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マルチスレッド アプリケーションのデバッグ

更新 : 2007 年 11 月

スレッドは、オペレーティング システムでプロセッサ時間を割り当てる命令のシーケンスです。オペレーティング システムで実行されているプロセスは、いずれも 1 つ以上のスレッドで構成されます。複数のスレッドで構成されるプロセスをマルチスレッド プロセスといいます。

複数のプロセッサ、マルチコア プロセッサ、またはハイパースレッディング プロセッサを搭載したコンピュータでは、同時に複数のスレッドを実行できます。複数のスレッドを同時に実行すると、プログラムのパフォーマンスは大幅に向上しますが、複数のスレッドを追跡する必要があるため、デバッグは難しくなります。

また、マルチスレッドには新しい種類の潜在的な問題が伴います。たとえば、複数のスレッドが同じリソースにアクセスする必要があり、一度に 1 つのスレッドだけがそのリソースに安全にアクセスできるということがよくあります。一度に 1 つのスレッドだけがリソースにアクセスできるようにするには、相互排他を適用する必要があります。相互排他が正しく適用されなければ、デッドロック状態が発生し、すべてのスレッドが実行不能になる可能性があります。デッドロックは、デバッグが特に困難な問題の 1 つです。

Visual Studio 2008 では、[スレッド] ウィンドウなどのユーザー インターフェイスが強化されており、マルチスレッド デバッグが容易になっています。スレッド インターフェイスの新機能について理解を深めるには、チュートリアルを実行するのが最善の方法です。「チュートリアル : マルチスレッド アプリケーションのデバッグ」を参照してください。

Visual Studio には、強力なブレークポイントとトレースポイントも用意されており、マルチスレッド アプリケーションをデバッグする際に大いに役立ちます。ブレークポイント フィルタを使用すると、個々のスレッドにブレークポイントを配置できます。方法 : ブレークポイント フィルタを指定する を参照してください。

ユーザー インターフェイスを含むマルチスレッド アプリケーションは、特にデバッグが困難になることがあります。その場合には、アプリケーションを別のコンピュータで実行し、リモート デバッグを使用することを検討してください。詳細については、「リモート デバッグのセットアップ」を参照してください。

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その他の技術情報

スレッドとプロセスの操作

リモート デバッグのセットアップ