GridView Web サーバーコントロールの概要

[アーティクル]
10/22/2014

更新 : 2007 年 11 月

表データの表示は、ソフトウェア開発において繰り返し発生するタスクです。ASP.NET には、GridView など、表データをグリッド内に表示するためのツールが多数用意されています。GridView コントロールを使用すると、データベース、XML ファイル、データを公開するビジネスオブジェクトなど、さまざまな種類のデータソースのデータを表示、編集、および削除できます。

このトピックの内容は次のとおりです。

背景
コード例
クラスリファレンス

背景

GridView コントロールを使用すると、以下の操作を行うことができます。

データソースコントロールのデータを自動的にバインドして表示する。
データソースコントロールのデータの選択、並べ替え、ページング、編集、および削除を行う。

また、次の操作を行うことにより、GridView コントロールの外観と動作をカスタマイズできます。

カスタムの列およびスタイルを指定する。
テンプレートを利用して、カスタムユーザーインターフェイス (UI) の要素を作成する。

イベントを処理して、GridView コントロールの機能に独自のコードを追加する。

メモ :
GridView コントロールは DataGrid コントロールに置き換わるものです。これらのコントロールの違いの詳細については、「GridView Web サーバーコントロールと DataGrid Web サーバーコントロールの比較」を参照してください。

GridView コントロールを使用したデータバインディング

GridView コントロールは、データバインディングに関する 2 つのオプションを提供します。

DataSourceID プロパティを使用したデータバインディング。これによって、GridView コントロールをデータソースコントロールにバインドできます。GridView コントロールが、データソースコントロールの機能を利用して、並べ替え、ページング、および更新のための組み込み機能を提供できるため、この方法は推奨される方法です。
DataSource プロパティを使用したデータバインディング。これによって、ADO.NET データセットやデータリーダーを含むさまざまなオブジェクトにデータをバインドできます。この方法では、並べ替え、ページング、更新などの追加機能のためのコードを記述する必要があります。

DataSourceID プロパティを使用してデータソースにバインドする場合、GridView コントロールは双方向のデータバインディングをサポートします。返されたデータを表示するコントロール以外に、バインドされたデータの更新および削除操作を自動的にサポートするコントロールを有効にできます。

詳細については、「ASP.NET のデータバインド Web サーバーコントロールの概要」を参照してください。

GridView コントロール内のデータ表示の書式設定

GridView コントロールの行のレイアウト、色、フォント、および配置を指定できます。行に含まれるテキストとデータを表示するように指定することもできます。また、データ行を、項目、交互の項目、選択された項目、編集モード項目のどの項目で表示するかを指定できます。GridView コントロールを使用して列の書式を指定することもできます。GridView コントロールの書式設定については、GridView クラスの概要を参照してください。

GridView コントロールを使用したデータ編集と削除

既定では、GridView コントロールは読み取り専用モードでデータを表示します。ただし、このコントロールは、TextBox コントロールや CheckBox コントロールなど、編集可能なコントロールを含む行を表示するための編集モードもサポートします。また、GridView コントロールを構成して、Delete ボタンを表示することもできます。ユーザーは、このボタンをクリックして対応するレコードをデータソースから削除できます。

GridView コントロールは、関連付けられたデータソースで編集操作および削除操作を自動的に実行できるため、コードを記述せずに編集動作を有効にできます。また、GridView コントロールが読み取り専用のデータソースコントロールにバインドされている場合などに、プログラムによってデータの編集および削除のプロセスを制御できます。

テンプレートを使用すると、行が編集モードのときに使用する入力コントロールをカスタマイズできます。詳細については、TemplateField クラスを参照してください。

GridView の並べ替え機能

GridView コントロールは、単一列での並べ替えをサポートします。この場合、プログラミングは必要ありません。並べ替えイベントを使用したり並べ替え式を指定したりすることにより、GridView コントロールの並べ替え機能をさらにカスタマイズできます。詳細については、「GridView Web サーバーコントロールでのデータの並べ替え」を参照してください。

GridView のページング機能

GridView コントロールには、簡単なページング機能が用意されています。GridView コントロールの PagerTemplate プロパティを使用して、GridView コントロールのページング機能をカスタマイズできます。詳細については、「GridView Web サーバーコントロール内でのページング」を参照してください。