Clear メソッド (Err オブジェクト)

[アーティクル]
09/30/2008

更新 : 2007 年 11 月

Err オブジェクトのすべてのプロパティの設定値をクリアします。

object.Clear

パラメータ

object
常に Err オブジェクトです。

解説

On Error Resume Next ステートメントを使用した後でエラー処理を行うときなど、エラー処理後に、Clear を使って Err オブジェクトを明示的にクリアします。Clear メソッドが自動的に呼び出されるのは、次のいずれかのステートメントの実行時です。

任意の型の Resume ステートメント
Exit Sub、Exit Function、または Exit Property
任意の On Error ステートメント

任意の Try...Catch...Finally ステートメント

メモ :
他のオブジェクトへのアクセス中に生成されたエラーを処理する場合は、On Error GoTo よりも On Error Resume Next 構成要素の方が適しています。オブジェクトを操作した後の Err を毎回調べることで、該当するコードによってアクセスされたオブジェクトが明らかになります。Err.Number にエラーコードを設定したオブジェクトと最初にエラーを生成したオブジェクト (Err.Source で指定されるオブジェクト) についても確認できます。

他のオブジェクトへのアクセス中に生成されたエラーを処理する場合は、On Error GoTo よりも On Error Resume Next 構成要素の方が適しています。オブジェクトを操作した後の Err を毎回調べることで、該当するコードによってアクセスされたオブジェクトが明らかになります。Err.Number にエラーコードを設定したオブジェクトと最初にエラーを生成したオブジェクト (Err.Source で指定されるオブジェクト) についても確認できます。

使用例

次の例は、Err オブジェクトの Clear メソッドを使って、Err オブジェクトの数値型のプロパティを 0 に、文字列型のプロパティを長さ 0 の文字列にリセットします。Clear を呼び出さずに MsgBox をもう一度呼び出すと、同じエラーメッセージが表示されます。

Sub ClearErr()
  ' Produce overflow error
  On Error Resume Next
  Dim zero As Integer = 0
  Dim result As Integer = 8 / zero
  MsgBox(Err.Description)
  Err.Clear()
  MsgBox(Err.Description)
End Sub