Checkout コマンドと Edit コマンド

ローカル ファイルを書き込み可能にし、ワークスペース内の保留中の変更の状態を "編集" に変更します。 EditCheckout コマンドの別名です。 詳細については、「保留中の変更」を参照してください。

注意

   チェックアウトした項目への編集は、チェックイン操作を実行するまでは Team Foundation バージョン管理 のサーバーに反映されません。 詳細については、「保留中の変更のチェックイン」を参照してください。

必要なアクセス許可

checkout コマンドを使用するには、[チェックアウト] のアクセス許可が [許可] に設定され、ワークスペースの所有者であるかグローバル [ワークスペースの管理] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 また、/lock オプションに none 以外の値を指定する場合は、[ロック] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

tf checkout [/lock:(none|checkin|checkout)] [/recursive] 

[/type:encoding] itemspec [/login:username,[password]]

パラメーター

引数

説明

encoding

/type オプションに値を指定します。 選択肢には、現在の Windows エンコーディング (US システムの Windows-1252 など) または Unicode (バイト順マーク (BOM) を基にする) のエイリアスである TextBinary、および、Windows オペレーティング システムでサポートされているその他のファイル エンコーディングがあります。 また、Auto を使用して、エンコーディング タイプを自動的に検出することもできます。 詳細については、「ファイルの種類の管理」を参照してください。

itemspec

チェックアウトする 1 つまたは複数のファイルを指定します。 ここでは、ワイルドカード文字を使用できます。

username

/login オプションに値を指定します。 ユーザー名の値は、DOMAIN\UserName または UserName のいずれかとして指定できます。

オプション

説明

/type

Team Foundation によって、指定されたファイルに関連付けられているファイル エンコーディングを手動でオーバーライドします。

/recursive

現在のディレクトリまたは現在のディレクトリのすべてのサブフォルダーにおいて、itemspec に一致するすべてのファイルをチェックアウトします。

/lock

他のユーザーが指定されたファイルのチェックインまたはチェックアウトができないようにします。 詳細については、「ロックの種類について」を参照してください。

ロック オプション:

  • なし

    既定の設定です。 ロックは適用されません。 指定したファイルにロックが適用されている場合、None オプションにより、ロックが解除されます。

  • Checkin

    他のユーザーは指定された項目をチェックアウトできますが、ロックが解放されるまで、ロックされたファイルへのリビジョンをチェックインできません。 他のユーザーが、指定されたどの項目をロックしても、ロック操作は失敗します。

  • checkout

    ロックが解放されるまで、指定された項目を他のユーザーがチェックアウトできないようにします。 他のユーザーが、指定されたどの項目をロックしても、ロック操作は失敗します。

/login

Visual Studio Team Foundation Server でユーザーを認証するためのユーザー名とパスワードを指定します。

解説

checkout コマンドの既定の動作は、[チェックアウト時に項目の最新バージョンを取得する] 設定が有効であるかどうかによって決まります。 これらの設定を表示または変更する方法の詳細については、「チェックアウト時に最新のファイルを取得するように Team Foundation バージョン管理を有効にする」を参照してください。

[チェックアウト時に項目の最新バージョンを取得する] が有効になっていると、checkout コマンドの動作は Visual SourceSafe でのチェックアウト動作と同様になります。 項目の最新バージョンがワークスペースに存在しない場合、Team Foundation が Team Foundation Server から最新バージョンを取得し、ワークスペースにコピーします。 ワークスペースに同じ項目の古いバージョンが存在する場合、最新のバージョンで上書きされます。

[チェックアウト時に項目の最新バージョンを取得する] が無効になっている場合、Team Foundation は、チェックアウト操作中に最新の Team Foundation バージョン管理サーバー バージョンを取得しません。 代わりに、チェックアウトによって、現在のワークスペース バージョンが書き込み可能になります。 詳細については、「チーム プロジェクトのソースの取得」を参照してください。

checkout のエイリアスとして tf edit を使用できます。

既定では、複数のユーザーが、バージョン管理されている同じ項目を同時にチェックアウトできます。 tf を使用して別のワークスペースに保留中の変更がある項目をチェックアウトすると、その他の変更情報がコマンド ラインに出力されます。 ほとんどの共同開発環境において、自分のワークスペース内で行った変更と、別のワークスペース内の保留中の変更との間で、マージの競合が発生する可能性はあまりありません。 発生する競合のほとんどは、Team Foundation によって自動的に解決されます。 自動的に解決できない競合については、Resolve コマンド を使用して、保持する変更を安全な方法で決定できます。 保留中の変更と競合する変更を別のユーザーが作成する可能性がある場合には、Status コマンド を使用して、別のユーザーのワークスペースで行われる新しい変更を監視できます。 また、Lock コマンドを使用して、チェックインし、ロックを解放するまでは、他のユーザーがチェックインまたはチェックアウトできないようにすることもできます。 推奨される手順として、lock コマンドを慎重に使用し、ロックを行う理由とロックを解放する時期を他のチーム メンバーに伝えるようにします。

tf コマンド ライン ユーティリティの使い方の詳細については、「Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド」を参照してください。

次の例は、ディスク上の 314.cs を書き込み可能にし、これをワークスペースの保留中の変更の一覧に追加します。

c:\pi> tf checkout 314.cs

次の例は、314.cs と 271.cs の両方をチェックアウトします。

c:\pi>tf checkout 314.cs 271.cs

次の例は、page.xsl をチェックアウトし、Team Foundation によるファイルの種類のエンコーディング プロパティをテキストに変更します。 text は、Windows-1252 などの現在の Windows エンコーディングのエイリアスです。

c:\pi>tf checkout /type:text page.xsl

参照

処理手順

バージョン管理された項目のチェックアウトおよび編集

参照

Get コマンド

Checkin コマンド

Unshelve コマンド

概念

ロックの種類について

Team Foundation のチェックアウト設定

その他の技術情報

Tf コマンド ライン ユーティリティのコマンド