次の方法で共有


レポート データセットの作成

Reporting Services でレポートを作成する場合は、まず 1 つまたは複数のデータ ソースを定義してから、各データ ソースについて 1 つまたは複数のデータセットを作成します。各データセットでは、レポートで使用するデータ ソースのフィールドと、作成できる計算フィールドが指定されます。クエリとフィールドの定義に加えて、データセットには、データ ソースへのポインター、クエリ パラメーター、および文字の区別 (大文字と小文字、ひらがなとカタカナ、全角と半角、アクセント、照合順序の情報) などのデータ オプションが含まれています。

レポート サーバーまたは SharePoint サイトでパブリッシュされている共有データセットに参照を追加することもできます。共有データセットを使用すると、別のユーザーから提供されたクエリを使用できるようになります。共有データセットの詳細については、「共有データセットの管理」を参照してください。

データセットを作成した後、データセットとそのフィールド コレクションの名前をレポート データ ペインに表示できます。レポート データ ペインでは、追加のフィールドを作成したり、既存のフィールドを編集したりできます。詳細については、「レポート データセット内のフィールドの操作」を参照してください。

レポートにデータを表示するには、レポート データ ペインからデザイン画面のデータ領域にフィールドをドラッグすることによって、テーブルやグラフなどのデータセットをデータ領域にリンクします。データ領域の各種類と、データの準備、フィルター処理、およびグループ化の概念については、「データ領域の処理」、「レポートでのデータのフィルタ処理」、「レポート データのグループ化と並べ替え」を参照してください。

データセット機能

Reporting Services には、レポートに必要なデータを指定するデータセットを作成するための次の機能が用意されています。

  • データ ソースの種類。SQL Server や MicrosoftSQL ServerAnalysis Services など、リレーショナル データ ソース、多次元データ ソース、および XML データ ソースの定義済みの種類の一覧です。完全な一覧については、「データ ソースへの接続 (Reporting Services)」を参照してください。

  • データ処理拡張機能とデータ プロバイダー。 データ ソースの種類に接続したり、データセットのレポート データを取得したりする構成済みのコンポーネントです。サード パーティのデータ プロバイダーをデータ ソースとして登録することもできます。詳細については、「データ処理拡張機能と .NET Framework データ プロバイダー」を参照してください。

  • グラフィカルなクエリ デザイナーとテキスト ベースのクエリ デザイナー。 クエリ デザイナーを使用すると、データ ソースから取得するデータを指定するクエリを記述できます。クエリ デザイナーでは、レポートのサンプル データが表示され、クエリ パラメーターを定義できます。詳細については、「Reporting Services のクエリ デザイン ツール」を参照してください。データセットの既定の並べ替え順は、クエリで定義されます。

  • クエリ パラメーターに対して自動的に生成されたレポート パラメーター。クエリにクエリ パラメーターが含まれている場合、Reporting Services では、ユーザーがレポートを実行する前にパラメーターを変更できるように、レポート パラメーターが自動的に作成されます。クエリに複数の関連パラメーターが含まれている場合は、選択する値の数を制御するためのカスケード型パラメーターを作成できます。詳細については、「レポートへのパラメータの追加」および「特定のデータ ソースでのクエリ パラメーターの使用 (Reporting Services)」を参照してください。

  • データセット フィルター。データがデータ ソースから取得された後、特定の値を含めたり除外したりするように定義できるフィルターです。詳細については、「[フィルタ] ([データセットのプロパティ] ダイアログ ボックス)」を参照してください。

レポート モデルの使用

レポート モデルを使用すると、基になるデータ ソースのデータ構造について詳細な情報がなくてもレポートのデータを選択できます。レポート モデルをデータ ソースとして使用する前に、モデル デザインに関する専門知識を持つユーザーがレポート モデルを作成し、それをパブリッシュする必要があります。

レポート モデルには、定義済みフィールドおよびデータ間の関係 (エンティティとロール) が含まれ、[データ] ペインに表示されます。データセット フィールドの場合と同じ方法でこれらのアイテムを使用できます。レポートをデザインするときにデザイン画面にドラッグするだけです。レポート モデルを作成する方法の詳細については、「モデル デザイナを使用した作業」を参照してください。アドホック レポートの作成の詳細については、msdn.microsoft.com の「レポート ビルダー 1.0 を使用したレポートのデザインと実装」を参照してください。

Reporting Services でサポートされているデータ ソースの種類のデータに接続する方法およびデータを取得する方法の詳細については、このセクションの各トピックを参照してください。

このセクションの内容

関連項目

タスク

データセットを作成する方法 (Reporting Services)

レポート データ ペインでフィールドを追加、編集、削除する方法

参照

[レポート データ] ペイン

概念

Reporting Services でサポートされるデータ ソース

レポート データへの接続の操作方法に関するトピック

データベースのデータに対するアクセスと変更

データ ソースへの接続 (Reporting Services)

レポート データの処理

Business Intelligence Development Studio でのレポート デザイナーの操作