複雑な Team Foundation Server トポロジ

[アーティクル]
09/11/2008

更新 : 2007 年 11 月

Team Foundation Server は、さまざまなトポロジ構成で構成できます。一般に、トポロジが単純なほど、Team Foundation Server 配置の保守は簡単になります。ビジネスニーズを満たす最も単純なトポロジを配置してください。ここでは、複雑な Team Foundation Server トポロジについて説明します。複雑なトポロジでは、Team Foundation Server コンポーネントが別々のサーバーにインストールされています。これには、地理的に離れた場所にある複数のドメインのクライアントからアクセスします。追加のフェールオーバーコンポーネントに加えて、Team Foundation Server Proxy がインストールされます。

複雑なサーバートポロジ

複雑なサーバートポロジでは、クラスタの複数のサーバーまたは他のフェールオーバー構成を使用して、Team Foundation の論理データ層および論理アプリケーション層のコンポーネントをホストします。次の図に、複雑な Team Foundation Server トポロジを示します。

複雑なサーバートポロジ

この例のトポロジは、適度なトポロジ (「適度な Team Foundation Server トポロジ」を参照) と似ています。Team Foundation Server サービスが 1 つのアプリケーション層サーバーに配置され、Team Foundation Server データベースが別のデータ層サーバーにインストールされています。Team Foundation ビルドおよびチームのリモートテストマシン群 (エージェント) は、その他のサーバーに配置されます。さらに、フェールオーバーコンポーネントが追加されています。アプリケーション層にはスタンバイサーバーが追加され、Team Foundation データベースが SQL Server クラスタにインストールされています。

例の図では、Europe.Contoso.com という名前の子ドメインが、地理的に離れた子ドメインを表します。このドメインは帯域幅が限られた接続を使用します。このような帯域幅が限られた条件下では、Team Foundation Server のソースコード管理コンポーネントから参加リストを取得するのに長時間かかることがあります。このため、バージョン管理ファイルのプロキシキャッシュとして機能する Team Foundation Server Proxy が子ドメインにインストールされています。すべてのクライアント要求は直接アプリケーション層に送られますが、ソースコードの 'get' 要求は例外です。これらの要求は、Team Foundation Server Proxy を経由して送られます。これにより、プロキシサーバーでダウンロードするすべてのソースファイルをキャッシュします。

この例のトポロジでは、フォールトトレランスについても考慮されており、フェールオーバーコンポーネントが構成されています。アプリケーション層スタンバイサーバーには、主要なアプリケーション層が何らかの理由で障害を起こした場合に利用される手動のフェールオーバー機能が用意されています。データ層のフォールトトレランスとしては、SQL Server 2005 のクラスタリングテクノロジを利用します。

この例は、ユーザー数が最大 2,000 人の大規模な製品開発チーム用に設計されています。ビジネスニーズに最適な配置トポロジの選択の詳細については、「Team Foundation Server の計画」を参照してください。