テキストベースのクエリ デザイナのユーザー インターフェイス (レポート ビルダ 2.0)
デザイン時に、データ ソースでサポートされているクエリ言語でクエリを指定し、クエリを実行し、結果を表示するには、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用します。複数の Transact-SQL ステートメント、カスタム データ処理拡張機能のクエリまたはコマンド構文、および式としてのクエリを指定できます。テキスト ベースのクエリ デザイナはクエリを前処理せず、あらゆる種類のクエリ構文に対応できるため、これは多くの種類のデータ ソースで既定のクエリ デザイナ ツールになっています。
テキスト ベースのクエリ デザイナでは、ツール バーと次の 2 つのペインが表示されます。
**[クエリ] **クエリの種類に応じて、クエリ テキスト、テーブル名、またはストアド プロシージャ名が表示されます。すべての種類のデータ ソースですべての種類のクエリが使用できるとは限りません。たとえば、テーブル名はデータ ソースの種類が OLE DB の場合にのみサポートされます。
**[結果] **デザイン時にクエリの実行結果が表示されます。
クエリ デザイナを開く手順については、「データセット クエリのクエリ デザイナを開く方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
テキスト ベースのクエリ デザイナのツール バー
テキスト ベースのクエリ デザイナで使用できるツール バーは、コマンドの種類に関係なく 1 つだけです。次の表は、ツール バーの各ボタンとその機能を示しています。
ボタン |
説明 |
---|---|
[テキストとして編集] |
テキスト ベースのクエリ デザイナと、グラフィカルなクエリ デザイナ間で切り替えます。すべての種類のデータ ソースでグラフィカル クエリ デザイナがサポートされているとは限りません。 |
[インポート] |
ファイルまたはレポートから既存のクエリをインポートします。サポートされているファイルの種類は sql と rdl だけです。詳細については、「レポート データセットについて (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。 |
クエリを実行し、その結果セットを結果ペインに表示します。 |
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[コマンドの種類] |
[Text]、[StoredProcedure]、または [TableDirect] を選択します。パラメータを受け取るストアド プロシージャの場合、ツール バーの [実行] をクリックすると、[クエリ パラメータの定義] ダイアログ ボックスが表示され、必要な値を入力できます。
注意
ストアド プロシージャから複数の結果セットが返された場合、最初の結果セットのみを使ってデータセットが設定されます。
|
コマンドの種類 (Text)
SQL Server データセットを作成するとき、既定ではリレーショナル クエリ デザイナが表示されます。テキスト ベースのクエリ デザイナに切り替えるには、ツール バーの [テキストとして編集] 切り替えボタンをクリックします。テキスト ベースのクエリ デザイナは、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインで構成されています。次の図に各ペインの名称を示します。
次の表は、各ペインの機能を示しています。
ペイン |
機能 |
---|---|
[クエリ] |
Transact-SQL クエリ テキストを表示します。Transact-SQL クエリを記述または編集する際に、このペインを使用します。 |
[結果] |
クエリの結果を表示します。クエリを実行するには、任意のペインで右クリックして、[実行] をクリックするか、ツール バーの [実行] ボタンをクリックします。 |
例
次のクエリは、Person スキーマの AdventureWorks2008 データベースの ContactType テーブルから姓の一覧を取得します。
SELECT Name FROM Person.ContactType
ツール バーの [実行] をクリックすると、クエリ ペインのコマンドが実行され、その結果が結果ペインに表示されます。結果セットには、所有者や販売担当者など 20 種類の連絡先の一覧が表示されます。
コマンドの種類 (StoredProcedure)
[コマンドの種類] で [StoredProcedure] を選択した場合、テキスト ベースのクエリ デザイナには、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインが表示されます。ストアド プロシージャ名をクエリ ペインに入力し、ツール バーの [実行] をクリックします。[クエリ パラメータの定義] ダイアログ ボックスが表示されます。ストアド プロシージャのパラメータ値を入力します。すべてのストアド プロシージャの入力パラメータについて、レポート パラメータが作成されます。
使用例
次のクエリでは、AdventureWorks2008 ストアド プロシージャである uspGetWhereUsedProductID を呼び出します。クエリを実行する場合は、製品 ID 番号パラメータの値を入力する必要があります。
uspGetWhereUsedProductID
[実行] (!) ボタンをクリックします。クエリ パラメータの入力画面が表示されたら、次の表にある値を入力します。
@StartProductID |
820 |
@CheckDate |
20010115 |
指定した日付について、結果セットには、指定したコンポーネント番号を使用している 13 の製品 ID の一覧が表示されます。
コマンドの種類 (TableDirect)
[コマンドの種類] で [TableDirect] を選択した場合、テキスト ベースのクエリ デザイナには、クエリ ペインと結果ペインの 2 つのペインが表示されます。テーブルを入力し、[実行] ボタンをクリックすると、そのテーブルのすべての列が返されます。
例
データ ソースの種類が OLE DB の場合、次のデータセット クエリでは、AdventureWorks2008 データベースのすべての種類の連絡先を結果セットとして取得します。
Person.ContactType
テーブル名 Person.ContactType を入力した場合、これは Transact-SQL ステートメントの SELECT * FROM Person.ContactType を作成することに相当します。