは、ログに記録される操作について説明します。一括ログ復旧モデルでは (単純復旧モデルと同様に) 最小ログ記録が実行されますが、完全復旧モデルでは完全ログ記録が実行されます。

完全復旧モデルでは、すべての一括操作が完全にログに記録されます。ただし、一括操作のためにデータベースを一時的に一括ログ復旧モデルに切り替えることで、一連の一括操作用のログ記録を最小限に抑えることができます。一括ログ記録は、完全ログ記録より効率的であり、一括トランザクションの間に、使用可能なトランザクション ログ領域が大規模な一括操作によっていっぱいになる可能性が削減されます。ただし、一括ログ記録が有効なときにデータベースが破損している場合、または失われている場合は、データベースを障害発生時点まで復旧できません。

ms191244.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
バックアップが実行中でなければ、単純復旧モデルでは最小ログ記録が使用されます。

完全復旧モデルで完全にログに記録される次の操作は、一括ログ復旧モデルでは最小限しかログに記録されません。

ms191244.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
WRITETEXT ステートメントおよび UPDATETEXT ステートメントの使用は推奨されなくなりました。新しいアプリケーションでは、これらを使用しないようにしてください。
  • SELECT INTO 操作。
    詳細については、「SELECT (Transact-SQL)」を参照してください。
  • 新規データの挿入時または追加時の、UPDATE ステートメントの .WRITE 句を使用した、大きな値のデータ型の部分更新。既存の値を更新する場合は、最小ログ記録は使用されません。
    大きな値のデータ型の詳細については、「大きな値のデータ型の使用」を参照してください。.WRITE 句の詳細については、「UPDATE (Transact-SQL)」を参照してください。
  • データベースが一括ログ復旧モデルに設定されている場合、一部の INDEX DDL 操作は、オフラインで実行されても、オンラインで実行されても、最小ログ記録の対象になります。最小ログ記録が行われるインデックス操作は、次のとおりです。
    • CREATE INDEX 操作 (インデックス付きビューを含む)。
      詳細については、「CREATE INDEX (Transact-SQL)」を参照してください。
    • ALTER INDEX REBUILD 操作または DBCC DBREINDEX 操作。
      詳細については、「ALTER INDEX (Transact-SQL)」を参照してください。
      ms191244.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
      DBCC DBREINDEX ステートメントの使用は推奨されなくなりました。新しいアプリケーションでは、これを使用しないようにしてください。
    • DROP INDEX による新しいヒープの再構築 (適用可能な場合)。
      ms191244.note(ja-jp,SQL.90).gifメモ :
      DROP INDEX 操作中のインデックス ページの割り当て解除は、常に完全にログ記録されます。
      詳細については、「[DROP INDEX (Transact-SQL)](ms176118\(v=sql.90\).md)」を参照してください。

インデックス操作のログ記録に復旧モデルが及ぼす影響の詳細については、「インデックス操作の復旧モデルの選択」を参照してください。

参照

概念

一括ログ復旧モデルでのバックアップ
一括インポートのパフォーマンスの最適化
単純復旧モデルでのバックアップ
復旧モデルの概要
一括ログ復旧モデルを使用した復元
完全復旧モデルまたは一括ログ復旧モデルからの切り替えに関する注意点

その他の技術情報

SQL Server 2005 データベース エンジンの非推奨機能

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手

変更履歴

リリース 履歴

2005 年 12 月 5 日

変更内容 :
  • 「データベースのバックアップと復元」セクションからトピックを移動しました。