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スキーマ生成ウィザード (Analysize Services)

SQL Server データ ツール (SSDT) では、Analysis Services プロジェクトまたはデータベース内で OLAP プロジェクトを定義する際の、2 種類のリレーショナル スキーマ操作方法をサポートしています。 一般的に、OLAP オブジェクトは Analysis Services プロジェクトまたはデータベース内のデータ ソース ビューで作成される論理データ モデルに基づいて定義します。 このデータ ソース ビューは、データ ソース ビューでカスタマイズされる、1 つ以上のリレーショナル データ ソースのスキーマ要素に基づいて定義されます。

または、OLAP オブジェクトを最初に定義してから、これらの OLAP オブジェクトをサポートするデータ ソース ビュー、データ ソース、および基になるリレーショナル データベース スキーマを生成することもできます。 このリレーショナル データベースは、サブジェクト領域データベースと呼ばれます。

この方法はトップダウン デザインと呼ばれることもあり、プロトタイプや分析モデルの作成によく使用されます。 このアプローチに従う場合は、スキーマ生成ウィザードを使用することによって、Analysis Services のプロジェクトまたはデータベースで定義されている OLAP オブジェクトに基づいて、基になるデータ ソース ビューとデータ ソース オブジェクトを作成します。

これは、反復的なアプローチです。 ほとんどの場合、ディメンションとキューブのデザインを変更するためにウィザードを何度か再実行することになります。 ウィザードを実行するたびに、基になるオブジェクトに変更内容が組み込まれ、基になるデータベースに含まれているデータができる限り保持されます。

生成されるスキーマは、SQL Server のリレーショナル データベース エンジン スキーマです。 このウィザードでは、他のリレーショナル データベース製品のスキーマは生成されません。

サブジェクト領域データベースに入力されるデータは、SQL Server のリレーショナル データベースに入力するときに使用するツールとテクニックを使用して、別々に追加されます。 ほとんどの場合、データはウィザードを再実行したときに保持されますが、例外もあります。 たとえば、データを含んでいるディメンションまたは属性を削除した場合は、一部のデータが失われます。 スキーマが変更されたため、スキーマ生成ウィザードで一部のデータを削除する必要がある場合は、データが削除される前に警告が表示されるので、再生成をキャンセルできます。

一般的に、スキーマ生成ウィザードによって生成されたオブジェクトに対する変更は、スキーマ生成ウィザードが次にそのオブジェクトを再生成したときに上書きされます。 この主な例外は、スキーマ生成ウィザードで生成されたテーブルに列を追加する場合です。 この場合、スキーマ生成ウィザードによって、テーブルに追加した列だけでなく、その列のデータも保持されます。

このセクションの内容

次の表に、スキーマ生成ウィザードの操作方法を説明するその他のトピックを示します。

トピック

説明

スキーマ生成ウィザードの使用 (Analysis Services)

サブジェクト領域データベースとステージング領域データベースのスキーマの生成方法について説明します。

データベース スキーマの理解

サブジェクト領域データベースとステージング領域データベースに対して生成されるスキーマについて説明します。

増分生成の理解

スキーマ生成ウィザードの増分生成機能について説明します。

関連項目

参照

スキーマ生成ウィザードの F1 ヘルプ (Analysis Services - 多次元データ)

概念

多次元モデルのデータ ソース ビュー

多次元モデルのデータ ソース

サポートされるデータ ソースの種類 (SSAS 多次元)

その他の技術情報

データ ソース ビュー (Analysis Services - 多次元データ)