リレーショナル クエリ デザイナのユーザー インターフェイス (レポート ビルダ 2.0)
レポート ビルダ 2.0 にはグラフィカルなクエリ デザイナとテキスト ベースのクエリ デザイナが用意されており、レポート データセットの MicrosoftSQL Server リレーショナル データベースから取得するデータを指定するクエリの作成に使用できます。メタデータを検索してクエリを対話的に作成し、クエリの結果を表示する場合は、グラフィカルなクエリ デザイナを使用します。 グラフィカルなクエリ デザイナで作成されたクエリの表示や、クエリの変更を行う場合は、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用します。ファイルまたはレポートから既存のクエリをインポートすることもできます。
.gif "注意") 注意 |
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レポート ビルダ 2.0 では、データ ソースの種類が Oracle、OLE DB、ODBC、および Teradata の場合にクエリを指定するには、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用する必要があります。詳細については、「テキストベースのクエリ デザイナのユーザー インターフェイス (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。 |
クエリ デザイナを開く手順については、「データセット クエリのクエリ デザイナを開く方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
リレーショナル クエリ デザイナのツール バー
リレーショナル クエリ デザイナのツール バーにある次のボタンを使用すると、クエリを指定したりその結果を表示したりすることができます。
ボタン |
説明 |
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[テキストとして編集] |
テキスト ベースのクエリ デザイナに切り替えて、自動的に生成されたクエリの表示や変更を行います。 |
[インポート] |
ファイルまたはレポートから既存のクエリをインポートします。サポートされているファイルの種類は .sql と .rdl です。 |
[クエリの実行] |
クエリを実行します。クエリ結果ペインに結果セットが表示されます。 |
リレーショナル クエリ デザイナのペイン
リレーショナル クエリ デザイナを使用すると、レポート データセットのデータを取得するデータベースのテーブルと列を指定する Transact-SQL SELECT ステートメントを作成できます。このクエリ デザイナには、データベース ビュー ペイン、選択されたフィールド ペイン、リレーションシップ ペイン、適用されたフィルタ ペイン、およびクエリ結果ペインがあります。
データベース ビュー
データベース スキーマ別に編成された、テーブル、ビュー、ストアド プロシージャ、およびテーブル値関数の階層ビューを表示します。選択されたフィールド
データベース ビュー ペインで選択したアイテムのデータベース フィールド名の一覧を表示します。これらのフィールドがレポート データセットのフィールド コレクションになります。関数のパラメータ
データベース ビュー ペインのストアド プロシージャまたはテーブル値関数に対する入力パラメータの一覧を表示します。リレーションシップ
データベース ビュー ペインで選択したテーブルまたはビューのフィールドから推定される既定の JOIN の自動作成された一覧を表示します。適用されたフィルタ
データベース ビューのテーブルまたはビューのフィールドおよびフィルタ条件の一覧を表示します。クエリ結果
自動的に生成されたクエリの結果セットのサンプル データを表示します。
データベース ビュー ペイン
データベース ビュー ペインには、表示する権限のあるデータベース オブジェクトのメタデータが表示されます。表示されるメタデータは、データ ソース接続と資格情報によって決まります。階層ビューに、データベース スキーマ別に編成されたデータベース オブジェクトが表示されます。各スキーマのノードを展開すると、テーブル、ビュー、ストアド プロシージャ、およびテーブル値関数が表示されます。テーブルまたはビューを展開すると列が表示されます。
選択されたフィールド ペイン
選択されたフィールド ペインには、選択したテーブルまたはビューのデータベース フィールドやストアド プロシージャまたはテーブル値関数に対する入力パラメータが表示されます。このペインに表示されるフィールドがレポート データセットのフィールド コレクションになります。データセットとクエリを作成した後、レポート データ ペインを使用して、レポート データセットのフィールド コレクションを表示できます。これらのフィールドは、レポートを表示するときにテーブル、グラフ、およびその他のレポート アイテムに表示できるデータを表します。
このペインのフィールドを追加または削除するには、データベース ビュー ペインでテーブルまたはビューのフィールドのチェック ボックスをオンまたはオフにします。
関数のパラメータ ペイン
関数のパラメータ ペインには、ストアド プロシージャまたはテーブル値関数のパラメータが表示されます。次の列が表示されます。
**[パラメータ名] **ストアド プロシージャまたはテーブル値関数で定義されるパラメータの名前を表示します。
[値] デザイン時にクエリを実行してクエリ結果ペインに表示されるデータを取得する際にパラメータに使用される値。この値は、実行時にレポートを実行する際には使用されません。
リレーションシップ ペイン
リレーションシップ ペインには、データベース メタデータから取得される外部キー制約によって自動的に決まる結合リレーションシップが表示されます。次の列が表示されます。
**[左テーブル] **結合リレーションシップの一部である最初のテーブルの名前を表示します。
**[リレーションシップ] **自動的に生成されたクエリで使用する Transact-SQL JOIN ステートメントの種類を表示します。既定では、外部キー制約が検出された場合は INNER JOIN が使用されます。その他のリレーションシップは LEFT JOIN または RIGHT JOIN です。それ以外の場合は、リレーションシップに [リレーションシップなし] が表示されます。リレーションシップのない結合では、クエリで CROSS JOIN が生成されます。JOIN の種類の詳細については、SQL Server オンライン ブックの「結合の基礎」を参照してください。
**[右テーブル] **結合リレーションシップの 2 番目のテーブルの名前を表示します。
リレーションシップを削除するには、このリレーションシップの基になっている、データベース ビュー ペインで選択されているすべてのフィールドを選択解除する必要があります。
適用されたフィルタ ペイン
適用されたフィルタ ペインには、実行時に取得されるデータの行数を制限するために使用される条件が表示されます。このペインで指定された条件を使用して Transact-SQL の WHERE 句が生成されます。パラメータ オプションを選択すると、レポート パラメータが自動的に生成されます。クエリ パラメータに基づくレポート パラメータを使用すると、ユーザーがクエリの値を指定してレポートのデータを制御できるようになります。
次の列が表示されます。
**[フィールド名] **条件を適用するフィールドの名前を表示します。
**[演算子] **フィルタ式で使用する演算を表示します。
**[値] **フィルタ式で使用する値を表示します。
**[パラメータ] **クエリ パラメータをクエリに追加するオプションを表示します。[データセットのプロパティ] を使用すると、クエリ パラメータとレポート パラメータの関係を表示できます。詳細については、「クエリ パラメータをレポート パラメータに関連付ける方法 (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
クエリ結果ペイン
クエリ結果ペインには、その他のペインの選択内容によって指定されている自動的に生成されたクエリの結果が表示されます。結果セットの列は選択されたフィールド ペインで指定したフィールドで、行データは適用されたフィルタ ペインで指定したフィルタによって制限されます。
このデータは、クエリの実行時にデータ ソースから取得された値を表します。このデータはレポート定義に保存されません。レポートの実際のデータは、レポートの処理時に取得されます。
結果セットの並べ替え順序は、データがデータ ソースから取得された順序によって決まります。並べ替え順序は、クエリの修正によって変更することも、レポートのデータが取得された後に変更することもできます。詳細については、「レポートのデータの並べ替え (レポート ビルダ 2.0)」を参照してください。
自動的に生成されたクエリについて
データベース ビュー ペインでテーブルおよび列またはストアド プロシージャおよびビューを選択すると、クエリ デザイナによって基になる主キーと外部キーのリレーションシップがデータベース スキーマから取得されます。クエリ デザイナでは、このリレーションシップを分析することによってテーブル間で実行する JOIN の種類が決定されます。2 つのテーブル間にリレーションシップが存在する場合は、クエリ デザイナによって INNER JOIN が指定されます。それ以外の場合は、CROSS JOIN が指定されます。
生成されたクエリには、常に各テーブルの 1 列以上が含まれます。各テーブルの列を含まないクエリの自動生成はサポートされません。
クエリを制御する最善の方法として、テキスト ベースのクエリ デザイナを使用してください。テキスト ベースのクエリ デザイナに切り替えるには、ツール バーの [テキストとして編集] をクリックします。テキスト ベースのクエリ デザイナでクエリを編集すると、リレーショナル クエリ デザイナは使用できなくなります。クエリは、常にテキスト ベースのクエリ デザイナで開かれるようになります。