スクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードの使用
スクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードを使用して、データベース エンジンのインスタンス間でデータベースを転送するスクリプトを作成できます。データベース用のスクリプトは、ローカル ネットワーク上のデータベース エンジンのインスタンスまたは SQL Azure から生成できます。生成したスクリプトは、データベース エンジンの別のインスタンスまたは SQL Azure で実行できます。また、ウィザードを使用して、Database Publishing Services を使用して作成された Web サービスに、データベースの内容を直接パブリッシュすることもできます。
スクリプトの作成は、データベース全体または特定のオブジェクトに限定して行うことができます。
注 |
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スクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードには、データベース パブリッシュ ウィザードの機能が追加されています。データベース パブリッシュ ウィザードは廃止されました。 |
サポートされる SQL Server のバージョン
転送元データベースは、SQL Server 2005、SQL Server 2008、SQL Server 2008 R2、または SQL Azure のインスタンス上に配置する必要があります。転送先データベースは、SQL Server 2000、SQL Server 2005、SQL Server 2008、SQL Server 2008 R2、または SQL Azure のインスタンス上に配置する必要があります。
権限
データベースをパブリッシュするには、少なくとも元のデータベースで db_ddladmin 固定データベース ロールのメンバーシップが必要です。ホスティング プロバイダーの SQL Server のインスタンスにデータベース スクリプトをパブリッシュするには、少なくともターゲット データベースで db_ddladmin 固定データベース ロールのメンバーシップが必要です。
また、ホスティング プロバイダーのアカウントにアクセスしてデータベースをウィザードでパブリッシュするには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。ソース データベースをパブリッシュする前に、ホスティング プロバイダーにターゲット データベースを作成しておく必要もあります。パブリッシュを実行すると、その既存のデータベースのオブジェクトは上書きされます。
ホストされたサービスへのパブリッシュ
スクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードを使用すると、スクリプトの作成に加えて、ホストされた特定の種類の SQL Server Web サービスにデータベースをパブリッシュできます。SQL Server Hosting Toolkit には、CodePlex 上で共有されているソース プロジェクトとして Database Publishing Services が提供されています。Database Publishing Services プロジェクトを使用すると、Web ホスティング プロバイダーの顧客がデータベースを簡単に Web サービスに配置できる一連の Web サービスを構築することができます。SQL Server Hosting Toolkit のダウンロードの詳細については、「SQL Server Database Publishing Services」を参照してください。
スクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードの起動
ウィザードを起動してスクリプトを生成するには、「スクリプトを生成する方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。
ウィザードを起動して、ホストされた SQL Server Web サービスにパブリッシュするには、「データベースをパブリッシュする方法 (SQL Server Management Studio)」を参照してください。
パブリッシュされるオブジェクト
次の表は、パブリッシュできるオブジェクトと、それらのオブジェクトがスクリプトの生成とパブリッシュ ウィザードでサポートされる SQL Server のバージョンの一覧です。
データベース オブジェクト |
SQL Server 2008 R2 |
SQL Server 2008 |
SQL Server 2005 |
SQL Server 2000 |
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アプリケーション ロール |
○ |
○ |
○ |
○ |
アセンブリ |
○ |
○ |
○ |
× |
CHECK 制約 |
○ |
○ |
○ |
○ |
CLR (共通言語ランタイム) ストアド プロシージャ1 |
○ |
○ |
○ |
× |
CLR ユーザー定義関数 |
○ |
○ |
○ |
× |
データベース ロール |
○ |
○ |
○ |
○ |
DEFAULT 制約 |
○ |
○ |
○ |
○ |
フルテキスト カタログ |
○ |
○ |
○ |
○ |
インデックス |
○ |
○ |
○ |
○ |
ルール |
○ |
○ |
○ |
○ |
スキーマ |
○ |
○ |
○ |
× |
ストアド プロシージャ1 |
○ |
○ |
○ |
○ |
シノニム |
○ |
○ |
○ |
○ |
テーブル |
○ |
○ |
○ |
○ |
ユーザー2 |
○ |
○ |
○ |
○ |
ユーザー定義集計 |
○ |
○ |
○ |
× |
ユーザー定義データ型 |
○ |
○ |
○ |
○ |
ユーザー定義関数 |
○ |
○ |
○ |
○ |
ユーザー定義テーブル |
○ |
○ |
× |
× |
ユーザー定義型 |
○ |
○ |
○ |
× |
ビュー1 |
○ |
○ |
○ |
○ |
XML スキーマ コレクション |
○ |
○ |
○ |
× |
1 暗号化されずにパブリッシュされます。
2 データベースに存在するシステム ユーザー以外のユーザーはすべてロールとしてパブリッシュされます。