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"現在の作業項目" パースペクティブ

更新 : 2007 年 11 月

"現在の作業項目" パースペクティブを使用すると、作業項目の現在の状態に関する Team System キューブのメジャーとディメンションを参照できます。

ms244715.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

Team Foundation キューブでパースペクティブを使用するには、データ層で Microsoft SQL Server 2005 Enterprise Edition または SQL Server 2005 Enterprise (64) Edition を使用する必要があります。Team Foundation Server に含まれる SQL Server 2005 Standard Edition は、パースペクティブの使用をサポートしていません。SQL Server 2005 Standard Edition の使用時には、すべてのパースペクティブのキューブ要素は Team System のデータ キューブに存在します。

このパースペクティブを使用すると、次のような質問に答えることができます。

  • 各ユーザーに対してアクティブなタスクがいくつ割り当てられているか。

  • プロジェクトの各区分でいくつのバグがアクティブになっているか。

  • プロジェクト内で、各種類のトリアージ済みでない項目がいくつアクティブになっているか。

  • いくつのアクティブなタスクが、関連付けられた懸案事項を持つか。またそのタスクは何か。

  • いくつのアクティブな要件が、リンクされたバグを持つか。

メジャー

以下の表に、"現在の作業項目" パースペクティブに含まれるメジャーを示します。"現在の作業項目数" メジャーは、すべての Team Foundation Server の配置に存在します。残存作業、実績作業、および基準作業のスケジューリング フィールドは、サーバー上のいずれかのプロセス テンプレートで、作業項目の定義にスケジューリング フィールドが使用されている場合に存在します。作業項目の種類の定義で、カスタム フィールドの reportable 属性が "measure" に指定されていれば、このパースペクティブに追加のメジャーが存在します。オプションの reportable 属性の使用方法、および属性値の詳細については、「作業項目の種類フィールドの定義」を参照してください。

メジャー

説明

現在の作業項目数

クエリまたはレポート内で、選択条件を満たす作業項目の現在の数を含みます。

残存作業

クエリまたはレポート内で、選択条件を満たす作業項目の残りの作業時間を含みます。

実績作業

クエリまたはレポート内で、選択条件を満たす作業項目の実績作業時間を含みます。

基準作業

クエリまたはレポート内で、選択条件を満たす作業項目の基準作業時間を含みます。

ディメンション

"現在の作業項目" パースペクティブには、メジャーの要約やフィルタに使用できるすべてのディメンションが含まれます。これらのディメンションは以下のグループに分類できます。それぞれのグループについて、以下の表に説明します。

  • 共有ディメンション   作業項目とキューブの要素との間のリレーションシップです。Team System の多数のパースペクティブで共有されるチーム プロジェクト、日付、人などがあります。

  • 作業項目ディメンション   作業項目ディメンションは、状態、作業項目の種類、作業項目 ID などの作業項目に固有の、すべての属性を含みます。また、プロセス テンプレート内で reportable 属性に "Dimension" が設定された作業項目フィールドは、作業項目ディメンションの属性として反映されます。

  • 関連するディメンション   "現在の作業項目" パースペクティブのメジャーは、このディメンションにリンクされた作業項目の属性で要約できます。"現在の作業項目" パースペクティブの各ディメンションに対して、対応する関連ディメンションが存在します。

共有ディメンション

以下の表に、"現在の作業項目" パースペクティブに含まれる共有ディメンションを示します。メジャーはこれらの各ディメンションに従って集計できます。"ディメンションの使用" 列は、ディメンションが "現在の作業項目" パースペクティブのメジャーに関連付けられている場合の、ディメンション名を表します。すべての作業項目に対して、Team System キューブで定義されるディメンションの使用の共通セットがあります。これらのディメンションの使用には、"発生元" 列に "Common" と示されています。これらの共通のディメンションの使用に加えて、新しいディメンションの使用を、プロセス テンプレートの定義内でフィールドを "reportable" と指定することによって定義できます。オプションの reportable 属性の使用方法、および属性値の詳細については、「作業項目の種類フィールドの定義」を参照してください。MSF のプロセス テンプレートには、次の表の "発生元" 列に CMMI、Agile、または MSF (属性が両方に共通する場合) の値が示されているディメンションが含まれます。

共有ディメンションの詳細については、「共有ディメンション」を参照してください。

ディメンションの使用

ディメンション

発生元

説明

区分

区分1

Common

作業項目が分類されている区分。

発見されたビルド

ビルド2

MSF

バグが発見されたビルド。

統合ビルド

ビルド2

MSF

バグが修正されたビルド。

アクティブ化された日

日付1

Common

作業項目がアクティブ化された最新の日付。

終了日

日付1

Common

作業項目がクローズした最新の日付。

日付

日付1

Common

作業項目が変更された日付。

解決日

日付1

Common

作業項目が解決した最新の日付。

開始日

日付1

MSF

"開始日" スケジューリング フィールドの現在の値。

完了日

日付1

MSF

"完了日" スケジューリング フィールドの現在の値。

イテレーション

イテレーション1

Common

作業項目が分類されているイテレーション。

担当者

人1

Common

作業項目の割当先となる人。

変更者

人1

Common

作業項目を変更した人。

作成者

人1

Common

作業項目を作成した人。

チーム プロジェクト

チーム プロジェクト1

Common

作業項目に関連付けられたチーム プロジェクト。

1 詳細については、「共有ディメンション」を参照してください。

2 詳細については、「"ビルド" パースペクティブ」を参照してください。

作業項目ディメンション

以下の表に、作業項目ディメンションに含まれる共通の属性を示します。このディメンションには、Team Foundation Server コンピュータに配置されるすべての作業項目のすべての属性が含まれています。すべての作業項目の定義が、共通のフィールドのセットを含みます。これらのフィールドは常に作業項目ディメンションの属性です。

属性

発生元

説明

ID

Common

作業項目の作成時に割り当てられる、作業項目の識別番号。

作業項目の種類

Common

作業項目の種類。

タイトル

Common

作業項目のタイトル。

状態

Common

作業項目の状態。

前の状態

Common

作業項目の以前の状態。

理由

Common

作業項目の状態が変更された理由。

バージョン

Common

作業項目のリビジョン。

アクティブ化した人

MSF

作業項目をアクティブ化した人。

ブロック

CMMI

作業項目の完了がブロックされたかどうか。

終了者

MSF

作業項目を終了した人。

作業分野

MSF

タスクが含まれる作業分野。

終了基準

MSF

このシナリオをイテレーションの終了基準としてトラックする必要があるかどうかを決定するフラグ。

懸案事項

MSF

作業項目を (バグを懸案事項としてマーク付けするなど) 強調するために使用。

概算見積もり

Agile

タスクを完了するために必要な人日数の概算見積もり。

優先度

CMMI

ビジネスに対する優先度。

サービス品質の種類

Common

サービス品質の種類。

ランク

MSF

作業の優先度付けのための順位。

必要条件の種類

CMMI

必要条件の種類。

解決者

MSF

作業項目を解決した人。

解決理由

MSF

バグが解決した理由。

タスク階層

MSF

指定の作業項目の Microsoft Project コンテキストを表す文字列。

タスクの種類

CMMI

タスクの種類。

トリアージ

CMMI

作業項目の方針の状態。

関連するディメンション

前で説明したディメンションおよびディメンション属性は、それぞれに対応するディメンションを持ち、このディメンションが、分析対象である作業項目にリンクされた作業項目の属性によるメジャーのフィルタまたは分類を可能にしています。これにより、「いくつのアクティブなバグが優先度 1 のシナリオにリンクされているか」などの質問に答えるクエリを実行できます。

作業項目のリンクの属性に対応するディメンションには、"関連する"というプレフィックスが付きます。たとえば、"担当者" というディメンションの使用には、"関連する担当者" ディメンションが対応します。その他のディメンションの使用についても同じです。

ディメンション

説明

関連する区分

選択された作業項目を、リンクされた作業項目の区分で分類するために使用。

関連するイテレーション

選択された作業項目を、リンクされた作業項目のイテレーションで分類するために使用。

関連する日付

選択された作業項目を、リンクされた作業項目の日付で分類するために使用。

関連する担当者

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が割り当てられている人またはグループで分類するために使用。

関連する変更者

選択された作業項目を、リンクされた作業項目を変更した人またはグループで分類するために使用。

関連する作成者

選択された作業項目を、リンクされた作業項目を作成した人またはグループで分類するために使用。

関連するアクティブ化された日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目がアクティブ化された日付で分類するために使用。

関連する終了日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目がクローズした日付で分類するために使用。

関連する解決日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が解決した日付で分類するために使用。

関連する作業項目

選択された作業項目を、リンクされた作業項目で分類するために使用。

関連する開始日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が開始された日付で分類するために使用。

関連する完了日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が終了した日付で分類するために使用。

関連する発見されたビルド

選択された作業項目を、リンクされた作業項目がビルドに発見されたかどうかで分類するために使用。

関連する統合ビルド

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が解決したビルドで分類するために使用。

関連する作成日

選択された作業項目を、リンクされた作業項目が作成された日付で分類するために使用。

参照

概念

作業項目スキーマ

その他の技術情報

データ ウェアハウス キューブの構造について

パースペクティブ