メディアの基本事項
Microsoft Expression Blend では、イメージ、オーディオ、ビデオなどのメディア ファイルをプロジェクトに追加できます。
プロジェクトへのメディア ファイルの追加方法については「プロジェクトへのイメージ、オーディオ、またはビデオ ファイルの追加」および「作業中のドキュメントへのイメージ、オーディオ、またはビデオ ファイルの挿入」を参照してください。
イメージ
Expression Blend では、BMP、GIF、ICO、JPEG、PNG、TIFF など、一般的なイメージ ファイルの種類のほとんどがサポートされます。イメージ ファイルをプロジェクトに追加した後、アートボードにイメージを追加するには、[プロジェクト] パネルの [ファイル] でイメージ ファイル名をダブルクリックするか、または既存のイメージ コントロールの Source プロパティをイメージ ファイルの名前に設定します。
イメージは、アートボードに追加して表示することができます。Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトおよび Microsoft Silverlight 2 プロジェクトでは、イメージをブラシ リソースに変換し、他のオブジェクトに適用できます。詳細については、「イメージからブラシへの変換」を参照してください。
WPF プロジェクトでは、イメージを 3D オブジェクトに変換し、アニメーション化することもできます。詳細については、「2D イメージの 3D イメージへの変換」を参照してください。
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オーディオ
Expression Blend は、AIF、AIFC、AIFF、ASF、AU、MID、MIDI、MP2、MP3、MPA、MPE、RMI、SND、WAV、WMA、WMD などのオーディオ ファイル形式をサポートします。これらのファイル形式は、すべて Windows Media Player 10 でサポートされています。
メモ : |
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Silverlight 1.0 および Silverlight 2 は、MP3 と WMA ファイル形式のみサポートします。 |
オーディオ ファイルをプロジェクトに追加した後、アートボードにオーディオを追加するには、[プロジェクト] パネルの [ファイル] でオーディオ ファイル名をダブルクリックするか、または既存の MediaElement コントロールの Source プロパティをオーディオ ファイルの名前に設定します。
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ビデオ
Expression Blend は、ASF、AVI、DVR-MS、IFO、M1V、MPEG、MPG、VOB、WM、WMV などのビデオ ファイル形式をサポートします。これらのファイル形式は、すべて Windows Media Player 10 でサポートされています。
メモ : |
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Silverlight 1.0 および Silverlight 2 は、WMV ファイル形式のみサポートします。 |
これ以外の種類のビデオ ファイルは挿入できませんが、MediaElement コントロールを使用してプロジェクトに追加することはできます。ドキュメントに、[アセット ライブラリ] の MediaElement コントロールを追加し、その Source プロパティを変更して、認識されないメディア ファイルの種類をポイントすると、実行時にアプリケーションでビデオを再生できます。
注意 : |
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Expression Blend でメディアを使用するには、Windows Media Player 10 をインストールしておく必要があります。Windows Media Player 10 は、Windows Media の Web サイトからダウンロードできます。 |
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WPF プロジェクトのオーディオとビデオ
ドキュメントにオーディオ ファイルまたはビデオ クリップを挿入したら、[オブジェクトとタイムライン] に作成されるメディア タイムラインを使用して再生を操作することができます。メディア タイムラインでは、次の操作を実行できます。
[オブジェクトとタイムライン] で選択したメディア要素のプロパティを変更できます。[プロパティ] パネルの [メディア] カテゴリでは、ボリューム、バランス、速度などのプロパティを変更できます。
ツールボックスの [選択内容] ツールを選択し、灰色のタイム バーをドラッグすると、タイムラインを手動で移動できます。影付きのタイム バーを右クリックし、繰り返し処理のオプションを選択することもできます。詳細については、「ループの設定」にあるトピックを参照してください。
[オブジェクトとタイムライン] でメディア要素のコピーと貼り付けを行い、各種のタイム バーを動かすと、さまざまなタイミングで音声が再生されるようにスケジュール設定できます。
ボタンなどのコントロールを構成して、メディア タイムラインを開始および終了することができます。例については、「タイムラインでのトリガを使用したメディア コントロール」を参照してください。
コードビハインド ファイルのメディア タイムラインも、アニメーション タイムラインを変更する場合と同じ方法で変更します。詳細については、MSDN の「ストーリーボードの概要」を参照してください。次のコードは、ストーリーボードを開始するために最低限必要な C# のコード行を示す非常に単純な例です。
using System.Windows.Media; using System.Windows.Media.Animation; // In a method... Storyboard audioResourceWav; audioResourceWav = (Storyboard)this.Resources["AudioResource_wav"]; audioResourceWav.Begin(this);
メディアと他のタイムラインの同期
ストーリーボードにメディア (ビデオまたはオーディオ) とアニメーション タイムラインの両方が含まれている場合、読み込み時間が原因でメディア タイムラインが遅延していると、メディア タイムラインより前にアニメーション タイムラインが開始することがあります。XAML SlipBehavior 属性を使用すると、すべてのタイムラインを同時に開始できます。タイムラインを同期する方法については、「アニメーションとメディアのタイムラインの開始時間の同期」を参照してください。
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Silverlight 1.0 プロジェクトのオーディオとビデオ
オーディオ ファイルまたはビデオ クリップをドキュメントに挿入した後、イベント ハンドラを使用して、その再生を制御できます。ドキュメントのコードビハインド ファイルのイベント ハンドラで動作が変更されていない限り、アプリケーションを開始したときにメディアが自動的に再生されます。例については、「Silverlight アプリケーションのストーリーボードを制御するボタンの作成」を参照してください。
または、Microsoft Expression Encoder 2 を使用してフル機能のメディア プレーヤーを作成し、Silverlight 1.0 テンプレートを使用してメディアを表示することもできます。詳細については、「Expression Blend での Expression Encoder 2 の Silverlight テンプレートの変更」を参照してください。
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Silverlight 2 プロジェクトのオーディオとビデオ
オーディオ ファイルまたはビデオ クリップをドキュメントに挿入した後、[オブジェクトとタイムライン] で作成した Silverlight 2 MediaElement オブジェクトのプロパティとイベントを使用して、オーディオ ファイルまたはビデオ クリップの実行時の動作 (再生、ダウンロードの進行状況、バッファリングの進行状況など) を制御できます。詳細については、「MediaElement の状態 (Silverlight 2)」を参照してください。
または、Microsoft Expression Encoder 2 Service Pack 1 を使用してフル機能のメディア プレーヤーを作成し、Silverlight 2 テンプレートを使用してメディアを表示することもできます。詳細については、「Silverlight 2 の Expression Encoder テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。
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